🔳英雄の時代を超え「国家システム」の構築へ
しかし、この「個」に依存する勝利は危うさも孕む。安倍晋三元首相という巨大な柱を失った後の漂流期間に生じた多大な損失を、我々は忘れてはならない。リーダーの個が突出しているからこそ、それを支え、継承できるサポーターの育成が不可欠だ。高市氏が自らを「唯一無二の英雄」ではなく、機能し続ける「国家システムの一パーツ」として組織化できるか。そこに、今回の歴史的勝利を単なる一過性のブームで終わらせないための真の課題がある。
🔳響かなかった「#ママ戦争止めてくるわ」
今回の選挙戦最終盤、SNSでは「#ママ戦争止めてくるわ」というハッシュタグがトレンドを席巻した。当初はリベラル勢力が、平和への決意を情緒的に訴えるために放った言葉だったはずだ。しかし、このフレーズは瞬く間に自民・維新側に「逆手に取られ」、彼らのリアリズムを正当化する強力な武器へと塗り替えられてしまった。
有権者は、ただ叫ぶことではなく、他国が手出しできない強固な抑止力を築くことこそが、真に「戦争を止める」唯一の手段であると見抜いたのだ。平和の「旗印」を奪い取り、祈りを抑止力で上書きする――。このハッシュタグを巡る逆転劇こそが、中道・リベラル諸党を大敗へと追い込み、日本の政治OSが完全に書き換えられたことを告げる、最後の一撃となった。
(zakⅡ編集部 霞蓮刃)
| 自民党・高市総裁の応援演説 |
|---|
| 【応援に入った小選挙区】 53選挙区 |
| 【勝敗結果】 47勝 6敗(敗退した6人も全員比例復活) |
| 【応援活動期間】 公示後の12日間 |
| 【移動実績】 23都道府県・46カ所(総移動距離:約1.5万km) |
| 【主な応援戦略】 情勢調査で苦戦している候補者を重点的に支援。ただし、連立与党の維新が強い大阪には入らなかった |