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Google が App Maker のサービス終了を突然発表!代替サービスの AppSheet とはどのようなサービスなのか

AppSheetとは
去年私は App Maker の自称エバンジェリストとして、イベント登壇や Qiita への投稿等 App Maker 普及のために様々な活動を行ってきました。それは App Maker がこれまでのアプケーション開発を変えることができる画期的、且つ魅力的なプラットフォームであると思ったからです。ドラッグ&ドロップによるUIの構築、G Suite や GCP 、サードパーティアプリとの連携等、専門的なエンジニアリングの知識がなくても利用できる App Maker には未来のアプリケーション開発を牽引していくであろう大きなポテンシャルを感じていました。

そして、2018年にサービスが開始してから2年目の今年、いよいよ App Maker が盛り上がってくる・・・と思いきや Google が App Maker のサービス停止を突然発表しました。現実なのか夢なのか・・・ショックのあまり一瞬感情を失いかけましたが、やっと現実を直視できるようになってきたので、 App Maker の振り返り、そして代替サービスである AppSheet の概要について説明をしようと思います。

App Maker とはどのようなサービスだったのか(※1)

App Maker は2018年に Google からリリースされた G Suite ユーザ向けのアプリケーション開発プラットフォームです。大規模アプリケーションの開発には向いていませんが、社内のワークフローを改善させるような小規模なアプリケーション開発に向いたプラットフォームになっています。Calendar や Gmail 、ドライブ 等の G Suite アプリケーションとの連携だけでなく、CloudSQL のような GCP サービスやサードパーティとの連携も可能です。ただし、App Maker を利用するためには G Suite のBusiness・Enterprise・Educationのいずれかの契約が必要になります。ただし、前述した通り先日サービスの停止が Google から突如発表されました。

※1 サービス自体はまだ終了していません。App Maker は2020年4月15日からアプリケーションを新規作成できなくなり、サービス自体は2021年1月19日に終了になる予定です。

App Maker がサービス停止した敗因

App Maker が終了する理由は利用ユーザの少なさだったようですが、なぜ App Maker は世の中に普及しなかったのでしょうか。私が考える要因を考察してみようと思います。

  • 理由(1) 誰でもアプリケーションを構築できるわけではなかった
    最初に App Maker は「専門的なエンジニアリングの知識がなくても利用できる」と説明しましたが、実は全く知識がなくても利用できるサービスではありません。GAS(Google Apps Script)やHTML/CSS等、基礎的な知識は要求されます。誰でも利用できると聞いて使ってみたものの、意外にとっつきにくいサービスであると感じたユーザが多かったかもしれません。
  • 理由(2) G Suite Business に契約しないと利用できない
    App Maker は G Suite のBusiness以上を契約しないと利用することができません。利用したいユーザにとってはそれが大きな敷居になっていたかもしれません。Gmail や ドライブ のようなフリーサービスとして公開していれば、もしかすると結果は異なったのかもしれません。
  • 理由(3) 結局 GAS のスキルが要求される
    理由(1)でも書いた通り、App Maker にはある程度の技術的なスキルが要求されます。簡易なToDoアプリであればノーコードで開発できるかもしれませんが、実際の改善対象の業務フローは単純でないケースがほとんどです。サードパーティのサービスとの連携が必要かもしれませんし、オンプレのDBサーバとの接続も必要になるかもしれません。そういったケースの場合、結局は GAS による実装スキルが要求されます。

AppSheet とはどのようなサービスなのか

AppSheet とは、ノーコードでアプリケーションを構築できる開発プラットフォームです。今年の01/14に Google が買収し、Google Cloud のサービスの一つになりました。前述した通り、Google が推奨する App Maker の代替サービスになります。AppSheet にはどのような特徴があるのでしょうか。本章では AppSheet の特徴についてまとめてみました。

