[時代の証言者]闘志が開く歌の道 五木ひろし<20>フォークの神様と新曲

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 「日本レコード大賞受賞の翌年は苦戦する」。1974年はそのジンクスと闘った年でした。しかし、6月に出した古賀政男先生作曲の「浜昼顔」、さらに10月に出した「みれん」もヒットし、それを乗り越えることが出来ました。「下降線をたどらぬために大賞を狙う」という気構えで臨んだ日本レコード大賞では、連覇は逃しましたが、「みれん」で当時は準グランプリ格の最優秀歌唱賞に輝きました。

 その頃、歌謡界は地殻変動が起こっていました。最初は若者のサブカルチャーだったフォークがヒットチャートをにぎわし、大衆的な人気を獲得するようになってきたのです。

 《60年代後半に学生運動と結びつき、若者に熱狂的に支持されたフォークは、70年代に入ると、吉田拓郎さんや井上陽水さんらが飛躍し、日本音楽界の一大勢力となった。森進一さんが歌った吉田さん作曲の「襟裳岬」、布施明さんが歌った小椋佳さん作詞作曲の「シクラメンのかほり」が74年、75年の日本レコード大賞を受けたのは象徴的な出来事と言えよう》

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