▼行間 ▼メニューバー
ブックマーク登録する場合はログインしてください。
妹ちゃん、俺リストラされちゃった・・・スキル「倍返し」が理解されなくて…え、ブラック離脱おめでとう?…って、転職したらS級!? 元上司が土下座してる!? もう遅いよ。かわいい部下に囲まれてるので。 作者:アマカワ・リーチ

第一章 トニー隊長 編

13/45

13.優秀な部下たち



 アトラスたちは自己紹介を終えると、早速ダンジョン攻略へと繰り出した。


 Sランクパーティにふさわしく、Sランクダンジョンへ潜る一行。


「隊長、前方からゴブリンロードの群れがやってきます。数は20です」


 後衛の魔法使いが、持ち前の探知魔法で敵の動きを把握し、事前に敵襲を教えてくれる。

 その事実にアトラスは少し感動した。

 前のパーティにはそんな能力の持ち主はおらず、常にアトラスが先頭で敵の一撃を受けていたのだ。


「ありがとうございます」


 そして実際にゴブリンロードの群れが現れる。


 魔法使いは既にそれを見越して、大魔法の詠唱を始めていた。


「隊長、2分だけ時間をください!」


 ……たった2分で大魔法の詠唱が終わるのか。


 アトラスはその速さに驚く。

 前のパーティではトニー隊長が魔法使いのポジションだったが、大魔法の詠唱に10分かかるというのが当たり前だったからな……。


 ――アトラスは剣を引き抜いて、ゴブリンロードたちに向かって行く。


 ゴブリンロードの振り下ろした棍棒を剣で迎え撃つが、アトラスの腕力では支えきれずそのまま押し切られる。

 さらに怯んだアトラスに対して、周囲のゴブリンたちも攻撃を食らわせてくる。


 だが、それらはゴブリンたちに“倍返し”で跳ね返り、一気に5匹のゴブリンが倒れた。


 そして、アトラスが敵を倒している間に、他のメンバーたちも次々ゴブリンたちを倒していく。


 わずか2分の間に、10体以上が倒れる。


 ……さすがSランクパーティ!


 そして約束の2分が経過したところで大魔法が炸裂する。


「“ドラゴンブレス・ノヴァ”!」


 魔法陣から飛び出した大火力が、残りのゴブリンたちを一気に焼き尽くした。

 Sランクモンスター20体がわずか2分で壊滅。


 <ブラック・バインド>のパーティならば、ありえないことだった。


「すごいな、みんな……」


「何言ってるんですか。一瞬でゴブリンロードを5匹も倒す隊長が一番すごいですよ!」


 と、イリアが持ち上げる。

 周囲のメンバーもそれに同意する。


 互いへのリスペクトに満ちたやりとりだった。

 アトラスにとって、かつてダンジョン攻略はただただ過酷なものだったが、今は違う。

 初めてダンジョン攻略が楽しいと思えた。


 ……なんていいパーティなんだ。


 アトラスはしみじみと<ホワイト・ナイツ>で隊長をできることの幸せを感じるのだった。


  • ブックマークに追加
ブックマーク登録する場合はログインしてください。
ポイントを入れて作者を応援しましょう!
評価をするにはログインしてください。

感想を書く場合はログインしてください。
+注意+
特に記載なき場合、掲載されている小説はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている小説の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による小説の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この小説はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この小説はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。
小説の読了時間は毎分500文字を読むと想定した場合の時間です。目安にして下さい。