  • 利用可能なデータリソースが豊富
    AppSheet は Google ドライブ やOffice365 上のExcel、Dropbox、Salesforce等、様々なサードパーティサービスに標準で接続が可能です。ただし、これらのサービスに接続するためには、もちろん各サービスのアカウントを持っていることが条件になります(OAuth認証によってユーザー権限で各リソースへの接続許可を行うため)。
  • 充実したサンプルアプリケーション
    AppSheet はユーザ向けに様々なサンプルアプリを用意しています。ユーザはこれらのアプリケーションをコピーし、独自にカスタマイズを行うことができます。カテゴリ別に様々なサンプルアプリが存在するため、要件に沿ったアプリが見つかるかもしれません。App Maker も拡張可能なサンプルアプリを提供していますが、アプリの種類については AppSheet の方が豊富だと思います。
  • ノーコードによるアプリケーション開発
    前述した通り、AppSheet は様々なサードパーティサービスに標準で接続可能です。App Maker の場合、Google サービス以外の接続は GAS による実装が必要だったので、コードを書かずにこれらのサービスに接続できるのは非常にメリットです。しかしながら、アプリ開発を行うためには AppSheet のGUIを使いこなす必要があるため、GUIを理解するための学習コストは要求されます。
  • プレビューしながらアプリの構築が可能
    ユーザーはブラウザ上でアプリを構築しながらリアルタイムにUIのプレビューが可能です。
  • 機械学習のサポート
    AppSheet は機械学習のサポートも行なっています。学習モデルの定義を行い、コンテンツのカテゴライズやOCR(Beta版)を行うことも可能です。機械学習機能については、世の中のトレンド的に今後も発展が期待できると思います。

AppSheet の利用料金

今後 Google によって価格改定が行われる可能性がありますが、現状 AppSheet は3つの有料プランが存在し、アクティブユーザにしか課金が発生しないようになっています。
公式の料金表を見ればわかりますが、これらの価格差は利用できる機能の範囲によって決まります。

Premium Pro Business
$5 /active user/mo $10 /active user/mo 非公開

既存アプリケーションの移行

Google は App Maker アプリケーションの移行について、ケースに応じてAppSheet 以外のサービスも推奨しています。しかし、App Maker のアプリケーションはソースコードのポータビリティが非常に低いため、どの移行パターンでも簡単な移行はないと考えた方が良いでしょう。

  • AppSheet への移行
    Google は複雑なビジネス要件の自動化に App Maker を使用している場合 AppSheet への移行を推奨しています。App Maker アプリで CloudSQL を利用している場合、AppSheet ではそのまま同じデータベースを利用することができます。ただし、前述した通り App Maker アプリはポータビリティの問題があるため、ソースコードをそのまま AppSheet で動作させることはできません。アプリケーションは AppSheet で作り直しが必要になると考えた方が良いでしょう。
  • App Engine への移行
    おそらく簡易なアプリケーションの移行の場合に Google は App Engine への移行を推奨しているのだと思いますが、AppSheet への移行と同様に AppMaker のソースコードをそのまま App Engine にデプロイしても動作はしません。SPA(シングルページアプリケーション)として動作させる場合、フロントとサーバーどちらも再実装が必要です。
  • Google フォームへの移行
    データ集計の自動化を App Maker で構築している場合、Google は Google フォームへの移行を推奨しています。入力データをスプレッドシートに集計するようなアプリであれば簡易に移行することはできるかもしれません。
  • まとめ

    App Maker がサービス終了することは非常に残念ではありますが、今回説明した通り、AppSheet は App Maker よりもよりユーザライクなUIを提供するサービスであると言えます。AppSheet が Google Cloud のサービスに組み込まれ、今後どのような発展を遂げていくか非常に楽しみでもあります。私も今後は前向きに AppSheet の動向もチェックして行きたいと思います。

