嘘の夢の話 5月5日
ベテランパティシエを名乗る男に頼まれて、新商品の試食をすることになる。小鉢に入ったスイーツが目の前に置かれるが、それはどう見ても泥である。仮にお菓子だとしても見た目が汚すぎる。それをごく少量だけスプーンに載せて恐る恐る口に運ぶと、やはり泥のような味がする。いや、泥にしてもまずいくらいだ。私はPCでワードを開き、怒りをわざわざ文書にしたためてパティシエに叩きつける。
さぞベテランのプライドに傷がついたろうと思ったが、男は意外に平然としている。早々に気持ちを入れ替えて、すでに別のスイーツ作りに取り掛かっているようである。しかし厨房を覗いてみると、男は調理などしておらず、流し台の中をペロペロと舐めている。私は自分が彼の作品を酷評したからおかしくなってしまったのだと思い、ひたすら謝り続ける。だがパティシエはシンクを舐め続けるばかりで、私は途方に暮れてしまう。


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