「……えっ!? レベル22っ!?」
「はい」
磯さんはうなずくが……。
いやいや、そんなはずはない。
レベル22のソロプレイヤーがランクGのダンジョンの地下二十階になんて来れるはずがない。
「それ何かの冗談ですよね?」
「? 冗談なんかじゃないですよぉ」
磯さんは目をぱちくりさせてからふるふると首を振った。
「ほら見てください」
そう言うと磯さんは俺に自分のステータスボードを見るようにうながす。
俺は覗き込むようにして磯さんのステータスボードを確認した。
すると磯美樹という名前のすぐ下にレベル22としっかり表示されていた。
「ね?」
「はい……たしかに。レベル22ですね」
信じられないが事実そうなのだから信じるほかない。
どうやってここまで下りてこれたのかという大きな疑問は残るが……。
磯さんはステータスボードを閉じると、
「それにしても佐倉さんてやっぱりすごいんですねぇ。あんな大きな魔物さんを軽々と投げ飛ばしちゃうなんて」
上目遣いで俺を見る。
「佐倉さんはレベルいくつなんですか? やっぱり99ですかぁ?」
目をきらきらさせ見上げてきた。
「えーっと、まあ……」
嘘をつくのは気が進まないが本当のレベルを言うことはもっと気が進まない。
なので、
「まあ、そんなとこです」
結局あいまいな回答でお茶を濁す。
「わぁ、やっぱりそうなんですねぇ~。すごいですぅ」
磯さんはぱちぱちと手を叩いて飛び跳ねる。
うーん……俺の嘘を手放しで完全に信じ込んでいる磯さんを見て罪悪感で胸が痛い。
これ以上関わらないほうがいいかな。
そう思い、
「……じゃあ俺そろそろ行くので。このへんで」
「あ、はい。さようならぁ」
ぺこりと頭を下げる磯さんを横目に俺は部屋をあとにしたのだった。
途中気になって振り返ってみると磯さんはこっちを見て無邪気な笑顔で大きく手を振っていた。
「あの人、大丈夫かな……?」
どこか頼りない磯さんを眺めながらレベル22でこのダンジョンをこの先やっていけるのかと余計なお世話だが案じずにはいられない俺だった。
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