過去のドバイゴールデンシャヒーンの結果から、レース傾向を徹底分析
アメリカ調教馬が断然優位
メイダン競馬場のダート1200メートルで行われるようになった2015年以降、過去5回のドバイゴールデンシャヒーンで3着以内に入った馬の調教国をまとめたのが〔表1〕。アメリカ調教馬が4勝、2着2回、3着2回と断然優位に立っている。昨年は有力候補のロイエイチをケガで欠きながらも、結果はエックスワイジェットが1着、インペリアルヒントが3着となり、アメリカ勢の層の厚さを示した。ほかでは、1勝、2着1回、3着2回の地元アラブ首長国連邦(UAE)調教馬にも注目したい。
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| 年 | 着順 | 馬名 | 調教国 |
|---|---|---|---|
| 2015年 | 1着 | シークレットサークル | アメリカ |
| 2着 | スーパージョッキー | 香港 | |
| 3着 | リッチタペストリー | 香港 | |
| 2016年 | 1着 | ムアラブ | UAE |
| 2着 | エックスワイジェット | アメリカ | |
| 3着 | モラウィジ | UAE | |
| 2017年 | 1着 | マインドユアビスケッツ | アメリカ |
| 2着 | コミカス | UAE | |
| 3着 | モラウィジ | UAE | |
| 2018年 | 1着 | マインドユアビスケッツ | アメリカ |
| 2着 | エックスワイジェット | アメリカ | |
| 3着 | ロイエイチ | アメリカ | |
| 2019年 | 1着 | エックスワイジェット | アメリカ |
| 2着 | マテラスカイ | 日本 | |
| 3着 | インペリアルヒント | アメリカ |
- 注記:
- C.アップルビー調教師など、アラブ首長国連邦(UAE)とヨーロッパの両方に調教拠点がある調教師の管理馬については、UAE調教馬扱いとした
ダート大国アメリカ生産馬が強い
過去5回のドバイゴールデンシャヒーンの生産国別成績を見ると、アメリカ生産馬が4勝、2着4回、3着2回と、ダート大国の実力を発揮している。ここ2年は1着から5着まで、日本でいうところの“掲示板”を独占。ちなみに昨年2着に好走した日本調教馬のマテラスカイも生まれはアメリカだ。ほかでは2016年1着のムアラブ、2016年と2017年ともに3着のモラウィジを出したイギリス生産馬にも注意したい。イギリス生産馬といえば凱旋門賞馬エネイブルなど芝のレースに強い印象だが、ダートの短距離戦であるこのレースでも侮れない存在となっている。〔表2〕
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| 生産国 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 |
|---|---|---|---|---|
| アメリカ | 4 | 4 | 2 | 20 |
| イギリス | 1 | 0 | 2 | 8 |
| ニュージーランド | 0 | 1 | 0 | 2 |
| アイルランド | 0 | 0 | 1 | 5 |
| オーストラリア | 0 | 0 | 0 | 2 |
| 日本 | 0 | 0 | 0 | 1 |
| アルゼンチン | 0 | 0 | 0 | 1 |
ノーザンダンサー系の強さが際立つ
過去5回のドバイゴールデンシャヒーンで3着以内に入った馬の父馬を記したのが〔表3〕。ノーザンダンサー系種牡馬(父馬)の産駒が4勝、2着2回、3着4回と、強さが際立っている。そのノーザンダンサー系のなかでもダンジグ系が、1勝、3着4回と争覇圏内に加わる期待が大きい。ほかでは1勝、2着2回のミスタープロスペクター系もチェックしておきたい。
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| 年 | 着順 | 馬名 | 父馬 |
|---|---|---|---|
| 2015年 | 1 | シークレットサークル | Eddington(ミスタープロスペクター系) |
| 2 | スーパージョッキー | Sandtrap(ネヴァーベンド系) | |
| 3 | リッチタペストリー | Holy Roman Emperor(ノーザンダンサー系・ ダンジグ系) | |
| 2016年 | 1 | ムアラブ | Oasis Dream(ノーザンダンサー系・ ダンジグ系) |
| 2 | エックスワイジェット | Kantharos(ノーザンダンサー系・ ストームキャット系) | |
| 3 | モラウィジ | Exceed and Excel(ノーザンダンサー系・ ダンジグ系) | |
| 2017年 | 1 | マインドユアビスケッツ | Posse(ノーザンダンサー系・ デピュティミニスター系) |
| 2 | コミカス | Distorted Humor(ミスタープロスペクター系) | |
| 3 | モラウィジ | Exceed and Excel(ノーザンダンサー系・ ダンジグ系) | |
| 2018年 | 1 | マインドユアビスケッツ | Posse(ノーザンダンサー系・ デピュティミニスター系) |
| 2 | エックスワイジェット | Kantharos(ノーザンダンサー系・ ストームキャット系) | |
| 3 | ロイエイチ | More Than Ready(ヘイルトゥリーズン系) | |
| 2019年 | 1 | エックスワイジェット | Kantharos(ノーザンダンサー系・ ストームキャット系) |
| 2 | マテラスカイ | Speightstown(ミスタープロスペクター系) | |
| 3 | インペリアルヒント | Imperialism(ノーザンダンサー系・ ダンジグ系) |
ベテラン勢も侮れない
過去5回のドバイゴールデンシャヒーンの年齢別成績を調べると、2016年のムアラブ、昨年のエックスワイジェットと「7歳」が2勝を挙げてトップ。3着内率に目を向けると、「7歳」と並んで「6歳」が40.0%と好成績を残している。また、過去5回のドバイゴールデンシャヒーンに加えて、近6シーズンにメイダン競馬場のダート1200メートルで行われた重賞及びリステッド競走(注1)の年齢別成績を見ると、「6歳」と「7歳」だけではなく、「9歳」以上の馬も3着内率が軒並み30%を超えており、高齢のベテラン勢も侮れないことが見て取れる。〔表4〕〔表5〕
