経営・戦略

2026.01.02 13:15

パン屋さんの倒産が相次ぐなか、コッペパン専門店が潰れないワケ

プレスリリースより

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いつの間にやら高級食パンのブームが去り、材料費や人件費の高騰でパン屋さんの倒産が相次いでいるが、コッペパンのサンドウィッチを提供するチェーン店にはいつも行列ができている。なぜ高級食パンが飽きられてコッペパンが愛され続けるのか。そこには決定的なビジネスモデルの違いがあった。

東京商工リサーチの調べでは、2023年、パン製造小売業者の倒産件数が極端に増加した。一方、帝国データバンクの調査は、2025年は米価格の高騰によりパン需要が伸びたのに加え、小規模なパン屋さんもさまざまな工夫をこらしたおかげで4年ぶりに倒産件数が減ったと伝えている。Q&Aコミュニティー「オーケーウェブ」を運営するオーケーウェブは、そうしたデータを分析し、コッペパン屋さんの人気の秘密を探った。

コッペパン専門のフランチャイズが安定して収益をあげている理由として、オーケーウェブは、「選べる楽しさ」と「職人不要のシステム」の2つをあげている。

「そのままで美味しい」を売りにしていた高級食パンは、裏を返せば「味の逃げ場がない」のに対して、コッペパンは、いろいろに使える「プラットフォーム」なのだとオーケーウェブは言う。コッペパンは挟む具を変えれば、惣菜系でランチ、スイーツ系でティータイムをカバーできる。また揚げパンで「ノスタルジー需要」をも満たす。とにかく選択肢が多い。

さらに、コッペパンのフランチャイズは本部から供給される冷凍コッペパンを必要に応じて使うため、腕のいいパン職人を雇って早朝から働かせる必要がない。職人に依存しない経営のため、誰にでも運営ができて後継者不足問題がない。

また、冷凍パンのシステムなら、売れ残りが多くなりがちなパン屋さんの悩みの種でもある食品ロスも少なくできる。そのほか、商品単価、購買頻度などを見ても、高級食パン専門店の脆弱性とコッペパン専門店の合理性がよくわかる。

庶民の味であるコッペパンは、庶民らしく地道に手堅い商売を継続しているということだ。コッペパンは一過性のブームとは違う、「今の時代に選ばれる、長く続くビジネス(文化)」なのだとオーケーウェブは指摘している。

プレスリリース

文 = 金井哲夫

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2025.06.04 09:15

パン屋さんの7割が梅雨の季節に心が折れる

プレスリリースより

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5月から6月の梅雨の季節になると、パンの売り上げが減る。そのほかの時期にくらべて、売れ残って廃棄せざるを得なくなるパンの量が1.4倍になるということだ。丹精込めて作ったパンを捨てることが精神的な負担となるパン屋さんが約7割。米騒動の陰でパン屋さんはパンのフードロス「ロスパン」の辛い時期を迎えようとしている。

パンの通信販売と廃棄ロス削減サービスrebake(リベイク)を運営するクアッガは、事業を通じて梅雨の時期にパンが売れなくなるというパン屋さんの声を多く聞いていた。そこで、rebakeに登録しているパン屋さん100件を対象に、梅雨の時期のロスパンに関するアンケート調査を実施したところ、じつに8割を超えるパン屋さんが梅雨のロスパン増加を訴えた。

雨天による経営への影響は約9割のパン屋さんが実感している。もちろんこれは、薄利多売のパン屋さんにとって危機的な状況なのだが、約7割がパンロスに対して精神的な負担を感じていることもわかった。一生懸命に作ったパンが売れ残ったときの精神的ダメージは非常に大きいという。

パン作りはただでさえ高い技術を要し、手間と時間がかかるため利益率が低く、儲からない商売とされている。好きでなければやっていけない。それだけに、こだわりのパンを泣く泣く捨てる辛さは人一倍だ。

ロスパン増加の原因を尋ねると、9割以上が悪天候で外出を控えるためだと答えた。事実、約半数が1〜2割、約3割が3〜5割、客足が減るということだ。また約3割は食欲の低減をあげている。梅雨になると湿度の影響でパンを食べたいと思う人が減るというのだ。

こうしたパン屋業界の問題に対処すべく、rebakeは売れ残った街のパン屋さんのパンを集めて冷蔵または冷凍にしてネット販売するサービスを提供している。これなら、全国の人気パン屋さんのこだわりパンが楽しめるという付加価値が付く。当然、パン屋さん自身もフードバンクへの寄付など独自の努力を惜しんでいない。雨の日の割引セールもそのひとつだ。この時期、雨の日はパンのお買い得の日かもしれない。近くのパン屋さんをチェックしてはどうだろう。

プレスリリース

文 = 金井哲夫

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