横浜市の山中竹春市長にパワーハラスメントなどが疑われる言動があったと市人事部長が告発した問題を巡り、山中市長は16日、報道陣の取材に応じた。発言の一部を認め「本人につらい思いをさせてしまったことは大変申し訳ない」と謝罪。ただ、一方でパワハラの認識は当時なかったと振り返り、市議の外見についての誹謗(ひぼう)中傷なども「事実ではない」と否定した。
山中市長は自らが市長に当選したことで市の方向性が変わり、18歳までの小児医療費無償化や中学校給食の実現といった結果につながったと主張。一方で「残念ながらこうした変化に十分に向き合えない職員がいることも事実」として“市民目線”を徹底した人事改革を進めていたが、「信頼を置いた職員に私の思いが出過ぎた表現があった」と発言の背景を説明した。
告発した久保田淳氏が求めている第三者による調査については「自身が判断すると恣意(しい)的になる」との見解を示すにとどめたが、仮に調査する場合は「誠実に対応しなければならない」と述べた。今後は自身の発言を見直すため、「ハラスメント講習の受講などをイメージしている」とも話した。
こうした山中市長の発言を受け、久保田氏は報道陣に対し、自身の告発は全てが事実とした上で「いろいろと言い訳を連ねるのがおわびではない。逆に失望と怒りしかわかなかった」と不満をあらわにした。(市川 莉央)
【下に、山中市長と報道陣の主なやりとり】