東京新聞が特報部長のコラム全文削除 引用「適したものでなかった」
東京新聞は、今月1日に紙面や電子版で報じた特別報道部長のコラムについて、冒頭部分に誤りがあったとして、「全文を削除して深くおわびします」と9日付の紙面と電子版で報じた。「ネット上」の言葉として引用した「進め一億火の玉だ」といった投稿が「引用に適したものではなかった」とした。
コラムは1日、「〈新年に寄せて〉「熱狂」に歯止めを」と題して紙面と電子版に掲載された。冒頭部分で「『中国なにするものぞ』『進め一億火の玉だ』『日本国民よ特攻隊になれ』。ネット上には、威勢のいい言葉があふれています」としていた。
読者から指摘を受けて同紙が調べたところ、引用した言葉がネット上にあふれているという状況はなく、対立をあおる意図で使われているともいえなかったという。
これらの引用は筆者の部長が過去1年間のX(旧ツイッター)を検索して見つけたものだったという。同紙は「特別報道部長本人の事前確認が不十分」で「編集局としてのチェック体制にも不備」があったとした。
同紙は「冒頭部分が誤りである以上、コラムとして成立しなくなるため、全文を削除して深くおわびします。今回の事態を重く受け止め、事実確認を徹底するとともに、チェック体制の強化に取り組み、再発防止に努めてまいります」とした。