映画監督の長谷川和彦さん死去、80歳 「太陽を盗んだ男」
「太陽を盗んだ男」などで知られる映画監督の長谷川和彦(はせがわ・かずひこ)さんが1月31日、多臓器不全で死去した。80歳だった。葬儀は近親者で営む。後日、お別れの会を開く予定。
広島県出身。助監督などを経て1976年に「青春の殺人者」で監督デビュー。中上健次の短編小説「蛇淫」を脚色した同作は、激情にかられて両親を殺す青年の姿を活写し、キネマ旬報ベスト・テンの第1位に選ばれた。
79年には沢田研二さんを主演に、自作した原爆で政府を脅迫する理科教師を描いた「太陽を盗んだ男」を監督した。カルト的な人気を集めた同作は、日本映画史上でも重要な作品として後年さらに評価を高めることになった。
82年に他の気鋭監督らとともに映画製作会社ディレクターズ・カンパニーを発足。同社は92年に倒産するまで、相米慎二監督の「台風クラブ」や黒沢清監督の「スウィートホーム」などを手がけた。