行政書士試験は合格率が低く難関試験のひとつと言われています。

このコラムでは、年齢別の合格率と受験者層、試験内容にも触れながら、行政書士試験の合格率と攻略法について解説していきます。

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【行政書士試験】最新の合格率は12.13%

令和4年度(2022年度)に実施された行政書士試験の合格率は、12.13%です。

行政書士試験の合格率は例年10%前後で推移しています。

過去10年分の合格率の推移

過去10年分の行政書士試験の受験者数・合格者数・合格率は下記の通りです。

年度受験者数合格者数合格率
令和4年度47,850名5,802名12.13%
令和3年度47,870名5,353名11.2%
令和2年度41,681名4,470名10.7%
令和元年度39,821名4,571名11.5%
平成30年度39,105名4,968名12.7%
平成29年度40,449名6,360名15.7%
平成28年度41,053名4,084名10.0%
平成27年度44,366名5,820名13.1%
平成26年度48,869名4,043名8.3%
平成25年度55,436名5,597名10.1%
出典:一般財団法人 行政書士試験研究センター

受験者数を見ると一時期から比べると減少したものの、4万~5万人前後の受験者数がいるということは、行政書士が人気資格であることを示しています。

受験資格がないので誰でも受験でき、独立開業がしやすいのが人気を下支えしているのでしょう。

また、行政書士試験の合格率は10%前後で、100人が受験しても90人近くが不合格になるという意味では難しい試験といえます。

関連コラム:行政書士の難易度とは?合格率・他資格比較・偏差値で例えるとわかる行政書士試験の難しさ

受験者数・合格者数の男女比率

年度 受験者数 合格者数
2019
男女計 39,821
男性 28,472
男女計 4,571
男性 3,505
女性 11349 女性 1,066
2020
男女計 41,681
男性 29,566
男女計 4,470
男性 3,288
女性 12,115 女性 1,182
2021
男女計 47,870
男性 33,133
男女計 5,353
男性 3,900
女性 14,737 女性 1,453
2022
男女計 47,850
 
男性 32,627
男女計 5,802
 
男性 4,296
女性 15,223 女性 1,506

合格者の男女比率については、おおむね4:1程度で男性比率が高くなっています。合格率自体については、やや男性の方が高いものの男女で大きな違いはなく、単純に男性受験者の方が多いことが男性合格者の多さにつながっています。

出典:一般財団法人 行政書士試験研究センター

行政書士試験の受験者・合格者の年齢

令和4年度の最年少合格者は15歳、最年長合格者は78歳でした。

行政書士試験の受験者と合格者の年齢割合をそれぞれ見てみましょう。

受験者の年齢割合(令和4年度)

まず、受験者の割合を見ますと、40歳代以上が過半数を占めています。

合格者の年齢割合(令和4年度)

合格者の割合を見ても、30・40歳代以上が割合を伸ばし、過半数を占めるようになっています。

行政書士試験の受験を検討していたり、学習を開始した方から、「働きながらだと勉強時間が取れない」「やっぱり学生でないと無理だ」といった声がよく聞かれますが、仕事に時間を取られる時間の多いはずの世代であっても、意欲的に国家試験にチャレンジし、結果を出していることがわかります。

さらに、確実に20歳代より学生の割合が少ないはずの30歳代が、例年高い合格率を出しているのも特筆すべき点です。

独立開業がしやすく、人脈と経験の生かし方次第で活躍できる行政書士の持つ可能性が強いモチベーションになっているのかもしれません。

過去5年分の行政書士試験の年齢別受験者・合格者・合格率

下記は過去5年分の行政書士試験の受験者・合格者・合格率を年代別にまとめたものです。20歳代が多いですが、30歳代も負けず劣らず割合を占めており、40歳代以上も毎年確実に一定数の合格者がいる状況です。

