俺らはミュージシャンというよりもアーティストだと思ってる
上杉さん:「ホテルウーマン」(ドラマ)のオープニング主題歌だったんですけど
最初に観たときは不思議な感じがしましたね。
自分が出演してるわけでもないのに、心臓が押さえきれないぐらい緊張して。
放送直前前の10時前に部屋でビデオセットして(笑)
流れた時は「あちゃ~~」って思いましたね(笑)
柴崎さん:客観的にミーハー的に驚いたっていうか。
自分たちの演奏なのかな、って不思議でしたね。
上杉さん:どうしても聴き流せないですからね。作業してても自分の声がTVから
流れると、止まっちゃいますよね(笑)ドキッとしますよ。
柴崎さん:でもドラマやってる時はそんなに周りからの反応っていうのはなくて
サウンドトラックが出てからやっといい曲だって言われた曲でしたね。
ーシングル/ふりむいて抱きしめてー
上杉さん:これは「OH!えるくらぶ」のオープニング曲だったんですが、早起きして
観たわけじゃなくて、実はレコーディングから帰って寝る前に観たんですよ(笑)
自分の中では(番組と)合ってるんじゃないかと思った。
柴崎さん:うん、イントロと画面の編集の仕方も合ってたと思うし。
上杉さん:歌詞もわりと若い人たちっていうか自分も若いですけど(笑)
今のOLの人たちをテーマにした内容だったんで、そういう人たちをテーマに
した内容だったんで、そういう意味でもハマってんじゃないかな。
ー初出演~現在まで/TV体験ー
上杉さん:初めてTVで歌ったのは「パンティ・パーティ」今観ると、火がでる思いです(笑)
顔が硬直して・・・石像のようでしたね(笑)
でもちゃんとやらなきゃ、って必死にやってました。
カメラの前で歌うのって難しいんで、誰か一人をアタマの中に置いて歌って気がします。
柴崎さん:最初の頃のTV出演は、収録ばっかりで、人との接触がなかったから
そんなに緊張はしなかった。お客さんもいないし、リハーサルしてるような気分というか。
特別TV!!って感じじゃなかったですね。でもナマとかナマ形式の番組で、自分が
いつもTVで観ていたタレントとかが周りにいるっていうのではけっこう緊張したのは
覚えています。
●ナマの初TV出演ていうのは?
上杉さん:「ミュージックステーション」「もっと強く抱きしめたなら」だったんですけど
あの曲の曲調って、どういうふうに歌って、動いていいのかが難しくて。そのうえ
緊張してたから余計。
●でもそれであれだけ声が出れば、初出演としては良いんではない?
編集担当:”本当はもっとでるんです”って言って欲しいな(笑)
上杉さん:ん~・・・、あんなもんちゃなかったですかね(笑)
●ハハハハ。TVに関して何か特別印象に残ってる事ってありますか?
柴崎さん:あ、それよりリアクションにビックリしたっていうか。TVに出た次の日に
(事務所に来る)電話とかファンレターが急に増えちゃったりとか。
上杉さん:あ、TVの力って。
柴崎さん:すごいんだな、ってビックリしました。
●街で声をかけられたりとか?
柴崎さん:それはないんですけど(笑)
上杉さん:俺はありますけど、自慢するなって?(笑)
●どういうふうに声かけられる?
上杉さん:や、ふつうに「WANDSのかたですよね」って
●そうすると?
上杉さん:「・・・ああって」(笑)
握手とかサインを(求められる)でも電車の中で声かけられると恥ずかしいんです。
トホホって感じ。その時はいいんですけど、その人がいなくなったあとに他の人の
目が(笑)
ーミニアルバム/「WANDS」ー
上杉さん:レコーディングは、まだちゃんと歌う事だけで必死だった時期なんですよ。
だからわりと勢いだけでいけちゃったというか。身体も、夜にレコーディングして
昼間にでも録りだったから、なかなか大変でしたね。のどは大丈夫でしたけど。
柴崎さん:それまで自宅で(テープのチャンネルが)8トラックとか4トラックで
やってたのが、いざ24とか48が使えるから、こういうことも出来るんだろうってことで
必要以上に力がはいっちゃってところがありましたね、今思えば。
レコーディングだからって特別意気込む事でもないんだけど、やっぱり意気込んじゃって。
そのわりにデモテープのが良かったりして。本チャンのレコーディングでもふつうに考えて
やればいいと思いましたね。
●次からは気張らずナチュラルにやっていこうと?
上杉さん:そうですね。歌も次にだすアルバムと「WANDS」ではぜんぜん変わってくる
んじゃないかな。歌い方なんかもレコーディング自体慣れてきてるから、自然に自分を
表現できるようになってきてるし、「WANDS」の頃をは表現する段階で実力以上の
ことを狙ってた気もします。
柴崎さん:歌ってもともと鼻唄とか、歌いたいから歌ってるっていうのが大きいじゃない。
でも、前は音程とかリズムに頭がいっちゃってたかもしれない。
今は、わりとリラックスしてやってますよ。
●反響というのはどう?
