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「ウォルターの猟犬とやるのは初めてだ、退屈させてくれるなよ」

概要

CV:沖野晃司

アーキバス・コーポレーションの専属AC部隊「ヴェスパー」の首席隊長を務める人物。

アリーナランクは第1位(オールマインドは「特例上位ランカー」と呼んでいる)、今作のトップランカーである。

アイランド・フォーの動乱においては作戦成功率94.7%を記録し、RaD頭目のシンダー・カーラからも「企業陣営の筆頭、文句なしのエース」と評される程の稀代のエースパイロット。

周囲からはV.Ⅱスネイルのように再手術を重ね強化を繰り返していると思われているが、その実態はACを操縦する事を愉しみ、コツコツと努力と上達を積み上げ続けた「ただの人間」であるという。

しかしその実態はかなりの問題児。

首席隊長という立場ながらAC操縦と戦闘以外に興味を示さず、次席隊長のスネイルに作戦立案や指揮を丸投げし、本人は一兵士として戦場に赴く根っからの戦闘狂。後述の乗機からも分かる通り、恐らくは企業や自身の立場にも一切関心がないと思われる。

彼自身に対しての言葉ではないものの、作中のあるセリフを引用すれば「理由なき強さ」そのものであるといえよう。

乗機「ロックスミス」

彼が駆るのは中量二脚型AC「ロックスミス」(LOCKSMITH)。

詳細は個別記事を参照。

余談

アリーナでの紹介文に記された「ただの人間」という記述についてはやや解釈が分かれており、

  • 「強化手術を一切受けていない真人間である」という説
  • 「強化人間だが、スネイルのように何度も手術を受け直しているわけではない」という説

などがある。

前者は、他のヴェスパーのメンバーの紹介には軒並み強化人間である旨の記述があるのにフロイトはそれがないこと、後者はヴェスパーが「強化人間部隊」と明言されていることなどがそれぞれ根拠となっている。

正確なところは不明であるが、後者だとすれば「何度かor新しい世代の強化手術を受けないと強化人間として認められない」という理屈になってしまう。ヴェスパーは強化人間部隊ではあるが、複数回の施術を受けている隊員は多くない。

また、仮にヴェスパーが強化人間部隊だとしても、その前提を覆せるほど突出した実力を持つのであれば筋は通る(フロイトの例外ぶりは所々で語られている)。

二次創作では現状、前者の「真人間である」説が有力なようだ。

ストーリーでの活躍

登場機会は少なく、ウォルターが壁越えに621を参加させるよう打診した際のスネイルとの会話で言及されている程度。

元々ラスティとフロイトがアサインされていたこの計画であったが、621を売り込んできたウォルターに対してスネイルが断った際、ルビコン解放戦線相手にヴェスパーの切り札を出すことを「他に頼れる人材がいないのか」と煽る材料にされている。

これに対しスネイルは舐めるなとばかりに「あなたの駄犬にフロイトの代わりが勤まるとでも?」と返したが、最終的には621を雇い、プレイヤーはフロイトの代役(実際は捨て駒としての扱いだが)として壁越えに臨むこととなる。

どうやらスネイルからも実力においては絶対的な評価を受けつつも、内心ではその問題児っぷりに苦々しく思われているようだ。

以下『ACVI』の重大なネタバレ注意

「安そうな方から片付けよう」

彼とロックスミスを拝めるのはアリーナを除いては本作の特定のルートの1つのミッション、企業勢力迎撃が唯一となる。

カーラ達オーバーシアーの作戦を阻止しようとするアーキバスの切り札として投入され、C4-621及びチャティ・スティックと交戦。まずチャティを一瞬で撃破、621との1対1の戦闘となる。

「ここは景色もいい…」

「このまま お前とやり合いたい そういう気分だ…」

チャティがAIである事を機体の挙動だけで見抜いてあしらう驚異的な洞察力も見せ、621に対しては戦い方を「猟犬」にたとえ、自分が不利になっても「なるほど そういう動きもあるのか 面白いな」とまるでゲームを愉しむかのような態度を取る。

