俺にとっては辛いんだ……
一章は元社畜でフリータースタート。
二章は着任初期で失敗します。
そのため三章が始まるまで暗めの流れが何度かあります。
また初期は設定の為、専門用語が多く出ますが余り気にしないで下さい。
しかし、次は窓花から攻撃がはじまった。
『涼太様。私のデータベースでは、初心な少女をもてあそんで捨てるパターンと類似して……』
『似ていません。全く類似点なし! HDDに異常でもあるのでは? 一度ディスクチェックした方がいい。デフラグとウイルスチェックもな!』
『申請が……』
『必要なし! 要りません。まあ、事前確認はいい傾向だね!』
『いえ、申請が通りました。報告を見た女神様より返信がございまして』
『しておこうかな! 【かな】はどこいってん! それに【かな】は検討で会話の一部、俺のプライバシー無いやん! ほんで1日何回報告する気? 女神も返信早や! 窓花、女神様って暇なん? なぁ、暇なん?』
思わず地元の方言が出た上に、無駄に疲れた……
だが、ミディアも徹夜とは言え弱音がでた。まだ16歳で父を亡くしたばかり。身寄りも全くない…… そら誰でも血迷うわな。
たまたま側におったおっさんでも、頼りたくなるかもしれん。任された以上精神面も確り支える必要があるな……
「ミディア、少し早いが食事の用意を始めよう。俺は湯あみの用意をしておくよ。食事終わったら皆で使って。石鹸もあるけど、使い方は解る?」
「用意しておきます! 食事後は集落に皆の無事と到着が明日だと伝言をお願いします。あたし達は勝手に出てきたし、あの子達の家族も安心させたいので!」
「はい! 了解しました! では先ず直ぐに湯浴みをご用意いたします!」
食事と湯あみの用意をした後、小型のオフロードバイクで集落に向かう。
小型は軽くて低燃費。
エコだねぇー
一人で走ると気分が落ち着く。
装甲車は念のために護衛とし、窓花も石鹸やシャンプーの説明に残した。
★集落に伝令
「涼太殿、ご無事でしたか!」
集落に着くと長が無事を喜んでくれた。賊の末路や攫われた娘達の状況を伝えると、避難民達もやっと安心してくれた。
「では、救出者やミディアを待たせているのでこれで」
その後、ミディア達を残しているので早めに戻る事にしたのだが ……おかしい。何故か帰りたくない。問題案件を押しつけられた時に似た嫌な予感がする。
★天幕到着
「お帰り涼太、湯浴みはみんなから大好評だったよ! 涼太も入ってきて」
「おう、ありがと。用意した甲斐があったな、ゆっくりさせてもらうよ」
お帰り…… か、いいな。 天涯孤独になっていつぶりだろうか?
機嫌もなおった様だし、嫌な予感は取り越し苦労だったか。
しかし、お帰り、か……
すごく安らかな気分になる。
ミディアがここで幸せになってもらうのは優先。でも、無理だったら、地球で養子になってもらうのはいいかも知れない。
その時は女神様に泣きついてでもお願いしよう。任務を成功させれば、きっとミディアの今後も何とかしてくれると思う。
「髭を剃って髪を整えたら凄くかっこいい! 涼太はイケメンだよ! それと…… お願いがあるの、いいかな?」
「おう、さっぱりしたよ。でも、あんまり煽てない事。湯あみの事かな? 簡単なのは毎日用意できるよ?」
「有難う、でも別のお願い。例のミックスの子達を抱いてくれないかな?」
はっ? え! どういう事? ……あー また夜になって怖くて震えているのか?
