日大重量挙部の元監督、詐取対象者と金額を事前に決定…コーチと協議し請求指示
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日本大学重量挙部に入部予定の奨学生から学費名目で現金が詐取された事件で、詐欺容疑で逮捕された同部元監督の難波謙二容疑者(63)(東京都狛江市)が、コーチと協議した上で現金を不正に徴収する対象者と金額を決めていたことが、捜査関係者への取材でわかった。警視庁は、難波容疑者が主導し、少なくとも2001年以降、20年以上にわたり、保護者への請求を水増ししていたとみている。
難波容疑者は、男性コーチと共謀して22年12月、奨学生として入部予定だった新入生4人の保護者に「2年次以降、(学費は)徴収されない」と虚偽の請求書を送り、入学金などの名目で計205万円を詐取したとして10日に逮捕された。
奨学生は学費が全額または一部免除されるが、難波容疑者はコーチに指示して虚偽の請求書を作成させ、大学から預かった正規の振込依頼書と差し替えて保護者らに発送させていた。
捜査関係者によると、難波容疑者は数年前までコーチとともに不正に徴収する学生と金額を決めており、少なくとも14年以降、保護者らから年間約100万~約770万円を同部の口座に振り込ませていたという。
同庁は、難波容疑者が現金を学内の研究室のキャビネットに保管し、スーツやバッグの購入などに充てたとみている。一方、コーチが現金を得た形跡は確認されておらず、任意の調べに事実関係を認めている。
難波容疑者は調べに、「保護者の了解を得て、寄付金としてもらった金という認識だった。私的に使用した金は一切ない」と容疑を否認している。同庁は11日、難波容疑者を詐欺容疑で東京地検に送検した。