統一教会による悪質な念書と高額献金勧誘を巡る訴訟、最高裁判決後の会見での上告人(原告)代理人弁護士の発言
山口広弁護士
「私自身は地裁・高裁の酷い判決、訴訟指揮を目の当たりにして、本当に絶望して『もう弁護士辞めようかな』と。『今の裁判所じゃ人権救済もあったものじゃないな』とつくづく思ってがっかりしてました。ご本人(中野容子さん)にも『もう上告、諦めようか』と正直言ってそういうことまで私は言いましたし、思ってました。そしてあの事件(安倍元首相銃撃事件)です。本当に翌日なんです。やっぱりこんなことまで起こる、この社会現象は、社会的な被害は『一緒に闘いましょうか、最後の最後まで』ということでお話をして、上告受理申立てに至ったわけですが、『やって良かったな』と。ちょっと言葉は悪いが『地獄に仏』みたいな感じですね。よくぞここまで(判決を)変えてくれました。本当に心から………そう思います。上告して良かった、ご本人にあるいは相談者にですね。考えてもみてください。初めて(被害を)聞いた時…」
(中野容子さんの母親が身の回りの不幸に乗じて入信させられた経緯を説明し)
「どの家庭でも不幸が重なったかもしれませんが、どの家庭でもこういう問題は起こる。一人住まいの(高齢)女性から1億円以上を献金させて、しかも先祖から相続した果樹園を売却させられて祖護本人の手元には一銭も全く残ってないような事態。しかも夫の大事にしていた証券会社に預けていたお金6千万も全部盗られているんですよ。その事実を聞いただけでこれはほっとけない。『損害賠償を請求すれば裁判は勝てる』と思って『一緒にやりましょう』と言いました。それが地裁高裁では負けた」
(教団の手口を知る証人の人証も採用されなかった経緯を説明し)
「その結果が念書は有効、違法性もないという判断でした。高裁でも実質審理ないまま。一縷の望みをかけて上告申立てしたがこういう判決が出て本当に良かったなと」
安倍元首相銃撃事件当時、全国霊感商法対策弁護士連絡会(全国弁連)の事務局長だった川井康雄弁護士
「違法性の判断基準として新たな枠組みとして打ち立てられたというのは本当に画期的なものだと思うし、中野さんの事件でありますが、それまでの被害者の方々や被害者救済に当たってくれた方々たちの努力の結晶という部分もあったと思います。最高裁がここまでの判断を示してくれるとは正直思ってなかった。本当に感動しました。最高裁には敬意を表したいと思いますし、これまで代理人として奮闘してこられた先生方にも敬意を表したいと考えています」
#統一教会 #最高裁 #全国弁連