ライバルは「丸亀」「はなまる」にあらず? 「ガスト」などから転換すすむ「資さんうどん」 の絶好調が続く理由
北九州地盤のうどんチェーン「資さんうどん」が好調だ。ガストを展開するすかいらーくホールディングス(HD)が2024年10月に子会社化し、関東に進出。店舗当たりの売上高はすかいらーくが展開する既存ブランドの約3倍にのぼるという。既存店からの業態転換も相次ぎ、1都3県で既に12店舗を出店。全国で95店舗を構えている(いずれも執筆時点)。 【画像】資さんのメニュー SNSの口コミも高評価が多く、外食各社が新業態店の開発に苦戦するなか、好調な出だしを見せている。すかいらーくは2026年、全国で30店舗を出店し、2027年以降も年50店舗のペースで出店する計画だ。資さんうどんの好調と、すかいらーくHDが強気な姿勢を見せる背景を探っていく。
すかいらーく業態からの転換がどんどん進んでいる
資さんうどんは1976年に北九州市で開業したうどん店がルーツである。自動車文化という立地柄、ロードサイドに店舗を構え、地場のチェーンとして地元の人から支持を集めた。 2023年に関西進出を果たしており、2024年10月に運営元の株式会社資さんをすかいらーくHDが約240億円で子会社化、傘下に収めた。子会社化を発表した資料では「すかいらーくグループ約3000店舗のインフラを利用いただく事でお店を拡げ、全国に資さんファンを増やしてまいりたい」との文言が記載されており、資さんうどんの全国展開が子会社化の目的である。 その後、すかいらーく傘下で順調に店舗数を伸ばしていく。2024年12月に関東1号店を千葉県八千代市のロードサイドに出店すると、翌年2月には東京初となる両国店をオープンした。また2025年中に開店した20店舗のうち、11店舗が既存店からの業態転換である。ガストやステーキガスト、藍屋から業態転換した事例が確認できる。
ライバルは「丸亀」「はなまる」ではない?
資さんうどんにはテーブル席とカウンター席があり、すかいらーくHDが子会社化する以前からタッチパネルによる注文方式を導入していた。 メニューは「丸亀製麺」や「はなまるうどん」よりも幅が広い。「かけ」や「肉」などさまざまな種類のうどんを提供するだけでなく、そばも用意。サイドメニューも豊富で、おでんやカツとじ丼、親子丼やカレーなどもある。 それ以外では甘味の「ぼた餅」も資さんうどんの看板メニューである。北九州という立地柄、肉体労働者の需要を取り込むべく、メニュー数が豊富になったと言われている。客単価は800~900円台とみられ、手軽に入れる店舗といえる。 丸亀製麺やはなまるうどんではそばメニューを提供しておらず、サイドメニューの種類も資さんほどではない。うどんチェーンだけでなく、“牛丼御三家”やそばチェーンの「ゆで太郎」が、資さんうどんの有力なライバルとなりそうだ。