途中退出が続出した恐ろしい映画たち10

一世を風靡したジャパニーズ・ホラーも。背筋が凍りすぎて最後まで観られない人が続出した世界的ヒット作。

ホラー
Aflo

怖過ぎて最後まで観られない! 途中退席が続出した名作映画を世界的ヒット作から、スマッシュヒットした作品まで厳選。

※一部ショッキングな予告編動画もあります。注意して再生してください。

it それが見えたら、終わり。
Brooke PalmerAflo
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『IT/イット “それ”が見えたら、終わり。』('17)

「無事観終えることができない映画」としてここ5年でもっとも話題に上った作品のひとつが、続編もヒットした『IT/イット “それ”が見えたら、終わり。』。「人のなかにある恐怖を利用し恐怖させる」ペニーワイズを、左右の瞳を別々に動かしながら演じるビル・スカルスガルドが自分でも「怖すぎる」と思ったため、共演する子役たちのケアにかなり気を遣ったそう。

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「観終えることができなかった」というコメントが、現在でも各映画サイトで増え続けている。トレイラー映像すら深夜なら最後までは観られないかもしれない。

Amazon Prime Videoで観る

ホラー映画
Aflo
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『ゲットアウト』(’17)

閉ざされた正体不明の集団は『ミッドサマー』('18)や『ウィッチ』('15)などなど、ホラー映画でよく使われる設定。そこに人種差別をスパイスとして加え、本来コメディのはずだった物語をジョーダン・ピールが名作ホラーに仕上げた。

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日常的な差別や格差構造が内包する根源的な恐ろしさをホラーというエンターテインメントに昇華させた脚本は天晴。見事アカデミー賞を獲得した。白人アメリカ人はあまりの罪悪感から最後まで観られないだろうと皮肉なコメントも。

Amazon Prime Videoで観る

on the set of alienエイリアン
Sunset BoulevardGetty Images
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『エイリアン』('79)

恐怖への段取りが凄まじいSF『エイリアン』。人間に寄生する謎の生命体の姿は、実際に存在する生物をもとにデザインされているため、いるはずがないのになぜかどこかにいそう。最初の犠牲者が出るシーン(画像)ですでにピークなのに、続く生々しいエイリアンの波状攻撃に失神する人たちが出たのは有名。

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怖すぎて退出にすら至らない恐怖映画としても一流ではあるものの、女性の意見が無視され、男らしさの慢心が命取りとなり、組織全体を壊滅させるなど、現代的な示唆にも富んでいる。

Disney+で観る

eraserhead, poster, japanese poster art, 1977 photo by lmpc via getty images
LMPCGetty Images
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『イレイザーヘッド』('77)

恋人が妊娠、出産したのは人と思えぬ奇妙な乳児。ナイフを入れると血を噴出させる鶏肉、植物のように増殖する子どもの生首などなど、オカルト的とも言える映像表現に内容自体の難解さが加わり、当初は深夜映画だったものの、次第に映画ファンの間で高く評価されるように。妊婦がテレビに映ることすら制限されていたアメリカで、男性が妊娠・出産や胎児・乳児の“謎”に抱く恐怖を表現していると言われるこの作品。物語の中心にある乳児が怖気立つほどリアルで気味が悪いため、「本物の牛の胎児を使った」「いや、あれはうさぎらしい」と論争のネタに。

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世界中で公開されたいっぽう、途中で諦めてしまった人たちがネット上に「最後まで観るべき?」と訊ねるスレッドが現在でも多数立っていることからも観終える大変さが窺える。巨匠デイヴィッド・リンチが5年をかけた長編第一作。

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時計仕掛けのオレンジ
Sunset BoulevardGetty Images
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『時計仕掛けのオレンジ』('71)

一旦刷り込まれた人間の暴力性は、更生可能なのか。政府は15歳の犯罪少年に無理やり暴力映像を見せ続け、暴力を嫌悪させるようになるのか実験をする。実験は成功したように見えたが……。

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スタンリー・キューブリックの傑作として世界的に知られているものの、繰り返される原因も動機も不明な愉快犯の暴力行為、とくに女性への性暴力に耐えられず途中退出する人が続出。

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ラバー
Arte
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『ラバー』('11)

タイヤが意志を持ち人を襲っていくうえに、なぜか超能力まで持ち合わせて人を襲う笑ってしまいそうなあらすじ。このタイヤが子どものようにモノを壊したり、超能力でビンを割ったり、まるで子どものいたずらを見せられているようなシーンが続き、前情報なく観に来た人たちのなかには、退屈さに途中退席した人たちも多かったとか。

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けれど、やがて小動物殺しにエスカレート。ひとりの女性を執拗に追い掛け回すストーカーに育って、邪魔者を消すようになるともう笑えない。暴力の芽は小さいうちから摘んでおきましょうという教訓にも思えるカンヌ出品作。

Amazon Prime Videoで観る

ホラー映画
Sunset BoulevardGetty Images
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『ヴィデオドローム』('82)

禁断のスナッフフィルム(実際の殺人や拷問などを映した映像作品)を興味本位で観てしまったことから、主人公が生きている現実がグロテスクな世界に変化していってしまうというもの。監督デヴィッド・クローネンバーグの映像がとにかくリアル。血液や肉片などの描写はもちろんのこと、主人公が自分の手を腹部に突っ込むシーンなど、特殊メイクだとわかっていても途中退席したくなるレベル。

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映像が現実を侵食していく世界は、90年代ジャパニーズ・ホラーにも重なり、ホラー好きならマストチェックの一本。

U-Nextで観る

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『HOUSE ハウス』(’77)

1980年代にファンタジー映画で一世を風靡した大林宣彦監督が初めて手掛けた商業映画『HOUSE/ハウス』は、現代日本ホラーの“祖”として欧米でも有名。少女たちが奇怪な家に次々と呑み込まれ姿を消すホラー・ファンタジー。アニメーションや特撮を駆使し実験的映像の衝撃、そして本来もっとも安全スペースであるべき家が少女たちを「食べて」いく物語に、怖すぎて手で顔を覆ったり、後ろを向いたり、見続けられない子どもたちが続出。

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大人が観ればコメディ要素も見えてくるものの、当時観客席にいた子どもたちのなかには、大人になってもこの作品がトラウマになっていると語る人たちも多い。

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呪怨
Aflo
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『呪怨』('04)

ジャパニーズ・ホラー・ブームのなかでも、「大人になってもやっぱり怖い」と海外で知名度を誇るのは『リング』と並び、海外リメイクも相次いだこの『呪怨』シリーズ。何を人は怖いと感じるのか。徹底的に追求した映像は一時代を築き、一種の“典型”に。

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予告編すらも夜中にひとりでは観ることはお勧めできないレベル。

Netflixで観る

サスペンス映画
Archive PhotosGetty Images
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『ゆりかごを揺らす手』(’92)

サスペンス・スリラーだけれど、もはやホラーといっていいレベッカ・デ・モーネイの演技に注目したい一本。セクシュアルハラスメントを告発した主人公が、逆に恨まれ徐々に追い詰められていく様子は、#MeToo以降の現代こそ恐怖で席を立ちたくなる内容。

被害者を演じるアナベラ・シオラが、この撮影後、悪名高きハーヴェイ・ワインスタインによる性的暴力に遭い、キャリアを台無しにされてしまうことも含め、この作品の背景そのものがホラー。“セクハラ”という言葉を二度と笑いのネタにできなくなる、恐怖作品。

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