第5回兵庫県を揺るがした告発者の死「いかに守るか、私たちは議論したか」

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島脇健史
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【5】告発者の死

 2024年7月7日夜、兵庫県姫路市内の民家で、県の元西播磨県民局長が亡くなっているのが見つかった。捜査関係者などによると、自死とみられる。

 亡くなった原因は今もわかっていない。少しでもその背景に近づこうと、元県民局長が置かれていた状況について、周辺の関係者から証言を集めた。

 元県民局長の代理人は、元県民局長が亡くなる5日前の7月2日、県議会調査特別委員会(百条委員会)に文書を送っていた。

 代理人はこの中で、県側に回収された公用パソコンの中にあった元県民局長の私的な文書について、人事課に開示を求めないよう要請した。百条委の委員の一人から、資料はすべて開示すべきだとの発言があったためという。

 元県民局長は亡くなる数日前、複数の県議や県幹部らと電話で話していた。

 県議の一人は、元県民局長から私的文書の取り扱いについて「大丈夫でしょうか」と聞かれたが、「『絶対大丈夫』とは明言できなかった」と悔いていた。

 県幹部によると、元県民局長は自身の私的文書について「今回の問題とは関係ないのに、表に出そうとしている人たちがいる。百条委の委員長は(表に出さないと)信用しているけど」などと話した後、こう口にした。「このままやと、誰か死ぬで」

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今も混沌とした状況が続く兵庫県の内部告発文書問題。県の第三者委員会と県議会の百条委員会の資料や関係者の証言をもとに、経緯をたどります。文中の肩書は当時のものです。

私的文書をどう扱うか

 元県民局長が亡くなった翌8日の百条委の理事会で、この私的文書の取り扱いが議論になった。

 委員の一人は「パソコンの所有者は県で、保存データも県のもの」などと開示を求めた。委員長は「プライバシーには十分に配慮する必要があり、調査目的の範囲を超えて要求することは委員会の権限の濫用(らんよう)にあたる」と述べた。

 最終的に、賛成多数で私的情…

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この記事を書いた人
島脇健史
神戸総局|選挙・震災担当
専門・関心分野
地方行政・選挙、気象・災害、地域医療
兵庫県の内部告発文書問題

兵庫県の内部告発文書問題

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