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ロケット開発の縁の下の力持ち——地上支援系チームの挑戦【チーム紹介】

宇宙輸送事業の成功を支える重要な役割を担う地上支援系(GSE: Ground Support Equipment)チーム。地上設備全般を担当し、モバイル管制車をはじめ、モバイルランチャーの設計や燃料供給、通信設備の構築など、多岐にわたる業務を行っています。今回は、チームリードの近藤さんに、地上支援系チームの役割や日々の業務、そして今後の展望についてお話を伺いました。

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GSEチームの概要

チーム構成
現在5名で構成され、様々なバックグラウンドを持つメンバーが集まる地上支援系チーム。自動車業界での経験がある近藤さんをはじめ、複写機の開発経験者やIT・組み込みハードウェア、半導体業界でのバックグラウンドを持つメンバーが在籍し、多彩な視点で課題に取り組んでいます。

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ポーズを決める地上支援系チーム

チームミッション
地上支援系チームの使命は、「ロケットを支える地上設備をモバイルコンセプトで構築し、安全かつ確実な打ち上げを実現すること」。 具体的には、以下のような業務を担当しています。

  • モバイル管制車の運用

  • モバイルランチャーの設計・構築

  • 打ち上げ指令・制御システムの開発

  • 燃料供給設備の運用

  • ロケット発射後の通信サポート

現在は、WIRES#015RaiJinという2つのプロジェクトを進めており、それぞれの射場に適した地上支援設備の開発を行っています。


インタビュー: チームリード 近藤さん

牧島: では早速インタビューを始めたいと思います!
地上支援系チームの業務について教えてください。

近藤:「地上支援系チームはロケット以外の打ち上げに関わる設備を担当しています。モバイルランチャーや管制設備、燃料供給施設などを設計・運用するのが仕事ですね。人は少ないですが、今はまだ5人で回しています。ただ、将来的にはもっと人手が必要になると思います。」

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モバイル管制車の運転席にて

牧島: ロケット打ち上げまでの一連の流れに携われるんですね。
具体的にどんな業務を担当しているんですか?

近藤:「主に3つの業務があります。1つ目は設備の設計と外部委託の管理。設備を自社で作ることはできないので、仕様書を作成し、協力会社と密に打ち合わせを行います。協力会社は沢山あって、メインで一緒に開発をしているところは4社ほどあります。設備や燃料に関する企業など様々です。
2つ目は、過去の事例や技術資料の調査をしています。一からやらなければいけないこともたくさんあるので、似たような設備の技術を調べ、自社プロジェクトに適した仕様を決定します。
3つ目は、シミュレーションと試験です。仕様書を作るにあたって、設計した設備が実際に機能するのか、試験を行いながら仕様を調整していきます。」

牧島: 本当に幅広くやっているんですね。業務の中で使用されているツールなどはありますか?

近藤:「ランチャーの検討でCADにはCATIAを使ったり、解析にはAbaqusを使ったりします。前職で経験のある2人が解析担当をしていて、私はその評価をしたりしています。」

牧島: 他のチームとの連携について、地上支援系ならではのことはありますか?

近藤:「ロケットの打ち上げには、様々なチームが関わります。例えば、燃料供給の際には推進システムチームと連携しますし、打ち上げシーケンスを作る際には、アビオニクスや機体チームとも密接に協力します。GSEは、全てのチームと関わる重要な存在で、日々各チームと連携を重ねています。」

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WIRES#015で使用するモバイル管制車

牧島: 最近のプロジェクトで印象に残っていることはありますか?

近藤:「モバイルランチャーの設計で、寝かせてある機体を立てる際に使う大型のシリンダーのようなものがありまして、協力会社に納期が10ヶ月と言われたことがありました。なぜこんなに大きなシリンダーが必要なのか?と疑問に思いまして、チームの中でいろいろ調べたんですよ。そしたら、小型ダンプカーは2~3トンを小さなシリンダーで持ち上げてしまうことに気が付きまして、1トンのロケットならさらに小さくならないのかと協力会社と協議を重ねました。その結果、もっと小型のシリンダーでも対応できることが分かり、設計を見直した結果、納期を3ヶ月以内に短縮できました。」

牧島: 開発スケジュールを遅らせられないですし、その気づきはかなり重要なポイントですね。地上周り全てを担っている地上支援系チームはどのような雰囲気ですか?

近藤:「週に1回のGSE会議を開き、困ったことがあればすぐ相談できる環境を作っています。年齢関係なくフラットな関係性を築いているのも特徴ですね。私ともう一人は63歳ですが、他のメンバーは20代から30代が中心。年が離れていてもみんな“さん付け”で呼び合っていて、友達みたいに和気あいあいとやっています。また、分からないことがあったらまず皆さんに相談しますね。バックグラウンドが多彩な人達が集まっているので、それぞれ違う分野で様々な知識を持っているんですよね。誰かしら何か知っていることがあるかもしれないので、そういった情報の共有は常にしています。個人的に、若い人と仕事ができるのは本当にありがたいと思っていて、これが今の最大のモチベーションです。私は前の会社で、だんだんやっぱり年取ると管理職で上に上がっていくとね、若い人と話す機会、チャンスもなくなっていったんだけど、この会社に入って、若い人と近い距離で仕事できてるからすごい楽しいです。」

牧島: ずばり地上支援系チームを一言で表すと?

「ファミリー! まずは自分たち自身が楽しく、そしてみんなで楽しくやってくれていればいいなと思います」

牧島: チームの温かさがにじみ出ていていいですね!
チームの今後の目標はありますか?

「地上支援系チームは、固定の射場ではなく、どこでも打ち上げられるモバイルシステムの構築を目指しています。射場を決めて運用する方が簡単ですが、モバイルでの打ち上げはより挑戦的な試みです。その分、やりがいがありますね。あとは、何より楽しく仕事をすること。チャレンジングな環境ですが、やるなら楽しくないと続かないですからね。そして、常識にとらわれない斬新な発想で、なんでも言える環境を作り上げていきたいと思います。」

牧島: 近藤さんありがとうございました!

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モバイル管制車の中での1枚

編集後記

地上支援系チームは、宇宙輸送を支える縁の下の力持ちとして、日々試行錯誤を重ねています。その挑戦と情熱が少しでも伝われば幸いです。これからもSPACE WALKERの活動にぜひご注目ください!

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