エキサイトブログ

上杉昇さんUnofficialブログ ~Fragmento del alma~ 

希望のうた

1998年 12月 音楽と人
希望のうた_d0335541_21322151.jpg
●あの、僕大好きです、この曲

上杉さん:そうですか(照笑)

●感情に訴えかけるつーか・・・日本でこんなアプローチなかったかなあというか、単純に
かっこいいなと

二人:(続照笑)

●何とか言ってよ(笑)ところで「TOY$!」でガツン!とシーンに復活してきた二人に、どんどんたたみかけてくる
リリース展開をみんな期待してたと思うんですけど?

上杉さん:そうかな?

●そうなの(笑)で、急にシフトチェンジというか、ゆっくりとしペースになったのは、なぜだったんですかね?

何たって「TOY$!」から・・・・8ヶ月ぶりになるのかな?

柴崎さん:猛烈にだす予定だったんですけどねえ(笑)・・・

上杉さん:思いの外に・・・・というか、この<晴れた終わり>という曲があまりにもやり甲斐のあるもの
だったので、ちょっと時間がかかってしまったというか・・・

●かかりすぎ(笑)

上杉さん:はははは

柴崎さん:でも今までに聴いたことがないような曲だと思う

●あえて前作との比較をしてみると、どこにいちばん違いを感じますか?

上杉さん:前の<TOY$!>って自分にとっては・・・そうだな、オーソドックスなグランジロックというか
最初だったから、誤解されるのが嫌で、あえて変に飾りのない、自分むき出しのそのままのものを出して

みたんですよ。今回の<晴れた終わり>は、その中であえて言えば、<雨音>(注 <TOY$!>の
カップリング曲の一つ)の世界を一歩前進させたような感じはしてるんですけどね

●聞き手のイメージをふくらませてくれるような

上杉さん:うん

●でもほんと時間がかかったというか・・・

上杉さん:そうですね。やっぱり自分たちで新しいと思えることを演るとなると、時間がかかりますね
あとはやっぱり詞の部分でも・・・前のバンドの頃の上杉昇も(詞を)適当に書いてたわけじゃないんで
ちゃんと与えられた枠の中でありながらも、自分自身の思ってないことは歌いたくないって姿勢はもって
たんで。そういう意味ではひとつ、上杉昇の詞のスタイルが出来上がっちゃってた部分はあるんですけど
それをこのユニットの中でどう変えていったらいいんだろう?という迷いがありながら・・・
でもあんまり変わってないですね(笑)自己分析してみると、ま、俺は上杉昇なんだからしょうがないし
まあ、徐々に変わっていくんじゃないですか・・・と人事のように(笑)

●この「晴れた終わり」を生み出す上で何かイメージしていたものってありましたか?

上杉さん:うん・・・そうですね、この曲のメロディは、自然に自分の中から出てきたものではあります
けど、でも、そのときに思ったのは、アジア大陸の大きさとかスケールとかクールさが表現された曲に
したいなという事で、そういう話は柴崎としましたね

柴崎さん:うん、その辺を話し合いながら、悠久の大地っていうか・・・でっかく開けた感じにしようと
思って、アレンジ次第で全然違くもできちゃうんですよ。キレのいいものにしようと思うなら
全然可能だし、でもそういう上杉のイメージを聞いて、いろいろ話してる中で、こういう大きく開けた
感じになってきたんですよね

●ああ、大きさと広がり、あと包容力のようなものも感じますね

上杉さん:そうでしょう?

柴崎さん:すごいのができちゃった・・・何笑ってんの?

上杉さん:や、自分で言ってるからすごいなあと思って(笑)

●はははは、で、僕は上杉さんの詞に対してずっと感じてたことがあるんですけど、
上杉さんの詞って、常に何か希望を感じるんですよね。曲を聴いても詞を読んでも
どこか一点の光に向かって懸命に手を伸ばしてるような・・・

上杉さん:ああ・・・そうですね、うん・・・・
あの、<TOY$!>をリリースした後にいろいろ精神的に疲れちゃったとこがあるんですよね。
環境の変化だったりとか、周りからの期待に力が入ってたとかっていうのもあると思うんですけど
そのデビューシングルが出来上がってホッとしたと同時に、フッと脱力感に襲われたというか・・・・
そこから立ち上がれないくらいになっちゃったんですよね。全然何もやる気がしないというか、
何をやったらいいのかわからないというか・・・真っ白になっちゃったような・・・で、これは
マズイと。<ここで終わっちゃったらシャレになんねえなあ>と思って

●気力が萎えたという?