年度 年代 受験者数 合格者数 合格率
平成30年度 10歳代 553 56 10.1%
20歳代 6,778 1,112 16.4%
30歳代 9,223 1,483 16.1%
40歳代 10,524 1,307 12.4%
50歳代 8,004 760 9.5%
60歳代以上 4,023 250 6.2%
合計 39,105 4,968 12.7%
令和元年度 10歳代 547 45 8.2%
20歳代 6,733 862 12.8%
30歳代 9,010 1,215 13.5%
40歳代 10,720 1,229 11.5%
50歳代 8,387 846 10.1%
60歳代以上 4,424 374 8.5%
合計 39,821 4,571 11.5%
令和2年度 10歳代 590 53 8.9%
20歳代 7,565 1,171 15.4%
30歳代 9,368 1,291 13.7%
40歳代 10,712 1,056 9.8%
50歳代 8,899 652 7.3%
60歳代以上 4,547 247 5.4%
合計 41,681 4,470 10.7%
令和3年度 10歳代 600 45 7.5%
20歳代 8,175 1,111 13.5%
30歳代 10,549 1,520 14.4%
40歳代 12,576 1,374 10.9%
50歳代 10,591 949 8.9%
60歳代以上 5,379 354 6.5%
合計 47,870 5,353 11.2%
令和4年度 10歳代 570 56 9.8%
20歳代 7,810 1,178 15.1%
30歳代 10,117 1,611 15.9%
40歳代 12,430 1,513 12.2%
50歳代 11,138 1,058 9.5%
60歳代以上 5,785 386 6.7%
合計 47,850 5,802 12.1%

行政書士試験の内容とは

ここで、行政書士試験とはどのような試験なのか、試験科目・出題形式、試験の配点、合格基準について改めて確認しておきましょう。

試験科目と配点

試験科目別の出題形式と配点は下記の通りです。

分野 科目 主題形式※ 問題数 合計点 合格基準点
法令科目5科目
(46題)
基礎法学
憲法
行政法
民法
商法
5肢択一式
(1問4点)
40問
(160点)
244点 122点
多肢選択式
(1問8点)
3問
(24点)
記述式
(1問20点)
3問
(60点)
一般知識3科目
(14題)
政治・経済・社会
情報通信・個人情報保護
文章理解
5肢択一
(1問4点)
14問 56点 24点
合計点 300点 180点

※5肢択一…5つの選択肢から正解を1つ選ぶ問題
 多肢選択…20個の語群から正解を4つ選ぶ問題
 記述式…40字程度にまとめる記述の問題

関連コラム:行政書士の試験内容とは?試験科目・出題形式・科目別対策法を徹底解説!

合格基準

行政書士試験は、司法書士試験や宅建士試験のような競争試験(上から◯◯人を合格させる)ではなく、合格基準点を満たせば合格できる絶対評価です。

下記3つを全て満たせば合格となります。

  1. 法令科目では244満点中122点以上
  2. 一般知識では56点満点中24点以上
  3. 合計で180点以上

関連コラム:行政書士試験の合格点(合格基準)とは?必要な点数について解説

行政書士試験の合格率が低い理由

行政書士試験の合格率が低い=試験が難しいとされる理由として、次の4つが挙げられます。

  1. 法令科目だけでなく、一般知識まで出題範囲が広い
  2. 択一・多肢選択式だけなく、記述式がある
  3. 合格基準点があるので満遍なく勉強する必要がある
  4. 行政書士が扱える職域の広さに対応した知識が要求される

ただし、勉強法さえ間違わなければ対策は可能です。

例えば、記述式も、40文字の短文で論文を書く必要はありませんし、択一・多肢選択式の勉強をしながら対策ができます。

そこが、超難関資格といわれる司法書士試験や司法試験と大きく異なる行政書士の特徴なのです。

行政書士試験に合格するには

行政書士試験を勉強する手段は大きくわけて2つです。

  • 独学で勉強する
  • 予備校や通信講座を利用して勉強する

行政書士試験合格に必要な勉強時間の目安は合計600時間といわれています。毎日欠かさず2時間の学習時間を確保すれば、約10ヶ月です。

関連コラム:行政書士は独学でも合格可能!勉強時間&効果的な勉強法とは?

しかし、仕事やお付き合いなどで帰宅が遅くなるなど、毎日2時間の勉強時間を確保するのは容易ではないでしょう。その場合は、翌日や週末に多く勉強するなど、工夫が必要です。

行政書士試験に限ったことではありませんが、合格率の低い試験に合格するためには、このような勉強計画を立てる計画性と、日々の努力の積み重ねが重要です。

独学で合格も不可能ではありませんが、計画性やモチベーション維持に自信がない方は、速い段階から予備校を利用するのがおすすめです。効率よく学習するカリキュラムを上手に使って、大切な時間を無駄にせず合格を目指せます。

オンライン予備校(通信講座)であれば費用も抑えられるため、おすすめです。

検討する際は、事前に資料請求したり受講相談をしてみて、自分に合うかどうか判断することをおすすめします。

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