4度拒否した合併協議、ごみ施設整備費が巨額過ぎてこちらから申し入れへ…千葉の山武郡市環境衛生組合
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千葉県の山武市、芝山町、横芝光町で構成する山武郡市環境衛生組合(山武組合、管理者=松下浩明・山武市長)は17日、山武市で組合議会全員協議会を開き、隣接する東金市外三市町清掃組合(東金組合、管理者=鹿間陸郎・東金市長)に合併協議を申し入れる方針を決めた。計画する新ごみ処理施設整備の概算事業費が大幅に膨れ上がり、1市2町での負担は困難と判断したためだ。(戸田光法)
山武組合は2029年度の稼働を目指し、新ごみ処理施設の整備を計画している。だが、概算事業費(建設費と20年間の運営費)が昨年2月時点の見積額から約140億円増え、419億8660万円(税込み)に増加することが判明した。
構成自治体の首長は7日、芝山町で管理者副管理者会議を開き、1市2町で事業費を負担することは「財政上困難」との認識を共有した。組合は9月に予定していた入札公告の見送りを既に決めている。
17日に開いた全員協議会で、組合副管理者の佐藤晴彦・横芝光町長が組合議員に対し、約420億円の新施設整備は1市2町で支えることができず、現有施設の延命にも約100億円がかかり、現実的でないと説明。「地域住民の将来を考え、東金と一緒になることが合理的」と主張し、合併協議を申し入れることが全員一致で了承された。
一方、同じく29年度に新ごみ処理施設の稼働を目指す東金組合(東金市、大網白里市、九十九里町、山武市=旧成東町=で組織)は昨年10月に施設の入札公告を行い、6月下旬に開札した。上限価格は390億8700万円(税込み)。1企業体が応札し、10月の組合議会で事業者を正式に決定する予定だ。
こうした状況下で、山武組合が合併協議を申し入れても、東金組合が協議に応じるかは不透明だ。
さらに、山武組合は過去に4度、東金組合からの合併協議の要請を拒否してきた経緯もある。
直近では、新ごみ処理施設の整備事業費の高騰から、東金組合管理者の鹿間市長が23年8月に文書で合併協議を申し入れた。だが、山武組合管理者の松下市長が「すでに地元住民の理解を得て(新ごみ処理施設の)計画が進んでいる」とし、合併はせずにごみ処理施設を単独整備する道を選んだ。
今度は、これまで合併を拒否していた山武組合の方から逆に、東金組合に合併協議を申し出る状況となる。
松下・山武市長は全員協議会後に記者会見を開き、「以前とは状況が変わり、こちらの状況が厳しくなった。あちら(東金組合)も(整備事業が)進んでいるから申し訳ないが(事情を)くんでもらって協議してもらえればありがたい」と複雑な心境を吐露した。
合併の申し入れは、こうした過去の経緯を踏まえ、副管理者の麻生孝之・芝山町長が管理者代行として行うという。
東金組合は今月末に理事者会議を開いて、山武組合の申し入れについて協議し、8月の組合議会全員協議会で合併を受け入れるかどうか討議する見通しだ。