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冒険者編 開幕!!



...してるのかな、これ?


おい主人公。もうちょっとやる気見せてよ。

第二章 冒険者編
第37話

この大陸の中央に位置するエルメス王国。


その南東部に深い、深い森があった。


別名『迷いの森』


中に入るだけならば充分に容易い。

にも関わらず最奥までたどり着いたものは一人としておらず、その全員が途中で引き返している。


その理由は、



『どこまで行ってもすぐに入口へ戻ってしまう』



との一言に尽くせるだろう。


シーフ等のマッピング技能に優れたものであっても、それは例外ではなかった。




そんな『迷いの森』

侵入した者は皆が皆揃って口にする。

『あまりにも不気味すぎる』 と。




ただ、この『迷いの森』にはとある言い伝えがあった。



それは、その名前にも由来することであり、




曰く、『迷い人が現れる森』であるとか。












っていう意味不明な森の中心に僕たちは転移したんだが...





「そんな事どうでもいいから袋開けるぞっ、袋!」


「うむ、一体何が入っているのかのぉ!?」


死神から貰ったご褒美に飛びつく僕と変態であった。



『......未知の世界へとか言ってカッコつけてたくせに、その未知の世界に来ての第一声がそれって......』


聞こえない聞こえない。



「よし、それじゃあ、袋に手を突っ込んでランダムに取っていこうぜ!」


「うむっ! 面白そうなのじゃっ!」


「よーし、それじゃあ最初は僕からっ...と」


どれどれ? 袋の中には4つのアイテムが入っているみたいだな...

丸い球体2つに楕円形の球体が1つ、それに指輪の様なものが一つだ。


「よし! これに決めたッ!」


僕が手にしたそのアイテムは......



死神のオーブ 品質EX

何時でも俺様と通信出来るぜっ!

破壊不能属性付与




「「『......』」」




まぁ、あって困るものじゃないよね、きっと!


それにしても、無駄に品質高すぎませんかね?





「うむっ! 次は妾じゃぁぁっ!」


次は白夜が、大袋の中に手を突っ込んだ。


「うーむ......これにするのじゃっ!」


そして取り出したるは......



魔石 品質SSS

魔物の核。

品質は最上級であり、国宝級以上の価値がある。




「よっしゃきたぁぁぁぁっっ!!」


『これで魔導銃の素材がひとつ手に入りましたねっ!』


魔導銃の修理には、オリハルコンとS級以上の魔石が必要なのだ。何だかんだでS級の魔石は手に入らなかったから今回手に入ってとってもラッキーだった。流石は死神さんです。


「それにしてもSSSとは......かなりの代物なんじゃ...」


『恐らくはこれひとつで異世界召喚出来るくらいは魔力こもってるはずだよ? 少なくとも今のマスターよりは魔力量は多いね』


「す、凄いのぉ......」


どうやらもっとやばい代物だったみたいです。

僕以上って...どんな魔力量してるんだよ......。




『さっ、気を取り直して、次のアイテム行っちゃおうよ!』


ノリノリになってきた恭香さん。


「お、おう!それもそうだな!」



僕は袋に手を突っ込んで、恭香にこう聞いた。



「残ってるのは指輪みたいなヤツと楕円形のヤツだけど、恭香はどっちがいい?」


『えっ!? 私も選んでいいのっ!?』


いや、仲間なんだし当たり前だろ?



『え、えっと......それじゃあ指輪みたいな方で!』


少し照れたかの様な恭香。

これは人型だったら悩殺されてたな、うん。



まぁ、そんな事よりも。


僕は指輪みたいな方を取り出す........



換装の指輪 品質S

アイテムボックスに入っている装備を一瞬で着装できる。

また、着装中の装備もアイテムボックスへと移行可能。

アイテムボックス保持者のみ使用可能。



『こ、これは地味に役立つ指輪だね......』


「え? そうか?」


『いや、簡単に言えば、"夜寝る時に着替える必要皆無"、"戦闘中に一瞬で装備の入れ替え可能"とか、そういう感じだよ? 絶対役立つに決まってるよ』


え。なにそれ、長剣で相手と打ち合ってると思ってたらいつの間にか相手の大剣で押しつぶされてた、とかそういう展開になるのか?


『うん、そんな感じ』


「うはぁ、また微妙に強いのが出てきたなぁ」


今までだとナイフと魔法しか攻撃手段が無かったけれど、この指輪さえあればかなり戦闘手段が増えるだろう。って言っても、今のアイテムボックスに入ってる武器と言えば魔導銃(劣)と骸骨の持ってた大鎌だけなんだけれど......。


まぁ、街にでも行ったら素材を売って武器でも買ってみるかねぇ? いいのが無ければ別に自作してもいいと思うし......。ま、どっちにしろ考えるのは後でいいかな?



「主様っ、主様っ! 最後のっ! これは妾が取ってみてもいいかのぅ!?」


最後の1個なんだしそんなに面白くもないと思うけど...

まぁ、白夜自身が楽しそうだし、別にいっか。


頷いてやると白夜は嬉しそうに袋の中に両手を突っ込んだ。



そして



「じゃじゃーん! どうじゃ主様っ!」




白夜は、その一抱えもある大きなそれを両手で頭上に掲げて、こう言った。







「凄いじゃろ! この()!!」






謎の卵 品質EX

何が産まれるか全くもって分からない謎の卵。

その正体は神々ですらうかがい知れない。

蛇が出るか鬼が出るが、それとも......









『ほ、本当にそっちでいいのか?』



『いや、ここじゃ......何でもない。とにかく開けるなっ! これは俺様からの命令だぞっ!』




死神の言葉が頭を過ぎる。








「『やりやがったな! あの死神ッ!』」




そんなこんなで僕たちは新しい仲間?と出会ったのだった。

とんでもない置き土産。


品質EXなら、生まれた瞬間からSSランクです。

成長すれば間違いなく上級神と互角ですね。


でもまぁ、産まれるのはまだ先です。

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