上杉さん:うーん、何ていうのかな・・・<だから何だよ>って思うようになったんですね
すべてのことに

●諦めのような?

上杉さん:いや、そうじゃなくて・・・意味を見いだせなかったというか

●音楽作ってても?

上杉さん:うん・・・なんか<TOY$!>を作っていた頃は、<周りの反応だとかを気にかけない>
ってことを頭に置いて演ってたし、おまけに<自分自身が納得できるものを>ということを第一に
考えて演ったわけじゃないですか?今までの反動という部分もあったし、そうするとどうしても
自己満足の世界になっているんじゃないかと思って・・・難しいんですけど(苦笑)

●いやいや、確かに「TOY$!」はそれまでに長い沈黙があって、演ろうと思ったことを
そのままガーッと吐き出した感じでしたもんね

上杉さん:ええ、だから・・・本当にわかってくれるヤツが果たしてどれくらいいるんだろう?とか
また、そういうこと考える自分も厭になっちゃってて、<もう、どうでもいいや>って気持ちで
いっぱいになってたんですよ。投げやりな自分になってて、それで気づいたら、いろんな辛辣な
意見とか、バッシングみたいなこととかにも全然無関心というか、へっちゃらになってたんですけど
その反面<じゃあ、何のために演ってるんだろう?>みたいな感じになって・・・とにかく
自分自身を次にステップアップさせるために、今回の<晴れた終わり>みたいな曲を歌いたかった
ってところはあるかもしれませんね、もしかしたら

●うん、だからどこかに光が見えるんですよね。詞だったり曲間から、一点の希望というか、
自分がおぼろげにだけど、信じてることに向かって、歌ってるように感じられたんですよね

上杉さん:そうですね。以前のインタビューで誰かに<自分が過去に歌ってきたことに励まされることとか
ないの?>っていうような聞かれ方をされたんですけど、自分の歌を聴いて楽しむ・励まされるっていう
マスターベーションの部分はもちろんあるんですけど、僕の場合、やっぱりその曲を背負ってるって
いう意識がどうしても強くなってきちゃって・・・今回は前の内容のものを背負いたかったんです。
それは、自分自身が次に行く為に必要だったって事だと思うんですよね

●それははっきりしてますね<次どうするべきか>って見えてるというか・・・まあ、ある部分では
もがいてるって感じもしますけど。

上杉さん:そうですね。次の一歩までは何とか見えてるんだけど、2,3歩先になるとお先真っ暗
って感じ(笑)

●いやいや、そんだけ見えてれば大丈夫だと思うんですよ。それに見えてなくても信じているものが
あるっていうのが伝わってきますもん

上杉さん:うん・・・信じてるものっていうか、<信じたい>って感じですね。希望みたいなものが
人生においてあるんだ、あるはずだってことを信じたいって感じ、あの曲は、まあ、その詞の中では
<何もない>って言い切っちゃってるんですけど、だからその辺が矛盾してるなあって自分でも
思うんですけど、でも、それくらい言い切っちゃって、あえて自分自身で背負いたがってるような・・・
なんか性格なんですよ

●業ですねえ

上杉さん:業ですかね(しみじみ)

●いつも自分をギリギリに置くのが好きなんですかね(笑)

上杉さん:それが好きなヤツなんているのかなあ(笑)俺はヤなんだけど

●(笑)柴崎さんは上杉君の書く詞を見てどう思われるんですか?

柴崎さん:26という年齢にしてはデカすぎるような、壮大なような、まだ早いような(笑)

●(笑)ちょっと老成してますかね?

柴崎さん:うん・・・10万26歳ぐらい(笑)

●悪魔じゃないっつーの(笑)

柴崎さん:(笑)でも、音楽を聴いてプラスに作用してほしいからね、たとえ<もうどうにもなんない>
って絶望を歌ったとしても、そういう風に思ってるヤツは自分だけじゃないんだって思う人もいるだろうし
だから、自分の作りたいものを作って、それを他の人にも聴いてほしいっていうだけなんだけど、
それをするために、世間にはいろんなしがらみや期待があるわけでしょ?でもそういうものがが
ない自分っていうのもつまんないというか・・・そういうことを楽しめないと、もう滅亡に
向かってしまうからね(笑)

上杉さん:だから期待しなくなってたぶん、期待されることも必要としてなかったんですよ
<TOY$!>の頃は

●そう、思いを吐き出すだけ吐き出してた最初の頃よりも、広がりを感じられるような、
自分が信じて持ち続けてる世界になってるなあと聴いて思ったんですよ

上杉さん:そうですね。さらに広がって、どんどん進歩していけばいいなあと思うんですけど

●もともと上杉君が持ってる世界というのは、こっちのほうが近かったりするんじゃないですか?