柴崎さん:どうだろう、今また(チャートに)返り咲いてるけど(笑)
編集担当:でも嬉しいだろうね、もちろん、昔作ったものだし、どうせ聴かすんだったら
新しいものを、って思いもあるだろうけど、それにしても聴いてくれる人が増えてるって
いうのは。
上杉さん:ああそれはありますね。
柴崎さん:新しいものを聴いてもらいたいのもあるけど、前に出したアルバムが
また、シングルによって聴いてくれる人が増えて、その感想が聞けるのは、嬉しいですね。
上杉さん:わりと「WANDS」はWANDSが生まれたばっかの頃の作品だったんで、
人間の子供だとしたら、うぶ声的な感じで、やっと最近立ちあがって話せるようになって
きたかなって感じ。だから今がいちばん何にでも興味示せるし、吸収するにもいい時期なんじゃ
ないかなと思います。
柴崎さん:去年からWANDSの存在を知ってもらおうというのがテーマだったんで、
徐々に知ってもらえてきてるし。今まではは曲が先だったんですけど、今は
WANDS自体を知ってくれる人が増えたって受け止めてます。だから、今後は
そういう人たちにWANDSの魅力を見せていけたらと思ってます。
ー取材経験ー
上杉さん:だから俺らはミュージシャンというよりもアーティストだと思ってるんですよ。
ミュージシャンだったらこういう取材も受けなくていいと思うんですけど、アーティストって
いうのはいろんな部分での表現力を要求されるから。
最近はアーティストとしての自覚も芽生えてきて、曲だけ認めてもらえても存在を
知ってもらわないとって思ってるし。かといって演奏が二次的なものかっていうと
そうじゃなくて。
柴崎さん:僕は本来ミュージシャンっていうのはアーティスティックな部分が
含まれなきゃいけないと思うんです。音楽って芸術ですよね。
だから、音楽やるってことは芸術をやるってことは芸術をやるってわけで。
悪い意味でのミュージシャンっていうのは単なる音楽屋っていうか、それじゃ
つまんないなと思って。
だからアーティスティックな部分はもっていたいですね。
●柴崎さんはギターに、上杉さんはヴォーカルに生き様見せるっていうか?
上杉さん:やっぱり格好いい生き方できるのがアーティストじゃないかな。
柴崎さん:常に修行中ですけど(笑)
●一部だけど、取材って場はそのへんが見せられるんだよね。
上杉さん:えぇ。最初は”俺は歌いたいだけなのになんで取材とか受けるんだろう”
って思ってたけど、最近は取材の場も自分を表現するのにいいな、って
柴崎さん:ただ逆になっちゃうのはイヤで、能書きばっかりキレイなこと言って
音楽を言葉でカバーするのは。だから、取材は音楽があってこうなんだよって
補助的なものとしていいなと思います。
ーデュエット・シングル/世界中の誰よりきっとー
上杉さん:ラフな自分を新たに発見できたかな。本質としてはロックがすごく頭に
あるんだけど、新しい自分を発見できたというか。デュエット形式のバックって
まるっきり後ろに下がったらダメだから、明るめな感じに気持ちを構えて、
明るめな歌い方していると自然と声が前にでてくる、とかね。
柴崎さん:あの作品が認められることによってWANDSを知る人が増えて
じゃあWANDSってどんな作品出してるのかなって思ってくれて。
それで「もっと強く抱きしめたなら」や「WANDS」の結果が良い方にきてる
ことは、やってよかったなと思ってます。
ー1992年、そして1993年ー
上杉さん:充実してたけど長かった。
ふつう充実してると短いって言うけど、長かったですね。
毎日が、それこそ子供が覚える驚きみたいに新鮮なことがあって。
けっこう濃い一年でしたね。
柴崎さん:この内容のものが一年間に起こったのかなって思うくらい
めまぐるしかっただけに、長い気はしました。
それと来年はもっとアルバムを作ってライヴやりたいです。
あの、ライヴならではの感覚を思いだしたいですね。
上杉さん:とりあえずアルバム出して。
予測ですけどそのうちだんだん煮詰まってくると思うんですよ。
その時にライヴをやりたい。それでファンの人たちは俺達に何を求めているのかを
感じとって次に出せたらいいですね。
ー編集担当よりー
今年のWANDSは修行の年だったような気がする。滝に打たれてたようなね。
でも滝に打たれながら売れることが出来るなんて、なんて幸せなんだろうと(笑)
でもこれからはもう滝に打たれたんだから、って自信がつくよね