「女性皇族、男性皇族の違いはない」

順番に説明しよう。まず、前者から。

秋篠宮殿下は悠仁殿下がご誕生後の平成18年(2006年)のお誕生日記者会見で、記者からの質問に対して次のように述べておられた。

「質問にありました女性皇族の役割についてですけれども、私は私たちと同じで社会の要請を受けてそれが良いものであればその務めを果たしていく。そういうことだと思うんですね。
これにつきましては、私は女性皇族、男性皇族という違いはまったくないと思っております。ですから、女性皇族だから何かという役割というのは、私は少なくとも公的な活動においては思い当たりません」

このようにお考えであれば、天皇、皇后両陛下に現にお子さまがおられるのに、ただ「女性だから」という“だけ”の理由であらかじめ皇位継承のラインから外される、現在の時代錯誤な欠陥ルールについて、それを当然の前提とするような感覚をお持ちではないはずだ。

「秋篠宮家の跡取り」としての男子

次に後者について。これについては、先ごろ刊行された江森敬治氏の『悠仁さま』(講談社ビーシー/講談社)に興味深い記述が見られる。同氏は秋篠宮殿下と最も近い関係にあるジャーナリストとされている。

「じつは、結婚当初から、秋篠宮さまの周囲では“早く男子を”という声があり、私の耳にも届いていた。しかし、それはあくまでも『秋篠宮家の跡取り』としての男の子であって、皇位を受け継ぐという、そんな大それた考えで発言されたものでは毛頭なかった」
「私は、秋篠宮さまの一貫した姿勢や発言の裏に、宮さまの“次男としての自覚”を感じている。殿下は結婚によって(親元を離れて)自由な立場を得て、公的な活動だけでなく、好きな研究や勉強なども追究したいと願っていた。
その理由は、皇位継承云々という問題は、天皇家においては元来、長男の担当、領域であって、次男が口出しすべきものではない。こうした厳格な自覚を、弟である秋篠宮さまは強く持っている」

秋篠宮殿下の皇族の役割に男女の区別はないという考え方と、傍系である“次男としての自覚”を突き合わせると、秋篠宮殿下が皇位継承の「あるべき姿」についてどのようにお考えかが、見えてくる。