    また、AppMaker から App Engine にアプリケーションを移行したい場合は、お気軽に以下お問い合わせ先からご連絡ください。

    お問い合わせ先

    吉積情報株式会社

    TEL:03-6280-5940
    メール:sales@yoshidumi.co.jp
    お問い合わせフォーム:https://www.yoshidumi.com/contact/

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初めまして。私たちクラウドエース株式会社は、Google Cloud に特化したGIer(Google Integrator)として2016年11月に創業しました。Google Cloud の導入支援や技術者のトレーニングを行なっており、Google の MSP(マネージド サービス プロバイダ)にも認定されている会社です。

YouTube や Gmail などのサービスを支えるインフラでもある『Google Cloud Platform(GCP)』の技術的な性能や将来性に投資し、国内でもいち早くビジネスとして展開し、数多くの企業様の導入支援や GCP 環境でのシステム開発などを手がけています。

私たちクラウドエースが、ビジネスを行う上で最重要視していること。それは従業員一人一人が責任感を持ちながら、働きやすい環境で楽しく仕事に向き合うということです。

そのためにクラウドエースでは、『HTTPS』という5つのコアマインドを常にメンバーが意識し、行動指針として大事にしています。

HTTPS

H・・・Be Honest(正直でいよう)
T・・・Be Thankful(感謝の気持ちを持とう)
T・・・Be Trusted(チームで信頼を得よう)
P・・・Be Positive(前向きに取り組もう)
S・・・Be Smart(賢くあろう)

H・・・Be Honest(正直でいよう)

H・・・Be Honest(正直でいよう)
他者に対してだけでなく、自分に対して正直であってほしい。心から自分に正直であることこそが、幸せな人生をおくるための基盤だと考えており、これが会社としてのフィロソフィーである「正直を仕事にする」にも現れています。

人間は、仕事でミスをしたり、チームや会社に迷惑をかけるような後ろめたいことをしてしまった時に、それを隠そうとして誤魔化したり隠したりしてしまう生き物です。
しかし、一度嘘をついてしまうとそれを抱えたまま過ごさなくてはいけなくなってしまいます。また、嘘を貫き通すためにさらに嘘を重ねることにも繋がり悪循環に陥ってしまいます。それによって会社やチームに対してネガティブな感情を抱いてしまったり、最悪の場合は会社やお客様に対しても取り返しのつかない損失を与えることにも繋がってしまいます。

「誰しもミスや失敗をする生き物である」ことを前提に、全員が心を開いて事実をオープンに話せる心理的な安全性を保証しようというのがクラウドエースの一番重要なスタンスです。
そのため四半期に一回アンケートを匿名で行い、赤裸々にサイコロジカルセーフティ(心理的安全)が保たれているかどうかを検証し、問題点は全社の課題として議論し改善するという体制をとっています。

その結果としてクラウドエースは年齢や役職に関係なく、オープンでフラットな人間関係を
入社した瞬間から実感できる組織づくりに寄与しています。

また、お客様に対しても正直であることは必ず伝わります。お客様に出来ないことを「出来ない」と自信をもって言うためには技術力で裏打ちするだけの努力も必要になります。そういった厳しさがある面も含めての正直力です。お客様に対して正直に言うと仕事を取れないという心配もするかも知れませんが、長期的にはやはり信頼感のベースは正直であることに他なりません。正直力により仕事が取れた、などという会話が出てくるのが我々の文化です。

T・・・Be Thankful(感謝の気持ちを持とう)

T・・・Be Thankful(感謝の気持ちを持とう)

クラウドエースには現在グループ全体で150名以上(2019年12月時点)の従業員が所属しており、当然年齢も経歴も価値観もバラバラです。能力やスキルも個人差がある中で、仕事というのは優劣がどうしても発生し、仕事ができるできないでその人を判断してしまいがちな側面があると思います。だからこそ『できない』を乏しめるのではなく、『できる』を皆んなでリスペクトし合える組織である必要があります。

