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俺の仕事は異世界調査員!  (現在休載中)  作者: みさご
2章:初めての異世界と仲間
21/223

俺にとっては辛いんだ……

一章は元社畜でフリータースタート。

二章は着任初期で失敗します。

そのため三章が始まるまで暗めの流れが何度かあります。

また初期は設定の為、専門用語が多く出ますが余り気にしないで下さい。

 しかし、次は窓花から攻撃がはじまった。


『涼太様。私のデータベースでは、初心な少女をもてあそんで捨てるパターンと類似して……』


()ていません。全く類似点なし! HDDに異常でもあるのでは? 一度ディスクチェックした方がいい。デフラグとウイルスチェックもな!』


『申請が……』


『必要なし! ()りません。まあ、事前確認はいい傾向だね!』


『いえ、申請が通りました。報告を見た女神様より返信がございまして』


『しておこうかな(●●)! 【かな】はどこいってん! それに【かな】は検討で会話の一部、俺のプライバシー無いやん! ほんで1日何回報告する気? 女神も返信早や! 窓花、女神様って暇なん? なぁ、暇なん?』


 思わず地元の方言が出た上に、無駄に疲れた……


 だが、ミディアも徹夜とは言え弱音がでた。まだ16歳で父を亡くしたばかり。身寄りも全くない…… そら誰でも血迷うわな。


 たまたま側におったおっさんでも、頼りたくなるかもしれん。任された以上精神面も確り支える必要があるな……


「ミディア、少し早いが食事の用意を始めよう。俺は湯あみの用意をしておくよ。食事終わったら皆で使って。石鹸もあるけど、使い方は解る?」


「用意しておきます! 食事後は集落に皆の無事と到着が明日だと伝言をお願いします。あたし達は勝手に出てきたし、あの子達の家族も安心させたいので!」


「はい! 了解しました! では先ず直ぐに湯浴みをご用意いたします!」


 食事と湯あみの用意をした後、小型のオフロードバイクで集落に向かう。


 小型は軽くて低燃費。

 エコだねぇー

 一人で走ると気分が落ち着く。


 装甲車は念のために護衛とし、窓花も石鹸やシャンプーの説明に残した。



★集落に伝令


「涼太殿、ご無事でしたか!」


 集落に着くと長が無事を喜んでくれた。賊の末路や攫われた娘達の状況を伝えると、避難民達もやっと安心してくれた。


「では、救出者やミディアを待たせているのでこれで」


 その後、ミディア達を残しているので早めに戻る事にしたのだが ……おかしい。何故か帰りたくない。問題案件を押しつけられた時に似た嫌な予感がする。



★天幕到着


「お帰り涼太、湯浴みはみんなから大好評だったよ! 涼太も入ってきて」


「おう、ありがと。用意した甲斐があったな、ゆっくりさせてもらうよ」


 お帰り…… か、いいな。 天涯孤独になっていつぶりだろうか?


 機嫌もなおった様だし、嫌な予感は取り越し苦労だったか。


 しかし、お帰り、か……

 すごく安らかな気分になる。


 ミディアがここで幸せになってもらうのは優先。でも、無理だったら、地球で養子になってもらうのはいいかも知れない。


 その時は女神様に泣きついてでもお願いしよう。任務を成功させれば、きっとミディアの今後も何とかしてくれると思う。


「髭を剃って髪を整えたら凄くかっこいい! 涼太はイケメンだよ! それと…… お願いがあるの、いいかな?」


「おう、さっぱりしたよ。でも、あんまり(おだ)てない事。湯あみの事かな? 簡単なのは毎日用意できるよ?」


「有難う、でも別のお願い。例のミックスの子達を抱いてくれないかな?」


 はっ? え! どういう事? ……あー また夜になって怖くて震えているのか?


