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【フィギュア】羽生、4回転半跳んだ! 大逆転へフリー練習で圧巻デモ2019年12月7日 紙面から
◇フィギュアGPファイナル▽第1日▽6日▽トリノ(イタリア)パラベラ競技場▽男子ショートプログラム(SP)ほか▽ペン・辛仁夏 男子SPでは男女を通じて史上初の5度目の優勝を目指す羽生結弦(24)=ANA=が97.43点をマークして2位発進。110.38点で首位となった昨季世界王者のネーサン・チェン(米国)とは12.95点の大差がついた。ケビン・エイモズ(フランス)が96.71点で3位。羽生は一夜明けた6日の公式練習で、4回転ルッツや、前人未到のクワッドアクセル(4回転半ジャンプ)に挑戦。25歳の誕生日を迎える7日のフリーに向けて気力は充実していた。 まさかの2位発進から一夜明けて、吹っ切れたように大技に挑戦していた。6日の公式練習残り数分、羽生が跳び始めたのは前人未到のクワッドアクセルだ。長い助走から挑んだ結果は3度の転倒で苦笑い。おそらく、7日のフリーで組み込むことはないだろう。だが、奇跡の大逆転への序章になるかもしれない“圧巻デモ”だった。 その約15時間前、屈辱にまみれていた。冒頭の4回転サルコー、続くトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)も鮮やかに決めたが、4回転-3回転の2連続トーループが最初の4回転で着氷が乱れて単発に。最後のジャンプゆえ、減点を取り返すことができずに97・43点。首位に立っていたチェンと12・95点差もつけられてしまった。 「悪くはなかった。でも、力は入りすぎたかな。あまりないミスだったので、意地でも降りようとしたが、しょうがない」。アクシデントでコーチ不在となっている今大会。キス・アンド・クライも1人だった五輪王者は「自分の実力不足」と影響を否定すると、直前のチェンの高得点について「もちろん意識した。ちゃんと(自分が)やれば超えられる可能性はあると思って、割と開き直れていたが…」と悔しさをかみ殺した。 2017年の世界選手権(ヘルシンキ)でSP5位から逆転優勝した経験はあるが、そのときの点差は10・66点。昨季の世界選手権でも今回と同じようにSP首位のチェンと12・53点差がつくと、同3位から2位に浮上するのがやっとだった。自力では難しい。だから演技後、あの“禁断の技”を投入を示唆した。 「4回転ルッツは気持ちとしては入れたい」。4回転ルッツは平昌五輪シーズンの2017年NHK杯の公式練習で右足首を痛める原因となった大技だ。「もう自分の演技だけでどうこう決まらないが、自分の結果をしっかり取りにいくために何をすべきかを考えたい」。クワッドアクセルに挑戦した6日の公式練習では、ルッツにも取り組み、構成は決まれば自身初となる4回転4種類5本だった。7日のフリーは25歳の誕生日、新たな伝説をつくるしかない。
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