〈民意の底流〉
「ママ、戦争止めてくるわ」。衆院選の最中、ある女性がわが子にかけた一言をSNSのX(旧ツイッター)に投稿すると、その言葉がネットを駆け巡った。
日常から生まれた言葉に共感の輪が広がった一方、政治的な色合いを読み取り違和感を唱える人もいた。
自民党が圧勝した選挙が終わった今、女性は何を思うのか。(中村真暁)
◆高市首相や候補者の勇ましい発言に違和感
女性は東京都在住のエッセイスト清繭子(きよしまゆこ)さん(43)。どの政党にも属さず、選挙ボランティアもしたことはない。
5日夕、自宅でゲームをしていた小学生の子どもに、期日前投票に行こうと声をかけた。「ママ、戦争止めてくるわ。付いてきて」
選挙期間中にネットでは、高市早苗首相の勇ましい発言や、場合によっては「国民に血を流していただかないと」と語る自民党候補の動画が拡散。報道機関は「自民圧勝か」と情勢調査の結果を報じてもいた。
◆SNSに共感の投稿が広がって
清さんは振り返る。「子どもに血を流させたくない。ママはそういう言葉は嫌だって、示さないと申し訳ないと思ったんです」
投票の列に並んでいたとき、「あの言葉、なんかよかったな」とXに投稿した。投票後に子どもから「戦争反対の人に入れた?」と聞かれ、「ママ戦争止めてきたわ」と答えたのも自然なやりとりだった。
その後、スマートフォンでXを見てみると、共感してくれる投稿が広がっていた。
「パパも」「オタクも」「おじさんも」
◆「みんなが『自分も』と投稿し、うれしかった」
いつの間にか、さまざまな立場の人が、それぞれの自称でXに投稿するようになった。中...
残り 598/1282 文字
この記事は会員限定です。
- 有料会員に登録すると
- 会員向け記事が読み放題
- 記事にコメントが書ける
- 紙面ビューアーが読める(プレミアム会員)
※宅配(紙)をご購読されている方は、お得な宅配プレミアムプラン(紙の購読料+300円)がオススメです。
カテゴリーをフォローする
おすすめ情報
コメントを書く
有料デジタル会員に登録してコメントを書く。(既に会員の方)ログインする。