スペイン東部の洪水 死者211人に スペイン首相が明らかに

スペイン東部の洪水についてサンチェス首相は死亡した人が少なくとも211人に上ると明らかにしました。被災地では、行方不明になっている人たちの捜索活動が続いているほか、ボランティアも加わって土砂を取り除く作業などが進められています。

10月29日から30日にかけて、スペイン東部のバレンシア州などで発生した記録的な大雨による洪水では、車や橋が流されるなどし、甚大な被害となっています。

スペインのサンチェス首相は2日、テレビ演説を行い、これまでに少なくとも211人が死亡したことを明らかにしたうえで軍と警察などあわせて1万人を追加で派遣して行方がわからない人たちの捜索を急ぐ考えを強調しました。

これまでに60人以上が亡くなったバレンシア州パイポルタでは、いたるところに泥水やがれき、土砂がたまっていて、道路には土砂に埋もれた車両が積み上がっています。

住民たちは住宅や商店などから土砂をかき出したり、荷物を運び出したりして片付けに追われていました。

また、大勢のボランティアがバケツやスコップなどを手に徒歩で訪れ、住民の清掃活動を手伝っていました。

被災地では、停電が続いている地域もあるほか、道路や鉄道が寸断されている場所も多く、復旧に向けた作業が急ピッチで進められています。

死者60人以上 被災地パイポルタでは行方不明者の捜索続く

今回の洪水で、60人以上が亡くなったバレンシア州パイポルタでは、2日も、軍や警察などによる行方がわからなくなっている人たちの捜索活動が続きました。

道路は土砂で埋め尽くされ、あちこちで押しつぶされた状態の車両が埋まっていました。

ひざ下の高さまで泥水がたまっているところもあります。

土砂を取り除く作業をしていたエルネスト・エスピさんは、洪水が発生したとき、自宅前の川の水位が急激に上昇したと話し、「水は川をこえて橋の欄干を壊し車を飲み込んでいった」などと当時の状況を説明しました。

エスピさんは、洪水でおばが亡くなったということで、「ものは再び買うことができるが、命はもっと尊いものだ」と肩を落としていました。

被災地には大勢のボランティアたちがバケツやスコップ、水などの支援物資などを持って徒歩で訪れ、住民の清掃活動を手伝っていました。

ボランティアの女性は、「ものすごい規模の災害なので助けが必要な人たちのために来た。災害は悲しいことだが、人々の間に団結は広がっていると思う」と話していました。

ボランティアの支援を受けて片付けをしていた男性は、自宅の地下にあるガレージが完全に浸水したということで、「できるだけ多くのボランティアが必要だ。本当に助かっている」とほっとした様子でした。

現場では水や食料、衣類などを提供する場所もあちこちに設けられていて、訪れた男性は「こういう支援の場がもっとあればいいと思う」と話し、パンなどの支援物資を受け取っていました。

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