野村証券元社員、強盗殺人未遂罪は否認 現金窃盗・放火事件の初公判
広島市内の住宅から現金計約2600万円を盗み、放火したとして、強盗殺人未遂などの罪に問われた元野村証券社員の梶原優星被告(30)=神奈川県葉山町=の裁判員裁判の初公判が6日、広島地裁(角谷比呂美裁判長)であった。梶原被告は「殺害しようとは考えていません」と強盗殺人未遂罪については否認した。
検察側は冒頭陳述などで、梶原被告は2024年7月22~24日に広島市西区の顧客宅から約800万円を盗み、同28日には住人の80代女性に睡眠薬を飲ませて現金約1800万円を盗んだうえ、女性を殺害しようと住宅に火を付けたとした。梶原被告は投資で多額の損失を出していたという。
一方、弁護側は「証拠を隠滅しようと思って放火した。被害者を殺すつもりはなかった」として、強盗殺人未遂罪については争う姿勢を示した。
公判では、手錠と腰縄をつけた被告の姿が傍聴席から見えないよう、ついたてが設けられた。被告はついたてが設けられた出入り口から法廷に入り、手錠と腰縄が外されると、ついたては取り払われた。
最高裁は1月、被告の人権に配慮し、拘束姿を見られることがないよう、全国の地裁と高裁に運用の見直しを通知していた。広島地裁によると、こうした措置は通知後初めて。被告の弁護人は「全国で初めての可能性がある」と話した。