NGT48劇場に熱気 バーチャルアイドルも台頭 

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アイドルを近い距離で応援できる劇場公演(昨年12月8日、新潟市中央区のNGT48劇場で)
アイドルを近い距離で応援できる劇場公演(昨年12月8日、新潟市中央区のNGT48劇場で)

 真っ暗な会場にコールが響き渡る。待ちに待った「推し」がステージに姿を見せると、ファンは大きな歓声で迎え、赤や紫、緑、青といったカラフルなペンライトを曲に合わせて揺らす。

 AKB48の姉妹グループで新潟を拠点に活動する「NGT48」は、新潟市中央区に専用の劇場をもつ。約230人を収容できる劇場は、月に15回ほどの公演時、県内外から訪れるファンの熱気で充満する。

 新潟市中央区の会社員大野弘喜さん(48)は「劇場で一緒に応援することで、ファン同士に絆が生まれる」と語る。公演中に推しを応援するコールが重なり、一体感が生み出されていく。

 それがアイドルを輝かせる好循環を生む。2018年に加入した大塚七海さん(24)は言う。「公演を重ねるごとに大きくなるコールが力になる」

 アイドル業界では最先端のコンピューターグラフィックス(CG)技術などによって作り上げられた仮想のアイドル「バーチャルアイドル」が台頭し、人気を集めている。インターネットがつながれば、どこでも推しを応援できる。

 サブカルチャーを研究する関西大文学部の森貴史教授(54)は、「ファンが好む最大公約数の外見を持つアイドルをつくることができる」と指摘する。中には、ライブを開催するバーチャルアイドルも存在し、リアルなアイドルの大きな「ライバル」となっている。

 現役アイドルの大塚さんは技術の発達に驚くが、同時に、自分たちのような現実のアイドルの良さも再認識したという。

 劇場に訪れるファンと目を合わせ、配信サービスなどで悩みや悔しかった出来事を共有する。「一緒に乗り越えていけることが、私たちの良さ」と実感を込めて語る。

 コロナ禍では、無観客のライブに出演したり、インターネットでイベントの様子を配信したりした。ファンと同じ空間を共有できない日々を過ごしたからこそ、劇場の価値に気づいた。

 NGT48劇場では、最後方にいるファンでも、アイドルと互いに表情がよく見える。キャプテンの藤崎 未夢みゆ さん(24)は「一面ペンライトの景色はステージに立たないと見られない。『うれしいな』と一回一回かみしめている」と劇場公演の魅力を語る。

 15年の結成当初から応援している新潟市中央区の会社員関塚堅斗さん(34)は「何度公演を見ても、毎回推しの新しい魅力に気づく」と話す。

 これまで700回以上、ステージに立ってきた1期生の西潟茉莉奈さん(29)は、照れ笑いしながら口にした。「私たちは不調の時や歌詞を間違えてしまう時もあるけど、劇場は成長を見守ってもらえる温かい場所です」(本田紗ら)

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