鹿児島県警情報漏えい 本部長が会見、隠蔽疑惑を改めて否定 「被告の退職後から捜査指揮した」 他方、捜査中断あった事実も 守秘義務違反で起訴の前生活安全部長は保釈
「警官が盗撮の可能性」…昨年暮れに口頭報告を受けながら、本部長が指揮を執ったのは今年5月。「なぜ?」。記者の相次ぐ質問に淡々と「適切に対応」 鹿児島県警会見
2024/06/22 12:00
記者会見で質問に答える野川明輝本部長(左から3人目)=21日午後3時50分ごろ、鹿児島市の県警本部
「県民のみなさまに多大な不安を与えたことに、改めておわび申し上げる」。21日の記者会見で、鹿児島県警の野川明輝本部長は記者団を見渡した後、5秒ほど深く頭を下げて陳謝した。「本部長が県警職員の犯罪行為を隠蔽しようとした」と主張する前生活安全部長の被告(60)について「発言は誠に残念だ。隠蔽を指示した事実はない」と重ねて反論した。
野川本部長は答弁の文書を挟んだ厚みのあるファイルを手にし、文言を慎重に確認しながら事件の経緯を説明。普段以上に声を張る様子が伺えた。「事件認知時はもちろん、その後も被告は報告や指揮伺いに来ていない。被告に『泳がせよう』などと指示した事実もない」と語気を強める場面もあった。
警察官の犯罪は本部長による事件指揮が基本とされる中、枕崎署員の盗撮事件については、昨年12月22日に前首席監察官から署員による犯行可能性の報告を口頭で受けながら、実際に野川本部長が指揮を執ったのは前部長の退職後の今年5月10日からだった。記者からは「なぜ署員の犯行が疑われた時点で指揮を執らなかったのか」「署側からの指揮伺いが数カ月も来ないことがあるのか」など質問が相次いだ。これらに対し野川本部長は終始落ち着いた様子で、適切に対応してきたと淡々と回答した。
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