柴崎さん:どうだろうな・・・繊細な、センシティヴな感覚はあると思うけどね、個性として
最近持ってくる楽曲はね、そうだな・・・どんよりしてる(笑)

●ははははは

柴崎さん:センシティヴっていうか、真面目っていうか、真っ直ぐっていうか、そういう世界
ですよ、彼が作るのは、嘘がつけないというか・・・詞を読んだらだいたいその時期の状況とか
見えるからね。どちらかというと、詞とは関係ない部分で音だけで作業は進めてるけど、
今までファンレターとか読んでても、聴く人は音と詞が合ったように聴こえてるらしいから
詞については上杉が歌いたいことを歌えばいいと思う。そのへんは別に考えてないから

●そういうパートナーシップは変わってないですね

柴崎さん:そうですね

上杉さん:でも俺、柴崎の詞にも非常に興味があるんです(微笑)

●書いてこないんですか?柴崎君は

柴崎さん:最初からそんな話はないって(困笑)

上杉さん:興味はある(笑)

●でも逆に<上杉はこういう詞を書いてくるから>という部分を意識しないでアレンジをするから
柴崎君は自分の世界観を注ぎ込める態勢にあるんでしょうね

柴崎さん:そうですね。<この詞だからぜったいこの音だ>っていうんじゃ、逆にちょっと嘘臭い
っていうか、無理があると思うんですよ

上杉さん:まあ詞が先にできたりした場合は<この詞にはぜったいヘヴィな曲は載せたくない>
とかはありますけどね。だってさっき言ってたセンシティヴな部分がある詞を繊細な曲で
歌っても、当たり前でつまんないとかっていうのもありますからね。
そういう意味では

●話はちょっと変わって、さっき言ってた悠久な広がりのある世界のイメージ堪能できるのが
ビデオクリップなんですけどね

2人:ははははは

●ああいう演技力も格段に進歩し(笑)

上杉さん:そうですね、アクションもイケるかなと(笑)

●でも、すごく世界がしっかりした映像になってますよね。砂漠の中で、何かを探して二人が出会い
砂漠にあるカラカラに乾いたシャワーから水が溢れ出す・・・みたいな・・・

柴崎さん:友情というか

上杉さん:お互いをお互いが必要としているというか・・・

●テーマはそれですよね、何か二人の関係性を象徴するような

2人:・・・・

●だからそこでなぜ黙る(笑)

2人:(笑)

●でもやっぱりこういう曲を聴くとね、早くライヴを演ってくれないかなあって
心から思うんですけど?

上杉さん:んーまあ、曲が揃えばやってもいいんじゃないですか(笑)

柴崎さん:まだ世に出てるの3曲だもんな(笑)

上杉さん:この曲入れても8曲

柴崎さん:ま、アルバムができれば、見えてくるんじゃないですかね、僕らもやりたいとは思ってるし

●今ってレコーディング中なんですか?

上杉さん:そう。あと一歩って感じですか・・・・その1歩って感じですか・・その1歩が長いんですけどね
俺たちは(笑)

●じゃあずっと曲を書き溜めてたって感じなのかな?

上杉さん:そうですね。曲はけっこうあるんですよ。あとはアレンジと詞がねえ、なかなかしっくりこない
というか

●早くライヴを観せて欲しいですよ。こんだけライヴ映えするだろうなあと思える曲たちなんだから

上杉さん:いやあ・・・頑張りますとしか言えないです(笑)

柴崎さん:ははははは

●それから詞も、今回すごくいいなあと思うので、さっきも言った、希望や光に向かう詞をたくさん
書いてほしいなあと思います

上杉さん:ああ。これからどうなっちゃうか、まだ自分ではちょっとわかんないけどね(笑)

●そういうシメ方はやめてくれ(笑)

柴崎さん:インタビューがまっ暗になっちゃう(笑)

●明るく締めようよ。希望に向かって(笑)

上杉さん:そうですね(笑)・・・・ま、<ギンギラギンにさりげなく生きていくだけさ>って感じ
ですかね

●締まらないオチだな(笑)


このブログの記事一覧を見る
ページ先頭へ