クラウドエースではそれを実現するための制度として、『Unipos(ユニポス)』という従業員同士が感謝や労いの言葉とともにボーナスを贈り合えるツールを導入しています。
直接的な仕事の成果に限らず、部署やチームをまたいで、ちょっとした感謝や誕生日のお祝いなどもユニポスを通してタイムラインに流れるので、全員でみんなのいいところや頑張りを認め合えるカルチャーが根付いています。

T・・・Be Trusted(チームで信頼を得よう)

T・・・Be Trusted(チームで信頼を得よう)
我々は IT サービスを顧客に提供するプロフェッショナル集団です。顧客の前に立つ時は一人の IT プロフェッショナルとして振る舞うことが求められ、会社というチームを代表して立っているという意識を忘れてはいけません。
顧客からの信頼はチームで勝ち取る、またそのためにはチームを信頼することも必要です。信頼して仕事を任せるということは、自分一人で仕事を完結させることよりも遥かに難しいですよね。
どんなに仕事ができる人でも一人でできる範囲には必ず限界があります。かのスティーブ・ジョブズであっても一人で iPhone を作ることは絶対に不可能です。
クラウドエースが創業以来、毎年高い成長率を続けていられるのは、チームワークを武器に挑戦し続けてきた結果です。そしてチームワークの源泉はお互いへの信頼です。
チーム内の信頼関係を構築するために、前述した『正直であること』と『感謝をもつこと』がいかに大切であるかは言うまでもありませんが、重要なのは経営陣もきちんとそれを認識し、従業員や部下を信頼することが強い組織を作ることにつながると実感しています。

P・・・Be Positive(前向きに取り組もう)

P・・・Be Positive(前向きに取り組もう)
仕事は自分で選ぶものであり、誰かにやらされるものではありません。誰しもどんなキャリア、生き方を選ぶかを自由に決めることができ、その自己実現の手段として働く環境を選び、仕事をしているに過ぎません。したがって、「会社のために」だけでなく、「自分のために」仕事をすることも非常に重要です。そうでなければ毎日をポジティブな気持ちで過ごすことは難しくなってしまうでしょう。生産性の低下にもつながり、自信も喪失してしまいます。
仕事が自己実現の手段につながれば、自分の成長と会社の成長がリンクし、お互いにとって win-win な関係でポジティブな時間を過ごすことができるでしょう。ポジティブは強制することができないので、クラウドエースでは採用時のミスマッチを減らし、やらされる仕事やこなすだけの仕事から脱却し、本人がやりたいことで成果を出せる組織・チームづくりや評価制度を取り入れています。

S・・・Be Smart(賢くあろう)

S・・・Be Smart(賢くあろう)
『いかに楽をするか』は日本人の美徳と少し反するような価値観かもしれませんが、海外の成長している企業は根底にこの考え方があり、過去の偉大な発明や、世界を変えるサービスのきっかけや原動力にもなっています。クラウドエースでも常識にとらわれず、目の前の業務にどれだけの価値があるのか、その価値を最大化するためにどう工夫したら良いのかを常に考えながら、楽をするための苦労や努力を惜しまないことを求められています。それによってベンチャーにありがちな長時間労働と引き換えに成果を絞り出すようなスタイルではなく、残業もほとんどないので、終業後は部活動制度を活用してメンバーどうしでの交流や、家庭や趣味など各々が充実したライフスタイルを過ごせるような体制が取れています。

いかがでしたでしょうか。もちろん急成長かつホワイト体質の全てがこの HTTPS による成果ではないですが、企業の本質が『人』である以上、そこに焦点を当てて最大限のパフォーマンスを発揮できる環境を整えることが企業として求められる HR のあるべき姿だと思います。

もしよろしければそんなクラウドエースの創業者『吉積礼敏』がいろんな企業の創業者と対談する企画『創業者対談』もぜひお読みください。(リンク先ページ2スクロール目あたりにあります)
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