物足りない部分も多かったですが、味のある作品でしたね。元々ミステリー系のシナリオは好きなので、十分に楽しめました。
以下、ネタバレを含むので追記にします。
謎解きメインのミステリー物はエロゲーでは非常に珍しい。もう、それだけでも今作をプレイした価値はありましたねw
ですが、正直なところ、事件の真相はやや不満の残るものでした。「裕子先生は事故死で、弓がその目撃者だった」というのは物語開始の時点で最も可能性の高かった結論なわけで、これが正解というのはあまりにもあっけなかったです。シナリオライターからすれば、“プレイヤーの裏の裏をかいた”というところでしょうけどw
しおりは序盤からあからさまに怪しかったので、「学園の悪事の黒幕だけど裕子先生は殺してない」というのはミエミエ。典型的な中ボスクラスで、推理小説では“最終章の一つ前”で暴かれるダミー犯人タイプですね。こいつが捕まった後に、「いや、まだ事件は終わってない。裕子先生を殺した犯人は別にいるんだ!」という流れになるのは必然だったと思いますw
ていうか、実のところ、私は義妹のきづなが真犯人だと思ってたんですよね~。主人公と裕子がエッチした日に家にいたので、それをこっそり目撃していて、「お兄ちゃんは誰にも渡さない!」みたいなヤンデレ的な動機で殺したのだろうと予想してました。まあ、実際には大外れだったわけですが、ネット上のレビューを見ると私と同じ予想をしていたユーザーも何人かいたみたいので、ちょっぴり嬉しいですw
エロゲー的な分類でいうと、一応は「陵辱系の抜きゲー」という事になるのでしょう。裕子先生の死の真相を調査する傍ら、悪行や不正を行っている女子学生を暴きたてては“性裁”を加えていく…。その陵辱シーンこそが今作の最大のウリだったろうと思います。
ですが、実際に抜きゲーとして使えたかどうかというと、かなり今一つな感じ。
何がいけなかったかというと、“性裁”を実行する主人公グループが少なからず罪悪感を抱いている事。「裕子先生が生きていたら俺達がこんな事をするのを許しはしないだろう」とか、「俺達がやっている事も結局はただの強姦にすぎない」など、自虐的な台詞が多いですからね…。主人公が後ろめたさを感じている時点で、感情移入派の私は陵辱シーンを素直に楽しむ事は出来ませんw
また、“性裁”される女の子の側に魅力が無さすぎ。自分の気に入らない女子学生を男子学生達にレイプさせたり、教師に身体を売って言う事を聞かせたりなど、どいつもこいつも人間の屑ばかり。こんな奴らが“性裁”を受けて陵辱されても、ちっとも興奮しないですし、「当然の報い」としか思えなかったですね。いや、むしろ一回犯されたくらいで許されるレベルではないと思いますw
…とまあそんな訳で、私の中ではこの作品は「抜きゲー」ではなく、ミステリー系のシナリオを楽しむ作品としての位置付けでした。事件の真相はショボかったですけど、それもまた“意外性”の一つだと受け止めていますw
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