もうちょっと歩みよってもいいかなあと
●とりえあず約2ヶ月間のツアーでしたけど、振り返ってみてどうです?
上杉さん:なんだろうなあ?あれですね、(ライヴは)ひとりで成しえることではないんだなと
●今更ながらに思ったと?
上杉さん:俺ね、結構PAの人のことを軽く見てたところもあったりして。自分の声が聴こえれば
そんなの歌えるよって思ってたところがあったんですけど、やっぱり最初の頃のビデオを観てたら
明らかに音(ピッチ)が取れてないハズし方をしてたり。そういうのが多かったんですよ。
でも(ツアーを)やってく中で段々改善されて来てて・・・・ピッチは取れてるけどハズしちゃったというのはあるけど
(ピッチを)取れなくてハズれというのがあんまりなくなってきたから、うん
●後半になればなるほど調子よくなってきたと。
上杉さん:そうですねえ(ツアーを)始めた頃は2daysとか演って”喉がどうなっちゃうんだろう?”とか結構
不安でいっぱいだったんですよ。完全燃焼しちゃうと声が出なくなって、喋り声とかお相撲さんみたいに
なって、”これは次の日はできるのかなあ?”って不安だったんですけど、喋り声は最近は一日経つと普通になりましたね
●でもアルニコとしては最初のライヴで、ファン層もガラッと変化してましたよね
上杉さん:そうですね。でも、(お客さんは)いろんな人がいますよね。いろんな人がいるから”どこに合わせる”
っていうのが難しくて
●いや、合わせるというより向こうが食いついてきたんでしょう?(笑)
上杉さん:そうなんっスよ。いろんな人が食いついてきてくれたから
●トータル的な面ではどうでした?
上杉さん:まあ、表現は適切じゃないかもしれないですけど、重病人のようでリハーサルもそんなに
数多くしなかったわりには良かったと思いますよ。だから自信になりましたね
●なるほど
上杉さん:他がどうだっていうことじゃなくて、やってる方としてはやっぱり初日のクアトロが一番
楽しかったですね。観てる人もヒートアップしてたし。んーでも、まだライヴとして考えると
まだ煮え切らないというか
●それはライヴでのスタイルが、まだ確立されてないということですか?
上杉さん:っていうか、お客さんが求めているものと自分たちがやりたいことの落差があるなあと
●非常に遠まわしに言ってますが、”お前らちゃんと分かって観に来てるのか!?”ということですね。
上杉さん:あはははは、でもね、一生懸命アルニコの一員になろうと頑張ってるお客さんを見ると
俺ももうちょっと歩み寄ってもいいかなあとは思いましたけどね
●でも結果的には楽しかったんじゃないですか。その他いろんなことがあったとしても
上杉さん:ん・・・・そうかなあ。まあ、まだ何とも言えないですけど。後半はお客さんとノってたから、
変な踊りを俺がすると、その3倍くらい変な踊りをしてるヤツがいたりして(笑)
●何かアルニコなりにもっとライヴはこうあるべきだというものがあると思うんですけど、その辺のことは
どうですか。
上杉さん:ん・・・、もっと自分も行ってしまわないと、という気持ちもあるんですけど。
行き方というか、その辺りをまだ試行錯誤してる部分は確かにあると思いますね。
●それはお客さんの方も、半分は試行錯誤してると思うんですけどね。
上杉さん:うーん、最初(1日目)のブリッツでお客さんがこう・・・・
●ダイヴしたんですか?
上杉さん:ええ”カナリア”の時なんですけど、それをやりながら見てて鳥肌立ったんですよ。でもね、身内だったんですよそれ、
あははははは
●それ聞いて、鳥肌立ちましたよ。俺
上杉さん:はははははは。いや、終わった後でどこで観てたの?って聞いたら”カナリア”の時に
ダイヴしてたっていうから(笑)
●そういうのはハードコアパンクとかしかやらないですからね。でもそれをやらせたいんですよね。
上杉さん:うん、やらせたいですね
●ブリッツとかクアトロでもやりましたけど、自分ではどんな会場がやりやすいですか?
上杉さん:力を抜いてできる、ちょうどいいくらいのところの方がいいですね
●少し小さなキャパの方が、より客席に届きやすいという感じですかね。
上杉さん:ああ、それもありますね
●ところでリハビリになりました?前のライヴからかなり間があるでしょ?
上杉さん:5年?・・・4年くらいですね。でも、やっぱり毎回緊張しますね。あとね、名古屋の時にダイブ
したんですよ。真ん前から
●ええ!?ダイヴしたんですかあ?
上杉さん:ダイヴというかダイビングボディプレスみたいになっちゃって(笑)名古屋は小屋(会場)が
ライヴハウスっていう感じだったのでデッカイところよりも燃えるというか、うん
●今回のツアーで何か掴んだものってあります?
上杉さん:あの、ヴォーカリストって結構、イメージとして調子が良くて
●なぜか性格的には逆ですよね(笑)
上杉さん:そうそう、だからステージの上で”お山の大将”になるのって得意な方じゃなかったんで・・・
あ、何か子供の頃から”赤レンジャー”より”緑レンジャー”とか”青レンジャー”が好きだったんですよ、あはは
●”赤レンジャー”って女性でしたっけ?
上杉さん:いやいや、女の子は桃レンジャー
●黄レンジャーは?
上杉さん:カレーが好きなんですけどね(笑)
●何だかよく分からなくなってきたぞ(笑)
上杉さん:いや(笑)・・・だから、こう、1歩さがったところで寡黙に弾いてるギタリストとか、そういうのが
一番クールだと思うんですよ。
●いわゆるNo2の人の座ですね。
上杉さん:ええ、体質的にはそうなんですけどね。たまたま歌がうまくて楽器を買う金もなかったし・・・
うん。で、見せることで喜んでくれるからもっと見せたいと思ってきちゃうんですね
●あ、そういえば、「LUCY IN THE SKY WITH DIAMONDS」(ビートルズのカバー曲)をやる前に
”じいさん、ばあさんまで皆知ってる曲をやるぞ”ってMCしてましたけど、僕の前の二人の女の子が”あんた知ってる?”
”知らない”って言ってましたよ
上杉さん:あははははは
●遂にそういう時代に突入してしまったのか・・・と。そのクセ、ノってましたけど
上杉さん:何か聴いたことあるなあくらいの感じじゃないですかね
●ああ、これから新しい旅というか次に行くわけですけど。今回はどういう位置にあるライヴだったと思います?
上杉さん:まあ、良かったんじゃないかな?とは思いますね。
アルニコとしては土台作りにはなったと思いますから。・・・・
僕達って、横(のノリ)の曲が多いじゃないですか。それにコーラスもないですしね
●だから、カバー曲は縦のノリが多かったんですかね
上杉さん:そうですね。それもあるかも
●もっとライヴをやりたいっていう気持ちが今は強いんですか?
上杉さん:もありますけど、もっと方法論、いろんなアプローチを考えていけたらいいと思いますけどね