それは、利己的な理由で殺人を犯すメイフィールドへの怒り。そして、メイフィールドが時間がたてば溶ける糸で手術をしたことで、心臓に“時限爆弾”を抱えたハイデマン博士を救うためだ。
焦ったメイフィールドは、証拠となる溶ける糸を回収するため、ハイデマン博士を再手術する。その結果、ボロを出すことになる。頭脳戦を制したのはコロンボだ。
レナード・ニモイといえば、SFドラマ『スター・トレック』のミスター・スポックでおなじみ。冷徹な医師にぴったり。演出する側も、ミスター・スポックが相手なら、コロンボを怒らせたほうが面白いと思うのは当然だろう。
腹をすかせて現場に現れたコロンボが、凶器のタイヤレンチでゆで卵を割るなどユニークなシーンも多い本作は、NHKBSプレミアムで行ったファン投票では4位だった。 =おわり
■溶ける糸 日本での初放送は1973年10月28日。殺害される看護師役はアン・フランシス。