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上杉昇さんUnofficialブログ ~Fragmento del alma~ 

TOY$!

1998年3月21日 「TOY$!」al.ni.coリリース

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#1:TOY$!
作詞:上杉 昇 作曲:上杉 昇 編曲:柴崎 浩

#2:無意味な黄色~Meaningless Yellow
作詞:上杉 昇 作曲:上杉 昇 編曲:柴崎 浩

#3:雨音”EXPANDED DEMO TRCK”
作詞:上杉 昇 作曲:上杉 昇 編曲:柴崎 浩


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オモチャのお金じゃ何も買えない



オモチャのお金じゃ何も買えない。ましてお金のオモチャになんかなりたくもない。初めて「TOY$!」
を聴いたとき、そう思った。新聞やテレビが「マネーゲームはもう終わりだ」とウソくさく騒いでいる
時期だからこそ、この歌がそう響いてきたのかもしれない。
そして何より、上杉昇と柴崎浩が本当に久しぶりに新しい歌を届けてくれた
ことが嬉しかった。それにしても永い沈黙だった。91年、WANDSのメンバーとしてデビューし、
そのヴォーカルとサウンドはあっという間に音楽ファンに大きな支持を集めた。
ふたりはデビュー当時にすでに相当の実力を備えていたが、本当の成長はその後に始まる。
抜群の耳とセンスを武器に、本格的なロックに力強く突き進んで行く。が、傑作アルバム「PIECE OF MY SOUL」
を発表した後、96年に脱退。昨年11月にふたりはal.ni.coを結成した。その沈黙の間、彼らはそれぞれの
音楽の方向と、お互いの必要性と彼らなりのやり方で吟味し、確かめていたのだろう。

al.ni.coは上杉昇のリーダーユニットであり、柴崎は「俺は手助けをしているだけ」とはっきり言い切る。
が、その言葉に冷たさはない。作品に対してひとりひとりが自分のポジションを
しっかり持っているということなのだ。
その冷静さがal.ni.co結成を決心させ、作品を熱くさせている。またそのことはクールでホットな、
恐ろしく振れ幅の広いal.ni.coの方向性を決定づけている。
攻撃的なロックのテイストと、非常に丁重に作られたポップの両立。
デビューシングル「TOY$!」の切れ味の背後には、対極にあるポップを充分予感させる何かがある。
70年代にロックはKISSを頂点とするエンターテイメントになり、同時にその反発としてパンクを生んだ。
その両方が80年代のロックを形作っていった。80年代に生まれたテクノやグランジやヒップホップは、
クラブをキーワードにして90年代おn新しい音楽を生む。
90年代の終わり、次のシーンの到来の予兆の中で、ついにal.ni.coが
語りだすときがきた。ひりひりするようなポップ。
それは痛みを知りながら、ポップな楽しさを味わえる者に
しか作り出せない。今の時代のリアリティとは、そうしたものだろう。
スタートしたal.ni.coは、沈黙の分だけ素晴らしい勢いで走り出す。オモチャのお金は燃やしてしまえ。
その炎の中からal.ni.coはダッシュする。

平山 雄一


SHOW WESUGI
上杉 昇

「ちょっと、幼稚なところがあるんじゃないのかな?」...先日、ある病院で医者
からこんな風に言われた。「なんてモノの言い方を知らない医者なんだ!」と思
いながらも、僕は、無意識に「TOY$!」のことを思い出していた。丁度、制作期間中
だったという事もあると思うけど、おそらく、この曲の歌詞を書いている時に、
「青臭い理想論」...。「青臭い」という「言の葉」。でも実際、その言葉には、
どんな意味が含まれているんだろう?...「非現実的な」?「大人げない」?「未完成な」?
そして、「幼稚な」?
...僕は、自分自身、青臭かろうが、幼稚だろうが「大いに結構」だと思っている。
完成されてしまったものに、成長はないし、興味もない。そして、ありきたりな
形での「完成」なんて、したくもない。...とにかく、物事をハッキリさせるのも、
あんまり好きじゃない。やっぱり、理由は、つまらなくなるから。
しかし、そんな僕の曲の中でも「TOY$!」は、比較的ストレートなものになってしまった...。
(あくまでも比較的にね!)この曲は、とにかく「歌わなければ次に行けない」
という感覚が強かった。だって、「誰が誰だろうと意味がのない世の中なんて、まっぴらだからね!!」
分かってる...所詮、人間なんてどんなに「きれいごと」を言ったって、命あるものを食って
生きてるんだし...。だけどね、「抵抗」を辞めたら終わりだと思うんだよ。
...少なくとも僕はそう思う。ましてや「開き直る」もんじゃない。...誰かさんみたいに声を大にしてね。
もう一度言う。「幼稚だろうが大いに結構。」「青臭かろうが大いに結構!」
...でも何故そう言い切れるんだろう?...自分でも良くわからない...。
カップリングの「雨音」の詞は、それに近いテーマで、極めて感覚的に書けた。
「雨音」はその意味で、(何故言い切れるのか?という)自分自身にとっても、大きなヒントに
なればいいと思っている。.......かも


HIROSHI SHIBASAKI
柴崎 浩

随分荒削りで直情的な曲でのデビューとなりました。「TOY$!」のクレイジーさには我ながら
驚いています。3、4年前の自分が聴いたらきっと信じられないだろう。
自身の音楽的な衝動が何なのか、わからない部分もあるのですが、この曲に取り組んでいる時は、
日々生きている中での色々なわだかまりのようなものを、曲の中へ吐き出すようなコード
(♪枯れた心が~のところの和音)は、普段は自ら好んで使ったりはしませんが、
あのきつい響きこそが「TOY$!」の核心なのかも知れないと思って、デモのフィーリングを
そのまま生かしました。曲の力によって、自分の中の意外な狂気に似たようなものを
引き出されたと感じています。
al.ni.coでの僕のアプローチは、上杉からデモを受け取り、そこからメロディーと、
僕なりのイメージを抽出してやっているので、はっきり言って成り行きまかせです。
故に、今後どういう方向に進むのか分からないし、僕自身興味津々なのですが、
もっともっと聴く人の心を掻き乱したり、安心させたり、夢見ごこちに
させたりするような、感情を刺激する音を作っていきたいと思っています。
そして、それをみんなと分かち合いたいと思っています。





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