「大丈夫そうに見えても夜は怖いか、でも男の俺では逆効果だと思うよ?」


「その逃げ方は見苦しいな。あの子達の為なの、事情から無下にもされないし長の配慮もあると思う…… でもこのまま集落に戻ってもやっぱり腫物見たいな扱いになる。それに男は処女坊も多いし……」


 やっぱそんな感じになるのか……


「2割に出来るっていったよね? あの子達が村の財産を守る為に一晩身を捧げ、妖魔駆除師様から譲歩を勝ち取る! これなら美談だね! 各(おさ)も集落の恩人を粗末にしないし、相手も絶対見つけてくれるよ!」


「いや、そうかもしれないが流石に俺にも……」


「たとえ賊に辱めを受けてないって嘘をついても、ミックスの中には嘘が分かる子もいるんだよね…… でも【人間と交わった】なら、賊も涼太も同じ人間。恩人を追及するのは失礼だからね。そしていま頼れる人間は涼太だけなの……」


 ヤバイ流れになっとるよ!


 そりゃね、俺だってそれなりに助平ですよ? でも、相手は被害にあったばかりの娘達。欲求より、流石に彼女達の痛ましい体験への悲しみが心を占ます。 


「だからこれは、あの子達からのお願いなの…… 涼太はミックスでも可愛い子なら問題ないよね?」


 クソ! まくし立てられた! でも、あの子達からのお願いと分かっていても、アレが機能しそうにありません! お代官様、ユニコーン供を責任持って調教するのではダメでしょうか? やっぱダメなんですか……


「この度の事件での皆さまのご事情は深くお察しいたします。私と致しましても最大限のご協力を(いた)したいと存じますが、何分(なにぶん)私ではかなり難しい案件(あんけん)でございまして……」


 一先ず、こちらの心情もつたえないと!


「……」


 くっ! 視線が冷たい!


愚息(ぐそく)も今までの経緯や流れから、仕事ができる状態にはなりそうに御座いません。まことに申し訳ありませんが、この度のご協力は別の形に(いた)したく。何卒(なにとぞ)ご理解の(ほど)よろしくお願いいたします」


 エロゲじゃ無いんだよ?

 現実の事件なんだよ!


 相手は辛い思いをしたばかりの子達。もし、ミディアの言う通りにしたら…… 俺の心が悲鳴を上げる! 辛くてしばらく何も出来なくなるよ!


「……涼太には難しいと思って、食事に一部が元気になる薬を入れておいた。だから仕事も大丈夫。例の避妊薬も済んでいるから後腐れもないよ? いっそ楽しんじゃえばいいじゃない…… 【最大限のご協力を】って言ったよね?」


 はかったな、ミディアァァ!


 その説明ですと愚息は機能するが、俺の精神的負荷は変わりませんよね?


 ミディア…… 信じていたのに……


『ミディア様も辛いのです。出来れば事態の前に婚約を取り付けたかったのですが、涼太様はあれこれいい訳ばかりで逃げまわるヘタレっぷり……』


 えっ! 窓花もそっち側?!


『私がどれ程(みじ)めな気分だったかお分かりですか? 事ここに至ってはせめてこの度のお仕事を清く引き受け、これ以上醜態を晒さぬ様どうかお覚悟をお見せください』


 なにもそこまで言わなくてもええやん。泣くぞ?


『分かるかよ! 窓花、お前もか? 俺だけのけ者とか酷くない? もしかしてお前…… 女神様が用意した裏ボス的な奴か?』


 つい、反論してしまったのが運のつき。


『涼太様、補足確認の際【分ります!】と記録に御座います。これ以上嫌がるのであれば既に逃げ道が無いから仕方なくという(てい)に成り下がりますよ?』


『確かに言ったけどさぁ……』


『それは自己保身ばかりで、思いやりの欠片も無い卑怯卑劣(ひきょうひれつ)下種(げす)の行いです。頼む側の娘達の気持ちを考えた事は御座いますか? 余りに(ひど)いと思われないのですか?』


 俺は、卑怯卑劣で下種なのか……


『ケモナーレベルも約1.5でむしろ涼太様好み、どうか楽しむ位の気概をお持ちください。この期に及んであのような言い訳…… 私は…… 私は…… 恥ずかしゅう…… 御座います……』


 窓花が泣きだし、俺はなにも言えなくなった……




「……ミディア。俺、引き受けるよ……」

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