人間、無理は続かないが無理に近いことぐらいは出来るものです。
「あの頃に比べれば」
我が人生で最も過酷な頃を思い出すことはほんの慰めにしかならない。
あれからどれほどの月日が経っているというのだ、比較の対象になり得る訳もない。
今また、あの頃ほど出来たなら……
今を称えるよりも、あの頃の自分を殴りつけたくなる衝動に駆られることは間違いない。
愉快だ、まったく愉快だ……
今の心地好さを今の消耗を忘れるなかれ……
故に満ちることも在りを知るのだ。
調和の欠如と充実の狭間にあるのが社会だと知れ
善悪の是非の詰まりに行着く迷いにこそ真があると知れ
真のバランスとは常に乱れその乱れの中にこそ保たれるものだと知るのだ。
満ち足りたなら消耗し消耗すればこそまた満ちる
そうして屍になるを待つことこそ人生なのだろう。
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