アンティーク山本商店(東京都世田谷区)…ちゃぶ台が若者に人気
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小田急線東北沢駅を降り、世田谷区北沢の閑静な住宅街を抜けると、古くて味のある椅子や棚などを軒先に並べた店がある。1945年創業の「アンティーク山本商店」。主に明治から昭和初期に作られた和家具を扱い、若者を中心に人気を集めている。
「お客様の6~7割は若い世代で、特に女性が多い。古い和家具を逆に新鮮に感じているんですね」。そう語るのは3代目店主、山本明弘さん(55)。特に根強い人気を誇るのはちゃぶ台で、床に座って使う目線の低さが好まれ、仕入れるそばから売れていくという。
東北など寒い地域の家具は金具が重厚で凝っている。商家などのタンスは帳面を入れる引き出しが多い。地域や場所によって特徴があるのは古い和家具ならでは。一方、現代では本箱を食器棚として使ったり、文机をテレビ台にしたりと用途は様々だ。和家具の雰囲気に合う海外のアンティーク家具も扱っている。
商品は全て店の職人が修理している。特に気をつけるのは扉や引き出しの開け閉め部分で、指1本でもスムーズに動かせるよう手を入れる。下地の色合いを引き出すため、表面の塗装はハケ塗りで仕上げる。修理を終えたばかりの商品は店の軒先に並べ、しばらくして店内に搬入する。そのため、通い慣れた常連客はまず軒先の商品に目をつけるそうだ。
2001年に店を改築した際、2階から地下1階をらせん階段でつないだのは山本さんのこだわりだ。延べ床面積約230平方メートルの売り場に、所狭しと並ぶタンスや戸棚、時計、照明など約2500点の商品が、この階段から一望できる。並ぶのは職人が手がけた一点ものばかりのため、2、3週間もたてば店内の景色はがらりと変わるという。山本さんは「宝探しのようにお気に入りの和家具を見つけてもらえれば」と話した。(文・南敏也 写真・須藤菜々子)
住所 東京都世田谷区北沢5の6の3
アクセス 小田急線東北沢駅から徒歩6分、京王線笹塚駅から徒歩9分
営業時間 午前11時~午後7時。月曜定休。月曜が祝日の場合は営業し、火曜に振り替え休業
問い合わせ
03・3468・0853
記者のお気に入り…マドレーヌさんの洋菓子
アンティーク山本商店の近くに赤い外観がおしゃれな洋菓子店「ル・ポミエ」がある。フランス北西部・ノルマンディー出身のオーナーシェフ、フレデリック・マドレーヌさん(58)が2005年にオープンした人気店だ。
ケーキやチョコレート、焼き菓子など100種類以上を販売。一番のお薦めは、上品な甘酸っぱさが特徴的な青リンゴのムースケーキ「ポミエ」だ。リンゴ栽培が盛んな故郷にちなみ、マドレーヌさんが開店に合わせて開発し、フランス語でリンゴの木と名付けた。
床に敷き詰めた六角形のテラコッタ(粘土の素焼き)など母国ゆかりの内装が施され、スイーツとともに北フランスの空気を感じさせてくれる。