2023.08.04
GUEST:
中村獅童
8月4日のゲストは歌舞伎役者で俳優の中村獅童さん。 幼少期から馴染みの場所、京都を訪ねた。 6歳で長唄や日本舞踊の稽古を始め、8歳で初舞台を踏んだ。 跡を継いだわけではなく、好きだから始めたことだった。 実は獅童さんには歌舞伎における親や師匠はいない。 それは相当なハンデだった。逆境の中で、母と二人三脚でやってきた。 亡くなるまで母とは親子喧嘩をしていたという。 ある時、些細なことで喧嘩をして、公演中の京都から母が東京に帰ったことがあった。 翌日、母の置手紙を見つけた。「自分を信じて、あなたなら出来る」、そう記されていた。 いま思い出しても心に響くものがある。獅童さんは遅咲きだった。 いつか、いつかと夢を見ながら、決して諦めなかった。 日の目を浴びたのは30歳を過ぎてからだった。たくさんの先達に支えられてきた。 歌舞伎の伝統と革新、それは過去へのリスペクト、未来へのロマンだと獅童さんは語る。 歌舞伎界の年に一度の慣例行事「顔見世興行」で、昨年初めて主役を務めた。 初出演から24年かかった。諦めなければ道は拓ける。