【共産党員向け】カウンター行動の注意点
ヘイトスピーチが社会問題になり、カウンターに参加する市民も増えてきましたが、情報が錯綜しており、特に共産党員の間でのカウンター行動への誤解が無視できないレベルになってきたため、整理しておこうと思います。
はじめに
「差別に反対であるが、反対する際のやり方が重要だ」と言う人がいます。曰く、「声を荒げたり暴力に訴えるようなことをせず、穏便に対話するべきだ」と。ここで思いつく答えは、「ヘイトスピーチをする人と対話したことがありますか。そのうえで穏便に対話できる可能性があると考えますか」です。さらに、「暴力的なのはいつもヘイトスピーチをする側であり、カウンターとは非暴力直接行動を意味する」ともいえます。
ヘイトスピーチと「対話する」とは、田村智子さんが6中総で語ったような、街頭で一般市民から、「なんとなく自分は何かを奪われているような気がする」といった感覚について問われているような場面とは違うのです。はっきり言って対話は成り立ちません。Xで調べればいくらでも出てきますが、何か理由をつけて「日本から出て行け」だの、「国に帰れ」だの言うのです。これはヘイトスピーチ解消法に反しており違法です。また、人々の不安を煽り立てるような印象操作もあります。それがヘイトスピーチです。こうした発話は言論に含めてはならず、「ヘイトスピーチをやめろ」と毅然と言うしかありません。直接「やめろ」と言いに行くのがカウンターです。
共産党員は、規約にあるような市民道徳に基づいた行動を求められるため、お行儀が気になるし、カウンターの現場のような激しい雰囲気には気後れするという人もいるかもしれないし、カウンターが得意ではない人もいるかもしれません。得意でないものを無理にやる必要はありません。ただ、「国民の苦難軽減」の立党の精神に立ち、外国ルーツの隣人にとっての脅威を減らしたいという動機でカウンターに参加する党員も増えています。そういう党員のために、共産党視点の注意点を書いていきます。
すでにカウンター市民に混じって行動している人
このような人は、odd-hatchさんの「カウンターのひよこ」などを参考にして、現場に慣れた人たちとともに行動していると思います。共産党員である前に市民なので、市民の行動としてカウンターに参加する人は素晴らしいです。隣人のために勝手に体が動いて行動する人にリスペクトを。
「カウンターのひよこ」↓
「川崎方式」について
川崎の共産党は、ヘイトスピーチと対峙してきた歴史が10年蓄積しています。戸田の問題があったとき、私は共産党員としてヘイトスピーチにどう向き合ったらいいのか心配になり、川崎南部地区委員会を訪問して、個人的に片柳すすむさんから話を聞いてきました。川崎方式とは以下のような行動をいいます。
街頭でヘイトスピーチをしている人がいて、カウンターがその現場でバチバチやっているとします。通りかかる一般市民は、何が起きているのかわからない場合がほとんどだと思います。そのような市民に向けて、カウンターから少し離れたところで、例えば、「今あそこでヘイトスピーチが行われています。外国人は国に帰れとか、日本人の税金を奪うななど言う人物がスピーチしています。ヘイトスピーチ解消法では、外国人を地域社会から排除するような言説を禁じており違法です。だからカウンターと呼ばれる人たちがあそこで抗議しています。お騒がせしていますが、どうかご理解ご協力をお願いいたします」といった宣伝を行います。川崎方式が行われている場所では、「ここから先ヘイトスピーチが行われています」といった横断幕を掲げることもあります。これは一般市民への周知を目的にしており、これもヘイトスピーチをなくす行動の一つです。
(参考)ヘイトスピーチ解消法
注意したいのは、川崎方式は「カウンターと一線を画す行動ではなく、カウンターに連帯して行う行動だ」ということです。共産党員が「日本共産党」ののぼりを立てて、党の看板を押し出して行動する場合には、議員もいたりするし、カウンターが不得手な人にとってはハードルが低い行動です。また、次項で説明するように、日本共産党と警察の歴史からみても、トラブルが少ない手法だといえます。だからといって、「自分たちはカウンターとは違う」といった傲慢な態度を取ることは、現場の苦労を踏みにじることになります。厳に慎みましょう。
日本共産党と警察の関係
最後に、警察との関係にも触れておきます。
日本の警察は、一般的には市民の安全を守る「市民警察」ですが、デモやカウンターの現場などに現れる警察は、権力者のために敵対者を抑圧する「政治警察」の顔があります。日本共産党が党の看板を押し出してカウンターに参加する場合、運が悪ければ抑圧の対象になる場合があるため、注意が必要なのです。共産党の機関が、「市民としてカウンターに参加するのはいいが、党の看板を背負って行動するな」といったことを言うのはそういうことです。非暴力直接行動をやりたい人は、市民に混じって行動し、スキルアップすることをおすすめします。
ヘイトスピーチをする側からの妨害や、暴力的な介入があった場合、あらかじめ決めておいた責任者が対応し、市民にも広く訴えたうえで、スマホで録画や記録を行います。ただし、相手と接触があった場合、暴行罪などで告訴される場合があるので注意が必要です。なお、こちらが告訴するかどうかは、所属組織や弁護士などと相談の上、組織的に判断します。
カウンターの現場に行く場合、複数人で行動しましょう。また、落としたりなくしたりしたら困るような重要文書は持ち歩かない方がいいです。何かあったときのために録画や記録をするためにスマホを持ち歩くのもいいですが、個人情報を守る観点から、責任者以外はスマホを持たない選択肢もあります。
参考文献: のびのびと社会活動・市民運動を進めるためにあなたの疑問に答えます 日本国民救援会
さいごに
長くなりましたが、共産党視点でマストに押さえておくべきは以上かなと思います。また気づいたことがあれば書きます。「カウンターのひよこ」とあわせて、検索していつでも見られるように書いておきました。参考にしてください。


川崎方式やカウンターなど、知らないことばかりでとても勉強になりました。