「大丈夫そうに見えても夜は怖いか、でも男の俺では逆効果だと思うよ?」
「その逃げ方は見苦しいな。あの子達の為なの、事情から無下にもされないし長の配慮もあると思う…… でもこのまま集落に戻ってもやっぱり腫物見たいな扱いになる。それに男は処女坊も多いし……」
やっぱそんな感じになるのか……
「2割に出来るっていったよね? あの子達が村の財産を守る為に一晩身を捧げ、妖魔駆除師様から譲歩を勝ち取る! これなら美談だね! 各長も集落の恩人を粗末にしないし、相手も絶対見つけてくれるよ!」
「いや、そうかもしれないが流石に俺にも……」
「たとえ賊に辱めを受けてないって嘘をついても、ミックスの中には嘘が分かる子もいるんだよね…… でも【人間と交わった】なら、賊も涼太も同じ人間。恩人を追及するのは失礼だからね。そしていま頼れる人間は涼太だけなの……」
ヤバイ流れになっとるよ!
そりゃね、俺だってそれなりに助平ですよ? でも、相手は被害にあったばかりの娘達。欲求より、流石に彼女達の痛ましい体験への悲しみが心を占ます。
「だからこれは、あの子達からのお願いなの…… 涼太はミックスでも可愛い子なら問題ないよね?」
クソ! まくし立てられた! でも、あの子達からのお願いと分かっていても、アレが機能しそうにありません! お代官様、ユニコーン供を責任持って調教するのではダメでしょうか? やっぱダメなんですか……
「この度の事件での皆さまのご事情は深くお察しいたします。私と致しましても最大限のご協力を致したいと存じますが、何分私ではかなり難しい案件でございまして……」
一先ず、こちらの心情もつたえないと!
「……」
くっ! 視線が冷たい!
「愚息も今までの経緯や流れから、仕事ができる状態にはなりそうに御座いません。まことに申し訳ありませんが、この度のご協力は別の形に致したく。何卒ご理解の程よろしくお願いいたします」
エロゲじゃ無いんだよ?
現実の事件なんだよ!
相手は辛い思いをしたばかりの子達。もし、ミディアの言う通りにしたら…… 俺の心が悲鳴を上げる! 辛くてしばらく何も出来なくなるよ!
「……涼太には難しいと思って、食事に一部が元気になる薬を入れておいた。だから仕事も大丈夫。例の避妊薬も済んでいるから後腐れもないよ? いっそ楽しんじゃえばいいじゃない…… 【最大限のご協力を】って言ったよね?」
はかったな、ミディアァァ!
その説明ですと愚息は機能するが、俺の精神的負荷は変わりませんよね?
ミディア…… 信じていたのに……
『ミディア様も辛いのです。出来れば事態の前に婚約を取り付けたかったのですが、涼太様はあれこれいい訳ばかりで逃げまわるヘタレっぷり……』
えっ! 窓花もそっち側?!
『私がどれ程惨めな気分だったかお分かりですか? 事ここに至ってはせめてこの度のお仕事を清く引き受け、これ以上醜態を晒さぬ様どうかお覚悟をお見せください』
なにもそこまで言わなくてもええやん。泣くぞ?
『分かるかよ! 窓花、お前もか? 俺だけのけ者とか酷くない? もしかしてお前…… 女神様が用意した裏ボス的な奴か?』
つい、反論してしまったのが運のつき。
『涼太様、補足確認の際【分ります!】と記録に御座います。これ以上嫌がるのであれば既に逃げ道が無いから仕方なくという体に成り下がりますよ?』
『確かに言ったけどさぁ……』
『それは自己保身ばかりで、思いやりの欠片も無い卑怯卑劣下種の行いです。頼む側の娘達の気持ちを考えた事は御座いますか? 余りに酷いと思われないのですか?』
俺は、卑怯卑劣で下種なのか……
『ケモナーレベルも約1.5でむしろ涼太様好み、どうか楽しむ位の気概をお持ちください。この期に及んであのような言い訳…… 私は…… 私は…… 恥ずかしゅう…… 御座います……』
窓花が泣きだし、俺はなにも言えなくなった……
「……ミディア。俺、引き受けるよ……」