- 注1:対象は2015、2016、2017、2018、2019年のドバイゴールデンシャヒーン(G1)/2015、2016、2017、2018、2019、2020年のマハブアルシマール(G3)/2015、2016、2017、2018、2019、2020年のアルシンダガスプリント(G3)/2015、2016、2017、2018、2019、2020年のドバウィS(2015、2016、2017年はリステッド競走、2018、2019、2020年はG3)/2014、2015、2016、2017、2018、2019年のザガーハウドスプリント(リステッド競走)の29レース
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| 年齢 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 | 3着内率 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 3歳 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0% | 0% | 0% |
| 4歳 | 1 | 2 | 0 | 6 | 11.1% | 33.3% | 33.3% |
| 5歳 | 1 | 1 | 0 | 9 | 9.1% | 18.2% | 18.2% |
| 6歳 | 1 | 2 | 3 | 9 | 6.7% | 20.0% | 40.0% |
| 7歳 | 2 | 0 | 2 | 6 | 20.0% | 20.0% | 40.0% |
| 8歳 | 0 | 0 | 0 | 5 | 0% | 0% | 0% |
| 9歳 | 0 | 0 | 0 | 0 | - | - | - |
| 10歳 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0% | 0% | 0% |
| 11歳 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0% | 0% | 0% |
| 12歳 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0% | 0% | 0% |
- 注記:
- 現地主催者発表の馬齢で集計
- 注記:
- 9歳馬の出走はなし
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| 年齢 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 | 3着内率 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 3歳 | 0 | 0 | 0 | 9 | 0% | 0% | 0% |
| 4歳 | 4 | 8 | 5 | 32 | 8.2% | 24.5% | 34.7% |
| 5歳 | 9 | 6 | 2 | 48 | 13.8% | 23.1% | 26.2% |
| 6歳 | 5 | 6 | 9 | 36 | 8.9% | 19.6% | 35.7% |
| 7歳 | 5 | 6 | 6 | 27 | 11.4% | 25.0% | 38.6% |
| 8歳 | 2 | 2 | 4 | 19 | 7.4% | 14.8% | 29.6% |
| 9歳 | 2 | 1 | 0 | 4 | 28.6% | 42.9% | 42.9% |
| 10歳 | 1 | 0 | 1 | 2 | 25.0% | 25.0% | 50.0% |
| 11歳 | 1 | 0 | 0 | 1 | 50.0% | 50.0% | 50.0% |
| 12歳 | 0 | 0 | 2 | 1 | 0% | 0% | 66.7% |
- 注記:
- 対象は2015、2016、2017、2018、2019年のドバイゴールデンシャヒーン(G1)/2015、2016、2017、2018、2019、2020年のマハブアルシマール(G3)/2015、2016、2017、2018、2019、2020年のアルシンダガスプリント(G3)/2015、2016、2017、2018、2019、2020年のドバウィS(2015、2016、2017年はリステッド競走、2018、2019、2020年はG3)/2014、2015、2016、2017、2018、2019年のザガーハウドスプリント(リステッド競走)の29レース
- 注記:
- 現地主催者発表の馬齢で集計
先行力のある馬の活躍目立つ
過去5回のドバイゴールデンシャヒーンにおける残り800メートル、残り400メートル通過地点での位置別成績をまとめたのが〔表6〕〔表7〕。両表とも「先頭」および「2番手から5番手」の成績が良く、先行有利の傾向となっている。残り400メートル通過時点で6番手以下の後方に位置して3着内に入ることができたのは、2018年と2019年に連覇を果たしたマインドユアビスケッツのみ。メイダン競馬場のダートはキックバック(砂の跳ね返り)が激しく、差し、追い込み勢は前進気勢が削がれやすいためだろうか。
文:秋山 響(TPC)
注記:表は横にスクロールすることができます。
| 位置 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 | 3着内率 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 先頭 | 1 | 1 | 0 | 3 | 20.0% | 40.0% | 40.0% |
| 2~5番手 | 2 | 3 | 4 | 11 | 10.0% | 25.0% | 45.0% |
| 6~9番手 | 1 | 1 | 1 | 16 | 5.3% | 10.5% | 15.8% |
| 10番手以下 | 1 | 0 | 0 | 8 | 11.1% | 11.1% | 11.1% |
- 注記:
- 競走中止した馬は集計に含まない
注記:表は横にスクロールすることができます。
| 位置 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 | 3着内率 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 先頭 | 2 | 0 | 0 | 3 | 40.0% | 40.0% | 40.0% |
| 2~5番手 | 1 | 5 | 5 | 9 | 5.0% | 30.0% | 55.0% |
| 6~9番手 | 1 | 0 | 0 | 18 | 5.3% | 5.3% | 5.3% |
| 10番手以下 | 1 | 0 | 0 | 8 | 11.1% | 11.1% | 11.1% |
- 注記:
- 競走中止した馬は集計に含まない