戦闘中にスネイルから621は無視してザイレムを制圧するよう念押しされるが、空返事だけで通信を切り「さて 続けようか」と完全にスルーして戦闘を続行する。

死闘の末己が撃破されても、脱出しようとすらせずに愛機の再起動を試み、戦いへの渇望を吐き出し散っていった。

「動け… ロックスミス…!」

「まだだ…! これからもっと 面白く…」

ちなみにこちらが敗北した場合は

「…終わりか」

「面白いのはこれからだろう 動けよ」

と、やられたプレイヤー機は必ず消し飛ぶ仕様なのにそんな相手に「動け」と言い放つ筋金入りのバトルジャンキーである。

余談

  • 企業戦力のトップ、アリーナトップランカーとは思えぬその態度から、プレイヤー間では「『アーマード・コア』プレイヤーのオマージュやメタファーではないか」との考察がなされている。
    • というのも彼の任務成功率は、初代『アーマード・コア』で「レイヴン試験」を除く18ミッションをノーミスクリアし、続く「埠頭倉庫警備」で隠しパーツを取得するためわざとミッション失敗した場合の達成率と同じなのである(18/19=0.9473...)。
    • 自身の所属に拘らないパーツによるアセンブル構築。相手側の感情や立場を一切考慮せず、もっとも脆弱なところから戦力を削るという効率的な戦闘判断。指揮系統から独立した単独での戦闘行動に終始し、味方との連携を取る気もない運用。外部から一応の指示は受けつつ、場合によってはそれを無視して戦闘を続行…全て過去から今作に至るまで多くのACシリーズの主人公、つまりプレイヤーがやってきたことである。ARENAでの僅かな事前情報と短い登場シーンでここまでやってのける辺り、開発陣が一切意識していなかったとは考え難い。
  • 上述の通りジェネレータの利点を活かせていないアセンブルに加え、衝撃力に優れた武器は拡散バズーカくらいしかなく(初期アサルトライフルもアップデートで強化されたがそこまで怖くない)、接近戦もそこまで積極的には仕掛けてこなかった。
    • 機動力に特化したV.Ⅳラスティや、重装甲と強力な武装でゴリ押ししてくるV.Ⅱスネイル、パルスプロテクションでの防御も交えて手数で攻め立ててくるG1ミシガンなどに比べると、「あれ? 思ってたほど強くないな……」と感じたというプレイヤーが多く見られる。
    • EN射撃武器補正の死にステ化はともかく、代償にEN回復の不利を食らっているおかげで息切れからの復帰が遅く、所詮中量二脚なので防御性能や安定性もそれなりなので、中〜遠距離から戦う引き撃ち相手には追い付けず、ゴリゴリの近接機相手には押し負けるという有様。つまり、ロックスミスの強みに付き合わない特化したアセンに弱い。
    • しかし度重なるアップデートにより、何故かロックスミスの構成パーツがピンポイントで強化され続けるという状況が続いており、じわじわとロックスミスの性能が本来の設定に則したものに近づきつつある。それでもジェネレータを含めて改善の余地は多々あるが、プレイヤーが同じ構成で使ってみるとそれなりに強かったりする。
    • また、地味にAIの調整も入っている。上記のように攻めが甘かったのはどうもAIの不具合だったらしく、中距離寄りの近接機なのに中距離戦を仕掛けようとしてしまっていたらしい。現在はAIが修正され、ABも多用しつつガンガンに攻めてくるようになった。
    • 上方修正しか受けていないロックスミスだが、実はバグ修正に伴う弱体化も受けている。初期のレギュレーションでは「肩武器をチャージしているとブレードのホーミングが強化される」というバグがあったため、ロックスミスがレーザードローンをチャージしながらブレードを振ると自機が真上近くにいてもとんでもない角度でブレードが振られて当たる、という事態が発生していた。プレイヤー含む全てのACに影響するバグだが、Vvc-770LBのチャージ攻撃は横の範囲と射程が非常に広かったので、余計に強力なものとなっていた。現在は修正済みのバグなので、これが唯一の弱体化といえなくはない。
  • ARENA攻略を完遂していた場合はガレージからARENAに入ると最上位であるフロイトにカーソルが配置されることから、トレーナーACでは歯応えがなくなってきたプレイヤーによりテスト先生代わりに使われることが多い。
    • 前述の通り、突出したところはないが脅威度の高い兵装を多く揃え、フレームの性能も万遍なく良く、AIの性能もそれなりに高いことから、機体テスト用として極めて都合が良い。また、オンライン対戦前のスパーリングやウォーミングアップにも使えるため、ロックスミスと繰り返し戦っているプレイヤーは相当数に昇ると考えられる。少しだけど報酬も入るし。
  • ACでの戦いに全てを賭けている戦闘狂というイメージで語られており、実際ほとんどその通りではあるのだが、「指揮官であるスネイルを無視して戦闘を続行するフロイトは間違っている」とは言い切れないものがある。というのも、この段階でC4-621を無視して現場を離れること「正しい判断」かどうかはかなり怪しいためである。
    • どう考えてもこの時点のC4-621は間違いなくオーバーシアーの最高戦力であり、ここで621を撃破していればアーキバス要撃艦隊に第三勢力からの刺客621以外予測していなかったC兵器に衛星砲までをカーラ1人で相手取らなければならず、オーバーシアーの作戦が成功する確率は著しく低下していたはずである。
    • 何より、アーキバス及びスネイルにとって最悪の展開=(地上にいるであろうスネイル含め)ルビコン3の何もかもが焼かれることは避けられた。当然、フロイトがそこまで予測していたとは思えないが、621が最大の脅威であることは別ルートのスネイル自身が認めており、客観的に見れば「ザイレム撃墜より先にC4-621を撃破する」という判断そのものは正しかったといえる。
    • また、この時の621の目標も「V.Iフロイトの撃破」なので、無視してザイレム中枢を攻撃しに行けば当然621はフロイトを追い掛けるし、他のアーキバス戦力は全滅したかオーバーシアー戦力と交戦していてフロイトの援護には行けなかった。状況的に621を撃破する以外の選択はなかったわけだが、目前に脅威が迫っている状況でスネイルのような性格の人間を端的且つ一言で納得させて黙らせることは誰であっても難しい。つまり「口先で適当なことを言って通信を切る」は状況的にも立場的にも最適解なのである。
    • ついでにアーマードコアVIランクマにてチーターが出現した際。長年新作を待ったイレギュラー達にボコボコにされるという芸当をし、一般レイヴン達はそれを敬意とドン引きを込めて彼の戦闘狂振りに準えて頭フロイトという呼び名が定着した
  • ヴェスパー隊の名前は芸術(花や文芸なども含む)由来とされている。他のメンバーは作品か作者の名前からそのまま取らているが、フロイトとスネイルは例外で、サルバドール・ダリの「フロイトの頭には脳ではなくカタツムリの殻((スネイル)が詰まっていた」という言葉が由来と考えられている。
    • この辺りのエピソードは長い上にゲーム本編とはほぼ関係がないので、興味がある方はご自身で調べていただくことをオススメする。
  • 英語版だとセリフが日本語版よりも過激になっている。
日本語版英語版
安そうな方から片付けようLet's get this trash out.(ゴミを片付けるとするか)
無人ACだな そういう動きだAI-controlled AC. Always the same.(AI制御のACか。変わり映えしないつまらんヤツだ)

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