2000年以降の家の作り方はそんなに大きく変わっていませんが、 それでも・・・
今の新築住宅より、やや劣る2000年代の家
確かに2000年が住宅、特に木造住宅にとって、大きな変わり目です。
かつ直近では住宅にとって2000年ほど大きな変わり目はないです。
今の住宅のベースとなっているものは2000年です。
そのため、
2000年以降は一応まずまず骨組み部分は新築と同程度
ただ、ジャスト2000年や2000年直後あたりは、
現行のルールが徹底されていない家が存在することを否定しきれない、と考えられます。
(壁、天井などの一部を壊した上で、検証しないと定かなことが言えないです。)
加えて、インスペクションした結果、
実際に見ることのできた部分によって年代ごとに家の性能を比べてみると、
2000年代はまだ断熱性能が今の新築よりも劣ることが多い
外壁、床下、屋根裏などに用いられる断熱材の性能や厚みは2000年以降に大きな変化はない気がします。(特に2005年頃以降)
ところが、体感に与える影響の大きい2つの点に違いがあります。
普及しているサッシやガラスの仕様が今より低い
2000年代ではサッシやガラスの仕様について、普及の程度で今と比べると低いです。
(ガラスの仕様を確認した住宅 2000年代の家で14件中4件が単板ガラス
2010年代は108件で単板ガラスは2件のみ)
また、断熱性能ではないですが、サッシや玄関ドアなどは防犯性能も劣ることが多いと思います。
2000年代の前半では断熱の連続性が不徹底
2000年代の前半の家を床下や屋根裏から見ると、
断熱上、弱点となるような部材間の隙間がある仕様で作られている家がまだ多いことが分かります。
(床下を確認できた2000年代の家15件のうちで8件で断熱性に弱点のある工法)
2010年代 + 2020年は
新築でも中古でも建物の根本的な性能は同じ
2010年代以降、住宅の根本的な性能
- 止水、防水に対する仕様や考え方
- 骨組み、耐震性に対する考え方
- 断熱の仕様、実際に普及している材料、サッシ、ガラスの程度
は変わっていません。
建物の止水上、弱点となりやすい部分は防水が補強され、建物の表面部分で雨水が侵入しても、雨水を排出しやすくしています。
バルコニーの掃き出し窓の下での防水立上り高さも所定の高さの確保が徹底されるようになりました。
柱ごとに所定の計算で金物が設置され、筋交いなどの耐震部材はバランスも配慮されるようになっています。
断熱の連続性や弱点となる隙間に対する配慮をしている比率が上がっています。
サッシは樹脂サッシの比率が高くなり、ガラスはほとんど複層ガラスになります。
ただ、2010年代の中古住宅を購入する場合は次の注意点があります。
経過年数によっては、
<目安100万円程度か?それ以上の出費?>に待ったなし
言葉にすれば、当たり前かもしれません。
10年周期で訪れると言われるメンテナンス周期が早くきます。
ここで言うメンテナンスは外壁、屋根などの全面的な補修なので、結構、かかると思います。
100万円程度、もしくはそれ以上の出費を見込むのが望ましいとされています。
築5年を超えていれば、すぐに実施した方がいい場合もありえます。
また、現在2020年なので、2010年代と言えば、最長でも築10年程度ですが、メンテナンスの最適時期を超過もしくは超過気味となっていることも否定しきれないです。
築10年未満でも新築の瑕疵担保履行を受け継ぐことができない
瑕疵担保履行(新築時に住宅の提供者側が雨水の侵入と骨組みの根本的な性能不足に対して、是正義務)は新築時の契約のため、新築時の双方の契約者が合意しないと引き継げません。
基本、引き継げないと言うニュアンスで話す方が多い気がします。
実際、個別、具体的にどうにかしたい場合は弁護士など法律家に相談することになると思います。
基本的、大きな流れを変えるには管理者責任がハッキリした世の中になるしかないと思います。