royal2サントリーローヤルは、サントリーのブレンデッドウイスキーで、創業60周年を記念して発売された製品です。

創業者である鳥井信治郎 が最後にてがけたウイスキーで、響やシングルモルトウイスキーが出るまではサントリーのフラグシップとして長らく存在していました。

団塊ジュニアの筆者にとっては、1980年代のCMが印象的で、ステータスの高いイメージが焼き付いています。

今回飲んだのは右のスリムボトルですが、オリジナルは漢字の「酉」をイメージした独特のボトルです。キャップは鳥居のような形状をしていて、いずれも創業者である鳥井氏から採られたものです。

ロックで飲んでみましたが、ウイスキー特有のスモーキーな香りはそこそこ、むしろアルコールの刺激が強く感じられ、ブレンデッドウイスキーのまろやかな感覚は感じにくかったです。
一方でシェリー樽原酒由来と思われる、レーズンのようなフルーティな香りが表にあり、華やかさを有しています。後になって、やっと樽から来るウッディな香りを堪能できます。味の傾向はオールド、山崎に通じます。

味わいは、アルコールの辛みがそれなりにあるものの、酸味、甘みが半々に来る印象です。

サントリーの創業者、鳥居信治郎は、日本人の口に合ったウイスキーを目指していたため、ピート(泥炭)からくるスモーキーな香りは抑え気味にする傾向がサントリーのウイスキーにはある感じがします。
本格的なスコッチウイスキーを目指したニッカ、竹鶴政孝とは異なる思想です。

価格は少し下がるものの、ブレンデッドウイスキーのスーパーニッカは多少のスモーキーな香りを持ちつつも 、アルコールの刺激は少なく、とてもまろやかに感じました。

今回飲んだのはスリムボトルで容量は660mL、価格は2000円台前半です。アルコール度数は43度。
一方でオリジナルに近い酉型ボトルは700mLで、価格は2500円ほどとなります。

かつてのフラグシップだと思うと、なおさらローヤルの味にはガッカリしました。本格的な味となると、ニッカのシングルモルト余市のノンエイジのほうがマシに感じられました。
しかしスモーキーフレーバーが苦手な人だと、これくらいの味のほうが飲みやすいかもしれません。

とはいえ、今はサントリーもニッカもシングルモルトウイスキーを販売し、本場スコットランドでも高い評価を得るほどのおいしいウイスキーが売られていることを考えると、私のような感想は、30年前のサラリーマンにとっては贅沢に聞こえるでしょう。
今や本当においしいウイスキーが手軽に買えるなんて、いい時代だとは思いませんか?

<2015/3/15追記>

2015年になって、響のノンエイジといえるJAPANESE HARMONYが発売されましたが、飲んでみると、響かない単純な感じになってしまい、ローヤルにも劣っている印象を受けました。
ということで、個人的評価もちょっと補正をさせていただきます。

<個人的評価>(A~E)
香り C: シェリー樽原酒ならではの華やかな香りがあるものの、アルコールの刺激は強め、そこそこスモーキー。
味わい C: 基本的にアルコールの辛みが前にあるが、加水されることで甘さと酸味が目立ってくる。
総評 C: 2000円台のウイスキーとしては悪くないレベル。欲を言えばもっと熟成してもらいたい気がする。