誰からも大事にされない状態から抜け出す
どーも、西村です。
夕方18時のオフィス。
隣の席の同僚が、上司から「◯◯さんがいると本当に助かるよ」と声をかけられて、嬉しそうに笑っていた。
私はその光景を見ながら、PCのモニターに目を落とした。
さっき上司に出したメールの返信は来ていない。
今日も、特に誰にも頼られなかった。
定時を過ぎても、私に声をかけてくる人はいない。
「ああ、また誰にも大事にされないまま、今日が終わるんだな」
そんなふうに思ってしまう日が、ここ最近、ずっと続いている。
これは、以前の私が「自分は誰からも大事にされない…」と感じていたときの日常です。
もしあなたも同じように感じているとしたら、今回の内容は誰からも大事にされない状態から抜け出すきっかけになるはずです。
別に、当時の私は、いじめられてたわけでもありません。
ちゃんと仕事はしてるし、雑談もできるし、人間関係も「悪くはない」。
けれど、心のどこかがずっと冷えている。
それはまるで、家に帰ってきても電気が点いてない部屋に入るような、誰も待っていない寂しさに似ている感覚でした。
この気持ちを言葉にするとしたら、それはたぶん、「誰からも大切にされていない気がする」という感覚。
そしてそれが、どれほどじわじわと人の心をむしばんでいくものか、私は痛いほど知っています。
でも、今の私は、少しだけ違います。
以前のような寂しさに飲み込まれる日もあるけれど、「誰かに大事にされたい」と願って苦しくなるたびに、ちゃんと自分を救い出す術を持つようになったからです。
どうやって?と思いますよね。
今日は、その話をしてみたいと思います。
きっかけは、あるクライアントとのセッションでした。
彼女は30代前半。仕事は真面目にこなし、周囲からも評価されているけれど、
「誰からも大事にされていない気がしてつらい」
と涙を流しながら話してくれたのです。
「ご飯に誘われても、誰かの“穴埋め”な感じがしてしまう」
「職場で褒められても、“とりあえずのありがとう”に聞こえてしまう」
「パートナーから『好きだよ』って言われても、心に入ってこない」
その言葉のひとつひとつが、かつての私の感覚とぴたりと重なりました。
私たちは、表面的には“問題のない人間関係”を生きながら、心の奥底では「誰も本当には自分を必要としていない」と感じてしまうことがあります。
ですがそれは、“他人の冷たさ”が原因なのではありません。
結論を言えば、「自分が自分を大事にしていないと、他人からの愛情も届かなくなる」のです。
たとえば、あなたは最近、自分のために“本気で”何かを選び取ったことがありますか?
・コンビニで「本当はこっちが食べたい」と思ったスイーツを、値段を気にせず買ったこと
・人に嫌われるのが怖くて断れなかった予定を、勇気を出して「行きたくない」と言えたこと
・誰の目も気にせず、ただ自分が落ち着く服を選んで着たこと
・周りからの「そんなことやって意味あるの?」という言葉を振り切って、自分のやりたいことに挑戦したこと
こうした行動は、小さく見えても「私は自分の感覚を大切に扱う」というメッセージを、自分自身に向けて出すことなんです。
そして、それを続けていくと、不思議と“周囲の接し方”も変わっていきます。
前述のクライアントも、最初は「自分を大事にするって、どういうことか分からない」と言っていました。
そこでまずは、「自分の気持ちを後回しにしている瞬間」を記録してもらいました。
・上司に残業を頼まれたとき、本当は疲れていたけど「大丈夫です」と言った
・友達とランチに行ったけど、本当は行きたくなかった
・親と話していて、嫌なことを言われても笑ってごまかした
書き出してみると、自分の気持ちを無視している瞬間が、いかに日常に溶け込んでいるかに気づけたそうです。
そして次のステップとして、「どんな小さなことでもいいから、自分の気持ちを優先して行動してみる」ことに取り組みました。
たとえば、こうです。
・カフェで、迷ったけど本当に飲みたい方のドリンクを注文してみる
・通勤中、無音が落ち着くときは、無理に音楽を流さない
・LINEの返信をすぐにしないことに罪悪感を持たない
そんな行動を一つひとつ積み重ねていく中で、
「私の感情には、ちゃんと意味がある」
「私は、自分を粗末に扱わなくていい」
という感覚が、少しずつ根づいていったのです。
そしてある日、彼女はこう言いました。
「最近、“ありがとう”が前よりもまっすぐ届くようになった気がします」
「前は、“どうせ社交辞令だし”って思ってたけど…今は、ちゃんと受け取れるんです」
それは、自分の存在に対して“信頼”が芽生え始めた証でした。
人は、自分を雑に扱っているとき、誰かの好意も信じられないし、優しさも受け取れません。
「こんな自分を大事にしてくれるはずがない」と思ってしまうから。
しかし、自分自身が丁寧に自分を扱いはじめたとき、世界の見え方は、ゆっくりと変わっていきます。
他人の言葉が、行動が、表情が、「私を必要としているかもしれない」と思えるようになる。
そして、そう思えるようになった自分こそが、人から大事にされる人間関係をつくっていけるのです。
「誰からも大事にされない」状態から抜け出すには、まずは「自分が自分をどう扱っているか」に気づくことがはじまりです。
・「本当は嫌だ」と思っていたのに、笑ってごまかした
・「もっと自分を見てほしい」と思っていたのに、気づいてもらえなかったと落ち込んだ
・「大事にされたい」と願っていたのに、自分で自分を後回しにしていた
そんな日々の中にこそ、答えがあります。
他人に期待するのではなく、まずは自分に問いかけてみてください。
「私は私のこと、ちゃんと大事にできているだろうか?」
と。
それができるようになると、他人からのやさしさも、好意も、ちゃんと心に届くようになります。
そして、今まで「大事にされてない」と感じていた関係が、もしかしたら「本当は大事にされていた」と気づける日がきます。
あなたは、もともと価値のある存在です。
ただ、その価値を自分自身が見失っているだけ。
だからこそ、大丈夫です。
“もう一度、自分を大切に扱うこと”からやり直せばいいのです。
あなたがあなたを丁寧に扱えば、世界もあなたを丁寧に扱いはじめます。
それは、確かな変化です。
私も、それを何度も見てきましたから。
それでは、今回はこの辺で。
最後まで読んでくださりありがとうございました。
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