アイルランドで昨年、体操大会の表彰式で黒人少女にだけメダルを授与しなかったとして、同国の体操協会は25日、選手と家族に謝罪する声明を発表した。交流サイト(SNS)で人種差別との批判が上がっていた。
昨年3月、首都ダブリンで開催された大会で、協会職員が白人の少女らにメダルを授与する中、黒人の少女の順番を飛ばした。今年に入り、様子を写した動画が拡散し、体操協会は今月、故意ではなく直後に授与したと主張。謝罪を申し込んだが拒否されたとした。
だが、黒人選手の母親は地元メディアに、協会はこの職員をかばっており、文書での謝罪はあったものの、心からの謝罪ではないと批判。動画が出回ったことで、さらなる人種差別の標的になることを恐れていると明かした。
黒人で米国籍の体操女子シモーン・バイルス選手はX(旧ツイッター)に「心が痛む」と投稿、「どんなスポーツでも人種差別は決して許されない」と訴えた。
協会は25日の声明で「あってはならないことだった」と認めた。選手と家族に謝罪し、いかなる差別も非難し、再発防止に努めると強調した。(共同)