タイ司法当局は1日、王室への不敬罪の疑いで捜査していた米国人大学講師ポール・チャンバース氏を不起訴にすると発表した。タイで不敬罪は重罪。米国務省は表現の自由の尊重を訴え、抗議していた。トランプ米政権の関税政策を巡り、捜査が2国間交渉に悪影響を与えているとの指摘も出ていた。
司法当局は不起訴の理由の詳細を明らかにしていない。ロイター通信などによると、チャンバース氏はタイのナレスワン大に勤務し、タイ政治における国軍の影響力などを研究。参加したシンクタンクのオンラインセミナーの内容が問題視されたとみられ、タイ警察が4月に一時拘束。その後保釈されていた。
タイで王室に対する批判はタブー視される。2020年の反体制デモを巡って、参加者に不敬罪を適用したこともあり、言論弾圧につながるとの批判は根強い。(共同)