■《本はあなたを待ってます■
書評家でライターの杉江松恋さんが、ゲストの推しの一冊をめぐって語り合うコーナー。4回目は、女性の貧困など、生活者の物語を数多く書いてきた作家の原田ひ香さんを迎え、松本大洋作『東京ヒゴロ』(漫画)を読み解きます。漫画家と編集者、作品をめぐる物語に「真理」を感じたといいます。(紙面を見る 5月5日)
■『戦争がわたしたちを見つめている 戦争文学セレクション』を編んで 児童文学研究者・宮川健郎さんの寄稿■
戦後80年。宮川さんは、小説や児童文学の中から10代の読者に読んでほしい作品を選び、『戦争文学セレクション』全3巻を編集しました。三木卓の小説「夜」や茨木のり子の詩「わたしが一番きれいだったとき」などを収録。〝作品同士の響き合いを願って大切に編んだ〟といいます。(紙面を見る5月6日)
■《会いたくて》指揮者・山田和樹さん 子どもも楽しめるクラシック音楽の工夫■
第56回サントリー音楽賞を受賞した山田さん。国内外で高く評価されています。6月にはイギリス・バーミンガム市交響楽団を率いての来日公演を予定。「子どもの頃、クラシック音楽がそんなに好きじゃなかった」と。そこに山田さん自身の活動の秘訣がありました。(紙面を見る 5月19日)
■今野大力(こんの・だいりき)没後90年 詩人・柴田三吉さんの寄稿■
詩人でマルキストだった今野大力は1935年6月、結核のため31歳の若さで亡くなりました。日本プロレタリア連盟大弾圧で逮捕され、凄絶な拷問を受けるも、釈放後に日本共産党に入党。最後まで理想を胸に抱き続けた彼の詩と不屈の精神を伝えます。(紙面を見る 5月20日)
■《金曜名作館》児童文学作家・ミヒャエル・エンデ没後30年 ドイツ文学者・堀内美江さんの寄稿■
『モモ』『はてしない物語』など今も世界中で愛される作品を生み出してきたエンデ。作品や主人公、エンデ自身の発言に一貫して脈打っている〈「自由」を守ろうとする精神〉。それは、時代や国を超え、不明瞭で不安定な現代を生きる人々へのメッセージです。(紙面を見る 5月23日)
■《会いたくて》俳優・平田満さん 「ザ・ヒューマンズ―人間たち」に出演■
芸歴50年を超える俳優の平田さん。役者人生を支えたものはと聞くと「たまたまでしょう」と笑います。舞台「ザ・ヒューマンズ」は〝同時多発〟で家族の会話が重なり、交錯する面白いせりふの構造になっています。「役者泣かせ」の芝居と平田さん。(紙面を見る 5月26日)
■新連載《漢字解体新書 調べて、考える》 言語学者・笹原宏之さんが執筆■
漢字と日本語について多方面から研究を続ける笹原さんが、漢字のあれこれを紹介する月1回のエッセー連載。初回は「兎(ウサギ)」。生態との関連性や意外な漢字とのつながりなど観察することで見えてくるものは...。笹原家のウサギも登場。(紙面を見る 5月26日)
5月の読書欄
4日付
≪書評≫( )内は評者
米田佐代子著『平塚らいてうと現代 女性・戦争・平和を考える』(堀江ゆり)/椎名誠著『哀愁の町に何が降るというのだ。』(荻原魚雷)/井野瀬久美惠著『奴隷・骨・ブロンズ 脱植民地化の歴史学』(木畑洋一)
≪書架散策≫チャールズ・ディケンズ著『二都物語』 筆者=井上麻矢
11日付
≪書評≫チェ・テソプ著 小山内園子、すんみ訳『韓国、男子 その困難さの感情史』(成川彩)/日下部尚徳著『自分ゴトとして考える難民問題 SDGs時代の向き合い方』(雨宮処凛)
≪エンターテインメント≫門井慶喜著『札幌誕生』 筆者=南陀楼綾繁
18日付
≪本と話題≫人気の動物たち 意外なことが謎のまま
≪書評≫小林美穂子、小松田健一著『桐生市事件 生活保護が歪められた街で』(吉永純)/慎泰俊著『世界の貧困に挑む マイクロファイナンスの可能性』(山田博文)/岩川ありさ著『養生する言葉』(谷川電話)
≪サイエンス≫国立天文台ハワイ観測所編著『すばる望遠鏡 宇宙の神秘を探る』 筆者=松橋隆司
25日付
≪本と話題≫アートの見方、楽しみ方 「なんかよかった...」を超えたその先へ
≪書評≫太田啓子著『100年先の憲法へ 「虎に翼」が教えてくれたこと』(鈴木朋絵)/伍賀一道著『雇用と働き方から見た現代貧困論』(村上英吾)/俵万智著『生きる言葉』(井嶋りゅう)/油井大三郎著『日系アメリカ人 強制収容からの〈帰還〉 人種と世代を超えた戦後補償運動』(和泉真澄)
≪翻訳小説≫レア・イピ著 山田文訳『FREE』 筆者=中村和恵