私は、表現の自由が大切だから、どんな広告等のコンテンツも放置しておくべきだ、とはこれまで主張してきていません。
まず、違法なコンテンツ(児童ポルノ、わいせつ図画等)は、法律によって禁じらているものです(ただし刑法175条については違憲の指摘あり)。しかし、違法ではないコンテンツは、法律の根拠がない以上、政府が規制することは許されません。
新たに法律によって禁じようとするのであれば、表現の自由を制限することを正当化できるだけの立法事実が根拠とともに示されるべきです。
「こどもが教育現場で使う端末」は、そもそも、何かを売り込まれる広告が表示されるべきではなく、端末に広告そのものが出ない対応をすべきです。
一方、「広告含むあらゆるコンテンツ」は、受け手によって、好き嫌い、愉快不愉快、また、相応しいものなのか様々です。なので、受け手側で対処すべきです(ただし、受け手側が対処しやすいような工夫はなされるべき)。
「見たい見たくない、こどもに見せたくない」といった問題は、まさに受け手側の問題なので、フィルタリングを含むペアレンタルコントロールや広告が出ない設定(広告ブロッカーの利用や広告が表示されない有料プランへの加入等)で対応をすべきです。
一方、「好き嫌いの意図はないが、広告で不意に見せられる」といった問題は、表示方法で対処すべきです。
広告主側においてレイティング等を行い自分の広告をどのようなサイトに表示させるかをコントロールする。そして、媒体側(サイト側)においては、自分のサイトにどのような広告を表示させるかコントロールする、それが本来の広告システムのあるべき姿です(広告主は自分の広告がどのようなサイトに表示されているかに責任を持つべきであり、一方、媒体側も自分のサイトにどのような広告が表示されているかに責任を持つべき。アドネットワークのシステムの中でSSPやDSP等の仕組みを使ってコントロールすべきです)。
ただし、これは、運営サイトや広告業界の社会的責任やレピテーションリスク等に基づくものとして、業界で自主的に行うもので、政府が強制するものではありません。
この様に表示方法をめぐって業界で努力する事は必要です。しかし、違法ではないコンテンツそのものを、このコンテンツはダメ(有害)だと政府が規制するのは、まさに表現の自由の問題だと考えます。
Quote
時事ドットコム(時事通信ニュース)
@jijicom
ネット上の性的広告、規制に賛否 「子ども保護」VS「表現の自由」 jiji.com/jc/article?k=2