土地家屋調査士の受験生の大多数は午前免除を受けています。
これから土地家屋調査士を目指そうとしている人の中には、「午前免除って何?」と疑問に思っている方がいると思います。
なぜ午前免除を受けているのか、その理由とどの資格を持っていたら午前免除を受けることができ、またその中でどの資格を取得するのがオススメなのかをご紹介していきます。
目次
土地調査士試験「午前の部」とは?
土地家屋調査士試験には午前の部と午後の部があります。
一日をかけて試験して大変そうだなと思ったかもしれません。
しかし、実は午前の部はある特定の資格を持っていたら免除されます。
実質的に午後の部のみになります。
では、そもそも午前の部とはどういった試験なのか、情報を以下にまとめていきます。
午前の部は、
・試験時間:2時間(午前9時30分から午前11時30分まで)
・試験内容:土地及び家屋調査の調査及び測量に関する知識及び技能であって、次に掲げる事項
ア 平面測量(トランシット及び平板を用いる図根測量を含む。)
イ 作図(トランシット及び平面を用いる図根測量を含む。)
となってます。
試験問題としては択一問題が10問と図面作成が1問出題されます。
多くの受験生が「午前免除」を受ける理由
最初に説明しましたが、多くの受験生が午前免除を受けています。
私もそうでしたが、測量士補という資格を持っていたので午前免除を利用していました。
逆に午前の部を受けている人はわずかです。
土地家屋調査士試験を管轄している法務省で試験の結果が公表されており、得点別員数表(何点の人が何人いるのか、平均点、受験者数)を誰でも確認することができます。
令和元年度の午前の部受験者は31人です。4000人近くの受験者数がいるのに。
ではなぜ午前免除がセオリーになっているのか?その理由を以下に説明していきます。
理由1 午前の部の試験内容が難しい
あとでも説明しますが、午前免除の資格でおすすめな測量士補より午前の部における択一問題のレベルは高く、図面作成も求められます(測量士補は択一問題のみ)。
さらに午前の部を勉強しようにも、それに関するテキストや問題集というものがほとんどなく、勉強する環境が整っていません。
理由2 体力・精神力的に不利
大多数の人が午前中、体調を整えて、万全の態勢で午後の部を受験します。
一方、午前免除していない受験生は朝の2時間を集中してエネルギーを使った後に、午後の部に臨みますので大きなハンデを生んでしまうことになります。
土地家屋調査士試験にとって、午前免除をするのが定石だということが分かって頂けたかと思います。
午前の部が免除される資格
では、どういった資格を持っていれば、午前の部が免除されるのか?
その資格とは測量士、測量士補、一級建築士もしくは二級建築士となります。
その中でもどの資格を取得するのがオススメかというと、測量士補の一択です。
ではそれはなぜかを以下にまとめていきます。
測量士補がオススメな理由1 試験の難易度が一番易しい
単純に合格率から見ても分かります。
測量士補は受験資格はなく、合格率は40パーセント前後です。
二級建築士では受験資格もあり、合格率は20パーセント前後です。
さらに二級建築士試験には学科と製図があり、学習する範囲も明らかに多いです。
測量士補がオススメな理由2 勉強した内容が活きる
測量士補と土地家屋調査士の試験内容は比較的近いところがあります。
実務においても測量というのはトランシットといった測量機器で距離と角度を測定し、座標を計算します。
そして、土地の広さがどれくらいあるのかなどを算出します。
土地家屋調査士としての業務を日々こなしていますが、測量の重要性は身にしみて実感しています。
測量士補は5月に土地家屋調査士は10月に試験が実施されるので1年でのタブル合格も目指せます。
「えっ、二つの資格も取得するのは大変そう」と思うかもしれませんが、しっかりとスケジュール調整ができれば、十分可能です。
私自身もそうでしたが、学習の軸とするのは土地家屋調査士の勉強で、測量士補は3~4ヶ月の学習期間で間に合います。
例えば、年内まで土地家屋調査士の基礎的部分を学習して、年が明けてから、測量士補との勉強を並行して行い、5月の試験が終わったら、10月の本試験に向かってスパートです。
皆さん、ダブル合格目指してみませんか。