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  • 2025年5月16日

クレジットカード不正利用でどうなる?悪用された「オフライン決済」とは 停止手続きしても…

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クレジットカードが不正利用されていることに気づいて停止手続きしても、決済が止まらない被害が相次いでいます。実際に被害に遭った女性が取材に応じ、当時の被害の内容や会社の対応などを語りました。

カードを停止後も決済が…

クレジットカードを止める手続きをしたにも関わらず、他人に不正な決済をされたという北海道の60代の女性が取材に応じました。

フィッシング詐欺に使われたメール

去年6月、女性のスマートフォンにふだん保険料の支払いに使っているイオンカードの利用額を知らせるメールが届きました。

口座からの引き落としの時期が近かった上、金額が想定よりも多かったことから、女性は明細を確認しようとメールに記載されたサイトのリンクをタップしました。

イオンカードの公式ページとそっくりの偽サイトに誘導され、IDやパスワード、暗証番号などを入力した直後、「APPLE PAYにクレジットカード情報が登録された」という内容の身に覚えがない通知が届きました。

女性はフィッシングの被害に遭ったことに気づき、すぐにカード会社に利用停止の手続きを取りましたが、およそ3か月間にわたって何者かによる不正な決済が続いたということです。

東京や千葉、埼玉のコンビニで1回数千円の決済が繰り返され総額およそ25万円にのぼり、カード会社は現金が引き落とされる前に口座の残高を無くすよう求めてきたということです。

被害女性

カードの利用を停止して再発行の手続きまでしたのに不正は止められないと言われ、戸惑いました。犯罪で私腹を肥やす人たちがいると思うと腹立たしいです。

悪用されたオフライン決済とは

カードを停止してもオフラインでの不正利用が続く被害が相次ぐ中、他人のクレジットカード情報を登録したスマートフォンを決済に使い、大量の商品を不正に購入したとして逮捕に至ったケースも出ました。

このニュースの詳細は↓(5月15日首都圏ネットワークで放送)

このニュースの続報は↓(5月16日放送)

 

事件で悪用されたクレジットカードの「オフライン決済」とはどのようなものなのか。

<通常の決済>
・即座に決済会社などへの照会が行われる

<オフライン決済>
・その場での照会が省略され、通信環境などの影響を受けずに決済できる
・少額の決済のみで行われる

今回の事件では実物のカードは使われず、フィッシングなどによって事前に盗み取られたとみられる利用者のカード番号や有効期限などがスマホの決済機能に登録されて商品購入に使われました。

オフライン決済は少額の決済のみで行われますが、警視庁は不正な決済が利用者などに即座に通知されない仕組みを悪用することで発覚を遅らせる狙いがあったとみています。

また、カードを停止したあともオフラインでの決済が可能になっていたイオンカードのシステムに目を付け、商品の購入を繰り返していた疑いもあるとみて捜査を進めています。

不正利用被害は年間99億円に

発行元の「イオンフィナンシャルサービス」によりますと、イオンカードがオフライン決済で不正に利用された総額は2024年3月から2025年2月末までの1年間でおよそ99億円にのぼっているということです。

「カードを止めたのに身に覚えがない決済が行われている」といった利用者からの訴えが相次いだことなどを受けて、次のような対応を取っているということです。

会社の対応
・利用者向け相談窓口の設置
・カードをスマホ登録の際など認証強化
・オフライン決済上限額を大幅引き下げ など

イオンフィナンシャルサービスは、NHKの取材に対し「対応の結果、現在は不正利用は大幅に減っている」とした上で「警察や関係各社と連携をとり、不正や犯罪の撲滅に努めていきたい」とコメントしています。

専門家「フィッシング対策 最重要」

決済システムに詳しいコンサルタントの山本正行さんによりますと、クレジットカードのオフライン決済はもともと決済時の通信コストを抑えることなどを目的に広がったものですが、以前より通信料金が安くなった現在でもカードの利便性の観点や通信不具合などに対応できるシステムとして維持されているということです。

山本さんはイオンカードを狙った不正が相次いだことについて、「通常はオフライン決済でもカードを停止してしまえば不正利用に歯止めがかかるはずが、すり抜けられている。カードのシステムにトラブルやエラーが発生していた可能性もある」などと述べました。

不正利用の被害に遭わないためには、まず何よりもカード情報を盗み取るフィッシングへの対策をとることが重要で、「他人にはカード情報を絶対に教えず、メールなどで届いたリンクからはカードの情報を入力しないこと。もしフィッシングに気づいた場合には、ただちにカード会社に連絡してほしい」と話しています。

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