「死ね」「土下座しろ」医療現場で増える『理不尽な要求』 VRでカスハラの対応研修 新潟大学病院
医療現場で増加する悪質なクレーム「カスタマーハラスメント(カスハラ)」への対策として新潟大学病院は、VR(仮想現実)技術を活用した研修コンテンツを開発しました。21日には院内スタッフ向けの体験会が開かれ、医師や看護師ら約30人が参加しました。 【実際の“視界”】VR画面に表示されるアドバイスの例 ■増え続ける暴言 警察が出動するケースも 新潟大学病院によると、患者らによるハラスメントが疑われる行為は年々増加しており、昨年度は174件を確認。今年度も12月時点で150件に上り、毎年1〜2割のペースで増え続けています。中には、警備員や警察官が出動する深刻なケースもあるといいます。 現場からは「どう対応すればいいか分からない」という困惑とともに、「自分の心を守るだけでなく、患者の尊厳も守るべきでは」といった医療従事者ならではの葛藤も聞かれます。 ■VRで 良い例と悪い例を疑似体験 今回、同病院の産学官連携拠点「I-DeA」の会員であるBSNアイネットなどが共同でコンテンツを開発。専用のゴーグルを着用することで、過去の事例に基づいた「理不尽な要求」を疑似体験できます。 視界には「相手の思いに同調する」といった“アドバイス”が文章で表示され、対応の良し悪しを安全に学ぶことができます。 体験したスタッフからは「没入感があり、繰り返し学べる」と評価する声が上がりました。 菊地利明院長は「繰り返し体験してスキルを上げることが重要。今後はカスハラ対策だけでなく、災害時の対応訓練などにも活用を広げていければ」と展望を語っています。
新潟放送
【関連記事】
- ▼「現金を使えない子が増えた」“新潟唯一の問屋”を継いだ駄菓子屋店主が日々感じる“現代の子ども”と時代を超えて続く“小さな社会”
- ▼「もう死ぬしかない」高熱で命の危機 “ダブル介護”の夫と母を抱え倒れた女性 絶望から救った“防護服の救世主”【後編】
- ▼「オウメとかアオウミとか… なんかおかしいな」“青海”が読めない不審な客 タクシーの配車係がとっさの判断 警察に通報し特殊詐欺防ぐ
- ▼女性に言ってはいけない『たちつてと』子育てママ就業率9割の時代「ママの笑顔は家族の笑顔」 互いの理解につながる第一歩に
- ▼“ドカ雪”と“猛暑”の恐れの2026年「北極にある寒気が分裂」「夏は温度を下げる要因がない」専門家に聞く『天候見通し』