高齢者の暴走で管理組合が疲弊
高齢化が進むなか、社会とのつながりが薄れた一部の高齢者が孤立感や不満、ストレスを背景に管理組合や管理会社に対して攻撃的な言動を取るケースが増えています。 こうした“暴走行為”は、今や業界全体で深刻な課題となっており、マンション管理の根幹を揺るがしかねない問題へと発展しています。
私のもとにも、暴言を繰り返す居住者に困っている方からの相談が増えてきましたが、今回はその当事者、つまり暴言を繰り返す「張本人」からの相談でした。
和歌山県のあるマンションでは、理事に選出されていないこの高齢男性(Z氏)が「理事会に参加させろ」「(マンション管理の)通帳を見せろ」と強硬に主張し、怒号や恫喝を繰り返す事態に発展。私への相談口の電話でも、支離滅裂な主張を繰り返し「お前がなんとかしろ」と高圧的な命令を繰り返します。
しまいには、「お前たちが管理会社をグルになって金をちょろまかしている」などといった妄言もあり、Z氏の罵声に精神的な限界を感じた理事は、それでも譲歩して、理事会の参加に「配偶者など家族の同伴」という条件を加えました。
しかし本人はこれを無視して、単独で出席。これまでと同様に罵声を浴びせ、他の居住者の前でも強い口調で要求を続けます。さらに理事だけでなく、要望が通らない腹いせとばかりに管理会社の担当者に対しても“理由なき理由”を大声で怒鳴り、恫喝を繰り返していました。
この過激な行動により、心身を消耗した理事は最終的に次々と辞任。このマンションはもともと理事のなり手が不足しており、本来1年任期ではあるものの、長年同じ人が何年も続けていましたが、新たに選出された候補者も事態を知り、続々と辞退。横暴な主張を繰り返した“声の大きい”Z氏の「理事を全員クビにしろ」という要望が、最悪なことに叶ってしまいました。